「愛すべきアメリカンムービー」宇宙人ポール ソロモンさんの映画レビュー(感想・評価)
愛すべきアメリカンムービー
とてもアメリカらしい、爽快感マックスのハートフルSFコメディでした。特に終盤付近の全力疾走と言ったらもう思い出すだけで笑いが止まらない(笑)
何と言っても登場人物が全員が面白いほどに吹っ飛んでるのがいい。まず宇宙人ポールは愛すべき宇宙人といった感じ、吹っ切れ感とフレンドリーな態度は見ていて爽快。それに染まっていくSFオタク男子二人と内向的な女子もナイスなキャラ。特にクリステンウィグさん演じる内向的な女子の変貌っぷりは見ているこっちも度肝を抜かれます(笑)。
その親父さんは娘を心配する一番まともそうに見えるキャラのはずなのに、なんかだんだんしつこく追い掛け回すサイコパス扱いされちゃってなんかかわいそうだが笑える。
宇宙人ポールを追う三人の警察官(?)とその女上司もどこかネジが吹っ飛んだキャラ。そのうちSFオタク部下二人はお約束キャラの様で、ただ単に昇進を狙いたかったのかただ単に宇宙人が欲しかったのかはわかりませんが追い掛け回す様子はまるで狂人というのか変人というのか。
あと他のSF映画ネタをふんだんに盛り込んでいるのもにやりとしてしまいます。スピルバーグ映画はもちろんのことほかの某有名SF映画のネタが満載。最後なんてほぼまんまじゃないか!と突っ込んでしまいます。
それからSF好きにはうれしいサプライズゲストも登場、ここまで来るとまさに至れり尽くせり。
しかし最後には心温まる展開。宇宙人ポールと人間たちの友情を感じ思わずほっこり。この辺アメリカ映画らしい、いいラストでした。
SF映画好きはもちろんコメディ映画としても十分に楽しめる一作だと思います。個人的にはほんとに面白いと思える映画でした。
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