「無理にハッピー・エンドにしなくても。」ミッション:8ミニッツ はっぴーシネマさんの映画レビュー(感想・評価)
無理にハッピー・エンドにしなくても。
劇場に行く機会がなく見逃した。そのためDVDを借りて観た。ありそうでなさそうな機会装置に、尤もらしい説明をつけ奇妙な作戦を遂行する男。
列車が爆破され大勢の死者が出た。次のテロを未然に防ぐため、列車爆破8分まえの乗客の意識に入り込み、爆破テロの犯人を探す。それがミッション:8ミニッツ。プロットは面白いんだけれど、リモートコントロールで爆破させるとすれば、当然仕掛けた犯人は初めからその列車には乗らないか、あるいは一つ手前の駅で降りるはず。その辺が知恵が無いのか車内で右往左往するばかりで直ぐタイムオーバー。だが自分が何故こんなことをしているのか疑問を感じて記憶が全くないことに気付く。この辺から自分は一体どうしたのかと謎めいた話が二つ並行して進むので面白い。だが、何をしてもプログラムの中でのことで、現実には事件はもう終わっていると告げられても、女性を手前の駅で降ろしたりして助けようとする。こうなると問題は結末をどうするかで関心はそこになる。でも、残念だが無理にハッピーエンドに持って行ったようで落ち着かない。似たようなもので「デ・ジャヴ」を
思い出すが、映画の完成度としてはアチラのほうが遥かに上といった印象だ。 「月に囚われた男」はなかなか良かっただけに残念な感じで観終わった。ジョーンズ監督の次回作に期待したい。
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2013年8月4日
>残念だが無理にハッピーエンドに持って行ったようで落ち着かない。
あれはパラレルワールドですよ。
8分間の世界はコンピューターの世界ではなかったのです。生命維持装置を切られ行き場を失った大尉はパラレルワールドに残るのです。