リンカーン弁護士のレビュー・感想・評価
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期待より‥
最高ランクのサスペンス
こんなに面白いなんて思わなかった♪
マコノヒー復活の起爆剤としての評判は事前に聞いていたけどさ、それ抜きにしてもこの作品って本当面白いんだよね。弁護士ものってあまり見たことないから、どう見ていいのか分からなかったけど、そんなことがどうでもいいぐらい時間があっという間に過ぎてしまった!
ちょっと地味ではあるけれど、刺激が欲しい人はお薦めの映画ですね♪
スマートでインテリでちょいワルな魅力たっぷりのマコノヒー弁護士!
良作への出演続き、遂にオスカーも受賞、見事再ブレイクしたマシュー・マコノヒー。
その再ブレイクのきっかけとなったのが、本作。
高級車リンカーンの後部座席を事務所代わりにし、ロスの街を仕事を求めて歩き回る弁護士ミック。
マコノヒー+弁護士と言うと、言うまでもなく脚光を浴びた「評決のとき」や「アミスタッド」を思い出す。また本人もロースクール出身。
しかし、かつての正義感溢れる熱血弁護士の姿はそこにない。
金の為なら、時に汚い仕事や不条理な方法も厭わない。
ちょいワルな感じと変わらぬスマートなインテリの感じが絶妙にマッチ。
あの嘆きの溜め息が何度も出続けた駄作への出演は、このやさぐれ感の為だったんだ!…と自分を納得させた。
決して品行方正な弁護士ではない。
が、根は熱い善の闘志がみなぎっている。
円熟した今のマコノヒーだからこそ出せた魅力。ハマり役。
婦女暴行の容疑をかけられた御曹司の弁護を引き受けたミック。続けていく内に、過去に担当したしこりが残る事件との類似点に気付き、罠にはめられた事を知る…。
本格的な法廷サスペンス。
知的でもあり、サスペンスフルでもあり、骨組みもしっかりしていて、見応え充分。
マリサ・トメイ、ウィリアム・H・メイシー、ジョン・レグイザモ、マイケル・ペーニャ、ブライアン・クランストン…脇を固めたのは個性的な面々。
とりわけ御曹司ルイスを演じたライアン・フィリップが出色。いけ好かない感じを上手く出している。ティーン向け映画に出ていた頃を思うと、キャリアを向上させたもんだ。
運転手役のローレンス・メイソンも出番は少ないが好印象。
それにしても…マイケル・パレを久し振りに見た!
魅力的な主人公に面白いストーリー…これはもう問答無用で続編希望!
TVドラマ化されるとか。
じゃなくて、マコノヒー主演の映画で!
だって、リンカーンを颯爽と乗り回し、少しダーティに活躍するマコノヒー弁護士の姿がまた見たいではないか!
マコノヒー復活の作
弁護士、ミック・ハラー。
決してエリートじゃない。普段はチンピラ達の事件を担当して小金を稼ぐ。
そんな弁護士の所へ、金持ちのお坊ちゃんの事件が持ち込まれ、話は予想外の方向へ展開していく…。
派手なアクションがある訳でもない。社会の巨悪を倒すっていう壮大な話でもない。
だが、何故だかとても面白い。
ちょっと古臭い雰囲気がイイ。昔のテレビシリーズ観てるみたいな感じ。
八方塞がりの主人公、どう決着をつけるんだーとハラハラさせながらラストまで引っぱる。
主人公の弁護士演じるマコノヒーがイイ。
弁護士という立場上、法廷では感情を表に出さない。が、観客は彼がハラワタ煮えくり返っている事がちゃんと分かる。押さえているけど、上手い。
その他、マリサ・トメイ、メイシー、ジョンレグ、マイケル・ペーニャなど、共演陣も渋くて豪華。運転手役のローレンス・メイソンも、なかなかいい味。
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2011年、本作に出るまで、マコノヒーは低迷していた。2年くらい映画に出てなかったと思う。似たような役ばかりくるのでオファーを断っていたらしい。本作出演後、彼は怒濤の快進撃を見せ、『ダラス〜』ではアカデミーも取った。本作は、マコノヒー復活のきっかけとなった作品の一つなのかもしれない。
(本作と全くテイストが違うが、マコノヒー2011年の出演作『キラー・スナイパー』での怪演も面白かった。)
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個人的にちょっと残念だったのは、この『リンカーン弁護士』、最初はトミー・リー・ジョーンズが監督するとアナウンスされていた。マコノヒーが出演を決めたのはそこらへんにも理由があったのではないかと思う。
