トップをねらえ! 劇場版のレビュー・感想・評価
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過去の遺産を総括し、未来を拓くマスターピースを創った偉業だ
SFアニメの金字塔
オタクの金字塔でもある
スタッフ陣の名前にはきら星の様にビックネームが並んでいる
そして過去の膨大なSF小説、アニメ、特撮、戦争映画、少女漫画などなどの遺産を総動員している
オタクとしての一般教養を試されていると言っても良い
SF小説からは、スミスの名はレンズマンの原作者だし、そもそも慣性中和装置も彼のモチーフだ
後半の銀河中心殴り込みの白黒パートはエドモント・ハミルトンの星間パロールの世界だ
アニメからはヤマトは当然、宇宙エースもテッカマンもゼロテスターも鉄人28号も引用されている
特撮からはウルトラQやITC からが多い
戦争映画は日本の一番長い日や海軍特別年少兵など
そもそもエースを狙えの学園アニメを模したのはそこだ
これ等の当時のオタクがありとあらゆるところからかっこいいと感じたものを、さらに選りすぐって凝縮して本作は出来上がっている
当時のオタクはものすごい読書量であった
SF小説や軍記ものなどは千冊を超えるのは当たり前だし、早川文庫や創元推理文庫のカタログの名作群は全て読破しているのは当然であった
映像作品も、SF映画や特撮は言うに及ばず、戦争映画や他のジャンルまで貪欲に面白いものへのアンテナを高く張って観ていたのかの証左でもある
果たして、本作から30年の時を過ぎて振り返ってみれば、如何に本作が大きな影響を与えてきたかがよく分かる
ナディア、エヴァンゲリオンは当然として、ヤマト2199の映像表現は殆ど本作の支配下にある
シン・ゴジラはもちろん会議シーンに、
巨大ロボットを二人で操縦するのはもちろんパシフィックリムにそのまま継承された
過去の遺産を総括し、未来を拓くマスターピースを創った偉業だ
ウラシマ効果で宇宙から帰還したかのように、私たちはこの名作から全く月日が経っていないかのように思える
しかし30年の年月は、本作によってこのような巨大な影響を世界のオタクに与えたのだ
いくら賞賛しても賞賛しきれるものではない
これから観る方ヘ
庵野秀明監督のベスト作品です。
自分にとっても人生のベストアニメです。
が、やはりそれは全6話のシリーズ版の方で、この劇場版は勿論上手く纏まっていますが、「トップをねらえ!」はシリーズ版が謂わば完全版です。
(ちなみに続編とは思わないでな「トップをねらえ!2」は劇場版の方が観やすくて良かったりします。あれれ?)
今観ると流石に古い?
いえいえ全くそんなこと有りません。
「エイリアン」が今観ても面白いように、不朽の名作と云うのはたとえSFアニメと云えど、色褪せないもんです。
全6話、一気観しても3時間半程ですが、出来れば2話ずつ1日置きに観るのをオススメします。(当時は完結まで1年半かかったんだしな!)
酒井法子の「TRY AGAIN」も、今聴くと感慨深いもんです(笑)。
庵野秀明初監督作品である1988年製OVAの総集編。 そもそも30...
庵野秀明初監督作品である1988年製OVAの総集編。
そもそも30分×6話なので、全部観てもらえばいいのですが…
テカ、
そっちの方がイイです。
俄然オススメします。
出来の悪い予告編のようなので、スコアは低め。
でも、やっぱり泣いちゃった(/_;)
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