水曜日のエミリアのレビュー・感想・評価
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エミリアとウィルの関係
妻子持ちの上司と恋に落ち、結婚するエミリア。しかし、相手の連れ子とはうまくいかず、元妻との関係、自分が身籠ったこどももSIDSで亡くしてしまう、、、
あまり感情移入ができる作品ではなかったが、エミリアと8歳の連れ子が対等なところで話している気がして、そのコミュニケーションの取り方が印象に残る。
皮肉たっぷり
いい映画でした。
子供を亡くす悲しさや辛さが最初はガンガン伝わってくるし家族の大変さも伝わってくる。
だけど子供は誰のものかというと、皆のものなのだと教えられる映画です。
フレンズのフィービー役だったママ役の彼女も良かったです。
才色兼備なナタリーも素晴らしかったです。
子役くんも最後のシーンは良かったなぁ!
旦那さん役の男性は若い頃のダスティンホフマンに少し似ててキュートですね。
この映画は年頃の女性が観ると凄く良いかもしれない。
個人的には映画の中でアデルの曲が流れて、やっぱり良いなぁと思いました。
みんな簡単に状況を受け入れられないから反発する
総合70点 ( ストーリー:70点|キャスト:75点|演出:70点|ビジュアル:70点|音楽:70点 )
幸せな家庭を求めたけれど、複雑な家族関係に加えて略奪愛ゆえの負い目が心を縛り簡単に幸福になることを許してくれない。そんな女を演じたナタリー・ポートマンのしっかとりした演技が目立った。家族内の人間関係に焦点をあてているために、必ずしも大きな出来事があるわけでもなく見せ場が多いわけではないが、それをみんなの演技で固めて質感の高い作品にしていた。嫌な役回りだが、元妻のキャロリンを演じたリサ・クドローもいい演技だった。
物語はもうちょっとはっきりとしたほうが良かったかと思う。結末の子供との会話だけでは夫とのことがよくわからず、曖昧に終わってしまった。観終わった時に何か感情がこみ上げるようなものが薄い。
人が求めているもの
非常に好きな映画でした。
弁護士として働いていたエミリアが上司のジャックと恋に落ち、略奪婚をするという話。ジャックにはこどもがいる上、前の奥さんとはまだ解決できていないというような問題が残っている。
最初から最後まで所々泣けるシーンがあり、ぼろぼろ泣いてしまった。エミリアは、生んだばかりの子どもを亡くしてしまい、傷ついている中、前の奥さんとの子どもとはなかなか打ち解けない、前の奥さんともうまく行かない、最終的にはジャックに対してもどう向き合えばいいのか分からなくなる。たくさんの悩み事を一気に詰め込んだような感じになっている。
この話はみんながみんな器用じゃない。感情を表現することが難しい人もいる。しかし、言葉でしっかりと伝えることで相手に伝わる気持ちもある。言葉って大切だし、素直な気持ちも大切なことだと思う。
最後に、久々にナタリーポートマンの演技をみた。なんだか、顔がきつくなっているように見えたが気のせいかな。
いろんなことを深く考えさせられた映画でした。
やはりハッピーエンドの映画は心地いい。
諦めるか、貫くのか。
名画座にて。
ナタPもこんな役をやるようになって(前にも言った気がするが^^;)
と何ともいえない複雑感に苛まれる作品だが、芸能界じゃ、こんな
略奪は日常茶飯事^^;その度に不幸になってりゃ身が持たないわね。
…だけど信心深い私は(爆)やはりそれってあると思うのだ。
他人の物を奪ってはいけない。もし奪うならそれ相応の覚悟が必要。
自分の身内に不幸が降りかかる偶然は、戒めだと思った方がいいと。
不倫略奪愛は、決して片方だけの問題ではなく、双方に影響する。
子供からみれば、なぜパパが、なぜママが、いなくなるのかが謎だ。
そうはいっても人の心はこれまた複雑、好きになってしまったものは
誰がどう言おうと好きなのだから仕方ない。諦めるか、貫くのか。
物語のナタPはそれを貫き、さらに妊娠もした。
連れ子が懐かないのは仕方ないとして、自身は幸せいっぱいだった。
ところが事態は急変、生後間もなく赤ちゃんが死亡、精神のバランスを
崩した彼女に連れ子と元妻が追い打ちをかけてきて、夫は頼りない…。
さらに自身の生い立ちにも話は及び、父親は昔、母親と自分を捨てて、
他の女に貢いでいたことを暴露、さらにはその父と母がなぜか今では
上手くやっているという矛盾…。もう頭がおかしくなりそうな展開だ。
正直、観ていてこっちまで頭が痛くなってきた。
不幸や悲しみの連鎖に取り込まれて、身動きが取れないエミリア。
必然的に夫や連れ子に八つ当たりをしてしまう。
なんか分かるんだわ、このあたりの精神状態というか^^;疲れがね…。
別に不倫に悩まなくたって、我が子の死に遭遇しなくたって、こんな
風になってしまうことはあるんだよね…(特に子育て中の)女には。
態勢を立て直して巧くやりたいのに、精神のバランスが巧くとれない。
カリカリしては八つ当たりを繰り返す日々。これじゃ周りも参るよねぇ。
だけど、こういう状態はそう長く続くもんではない(経験からそう思う)
身内の死から立ち直れないのも、今はまだムリ、だからなのだ。
時間というのは過去を中和して、どん底から這い上がる力をくれる。
その力を取り戻すまで、いましばらく、見守ってあげて欲しいのだ。
夫を奪われた妻が愛人だった女に、母親を奪われた子が奪った継母に、
ラストでなぜあんな台詞を言うことができたのか。を考えれば、
ナタP演じるエミリアが(悪女でなく)どれだけ弱い普通の人間であり、
不器用ながら必死に頑張っている姿を見せつけられてきたからである。
嘘のつけない人間に、嘘をついてはいけないもんね…。
何とか纏まって欲しいと願いながら(祈りながら)迎えるラスト、
そう簡単にいくわけがない(実際にもそうだもんね)難しさを湛えながら、
それぞれの希望が見える粋な終わり方だった。頑張れよ、エミリア。
(私にとって水曜日は極楽ですね。なんたってレディースデイですから^^;)
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