トミリーの監督作(『メルキアデス〜』『The Sunset Limited』)が好きなので期待していたのだが、気付いたら別の監督さんになっていた。トミーリー版の『リンカーン弁護士』もちょっと観たかったなあと思う。
そんな個人的な願望はともかく、本作、なかなかの佳作だったと思う。
チョイ悪なマシュー・マコノヒー弁護士
マシュー・マコノヒーのチョイ悪弁護士っぷりをこれでもかと見せつけられた序盤は正直何度か睡魔に襲われてしまい、これは評判に反してハズレ映画かも?と思わされたものでしたが、物語が動き出してからは息を呑む展開に終始惹きつけられっぱなしでした。
何度かピンチに陥りつつも最後は爽快なラストを迎える展開は、まあよくよく考えればこのジャンルの定番中の定番ではありましたが、法定物・サスペンス物のツボどころは余すことなくしっかりと押さえられていましたから、鑑賞後の満足感は確実に得られる映画だったと思いましたね。
現在の事件と過去の事件がリンクして、正義とは、司法とは、弁護士とは一体何なのかを問いかけるような作風になっていたのも、物凄く好感が持てた要因の一つでした。
司法、法律、法定の裏では様々なものうごめいていて、単純に正義や悪で片付けられるものじゃないのは重々承知ですが、志だけはこうあって欲しいものだなと・・・強く思わされましたよ。
その割に堅苦しい感じではなくしっかりとチョイ悪ぶりも発揮されてましたから、そんなギャップで楽しめた映画でもありましたね。
今までマシュー・マコノヒーはそれほど好きな俳優ではなかったですが、こう言う演技もできるなら、今後は円熟味を増したマシューがどんな演技を見せてくれるのか、注目してみたいです。
それにしても、マシューの親友役を演じたウィリアム・H・メイシーは相変わらずいい味出してたな~。
アメリカの弁護士かっこいい
リピートカスタマー。
裁判物と言えば、法廷での駆け引きが多くなり、動きが少なくなるので、退屈することもある。
でも、これは、程良かった。
スクリーンで見るのは久しぶりのマシュー演じるちょい悪弁護士。
暴走族相手に、お金を稼ぎ、裁判にも勝ち、悠々自適の生活。
のはずが。。。
「ちょい悪のこの俺様が、こんなワナにひっかかるとは。。。どうしてくれよう!!」
悪そうに見えて心底悪くなくて、良さそうに見えて本当はとんでもなく悪くて。
そんな配役も良い。
法律の網をかいくぐる駆け引きがおもしろい。
ウィリアム・メイシーやマリサ・トメイ達が脇を固めて、堅実な仕上がり。
久しぶりのジョシュ・ルーカスもね。
私達平凡な日本の民間人は、弁護士のお世話になることは少ないだろう。
訴訟社会のアメリカでも、≪リピートカスタマー≫とならぬようにしたいものですね。
ちょいワル弁護士のスカッとする法廷サスペンス
いわゆる法廷サスペンスものだが、カネが取れるところからはいくらでも取ろうという、ちょいワルで一流の腕利き弁護士ミックが主人公だ。
序盤は、軽快にミックの辣腕ぶりを披露する。
そして、そのミックを手玉に取ろうという若者ルイスが現れる。彼は暴行事件で告訴されるが、一貫して無実を訴える。
ルイスが無実かどうかなど疑問にもならない。疑問の焦点は、なぜ弁護士にミックを指名したか、その一点だ。
若者は資産家の御曹司で、高級車を乗り回し、自由な生活を送り、社会的地位が高く、法によって手厚く保護されている。
憎たらしいほど頭が働き、ずる賢い彼は、弁護士と依頼者間に於ける“秘匿特権”を逆手に取る。弁護士と依頼者の力関係が逆転してしまうところに、この作品の面白さがある。
本件の裁判で、ルイスの悪の正体を暴くことが許されないミック。法律のプロであり百戦錬磨の弁護士が、この難局にどう立ち向かうのか?
先が知りたくてウズウズするのだが、裁判ではあの手この手で検事をやりこめ、不本意ながらもルイスの無罪を勝ち取ろうとするから、話は混沌とする。
いったいどう決着をつけるのか、リアルタイムで進む法廷シーンを見つつ、形勢再逆転の切り札を探索し続ける頭は完全にオーバーヒートだ。
やっとミックの作戦が明らかになったとき、それはもう、してやったりとスカッとする。
ミックとリーンカーンの運転手アールとのやり取りが軽妙で、一服の清涼剤となっている。
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