劇場公開日 2011年10月28日

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「監督、上手いなぁ~!」ミッション:8ミニッツ りりーさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5監督、上手いなぁ~!

2011年11月2日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

悲しい

知的

列車爆破テロ犯人を捕まえるべく、爆破8分前に遡り、乗客の意識に入り込む、ジェイク演じる大尉。

いきなり列車の中で目覚める所から始まる。
ジェイク自身、自分の置かれた状況が分からない。
それを見る私達も同じくわからない。
ストーリーが進むにつれ、自分の置かれた状況がわかってきて、同時に私たちにもわかるようになっている。

同じシーンが繰り返し、繰り返し行われるが、状況を掴むに従って、次の一手を打つことができるようになる。

あまりにテンポ良く他人の意識内に潜入するので、「ジェイクの体は大丈夫なんかなあ~?!」と心配になる。
が、終盤、≪そうだったのか~!≫と納得。

父に電話もできず、せまいカプセルに閉じ込められ、それでも、今この時を精一杯生き抜くんだ!というチカラ、力。

とても優しくて、力強くて、信念を持っている。
そんな温かい心に触れたら、普通の人間なら、手を差し伸べるだろう。

クライマックス、いいなあ。
こういうの、好き。

ラストは、「エエ?! そうなの?!」
ということは・・・
あの時ああだったから、今はこうなってるんかいな・・・?!
ちょっと謎だ。
しっかり理解できていない。
あっ!そうか。難しく考えなくていいのだ。
あの時こうなったから、今はこうなってるのだ。

犯人探しの謎。
ジェイクの謎。
クリスティーナとの未来。
パラレルワールドで起こるねじれ。

孤独な男の心理をとても上手く表現していたと思う。
ダンカン・ジョーンズ監督、上手いなあ~!
エッ! パパは、デヴィッド・ボウイなの!

楽しめました。

りりー