テルマエ・ロマエのレビュー・感想・評価
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ローマと日本は通じてる
公開直前からこのーシャルやロフトと提携して宣伝も結構、派手にやっています。
原作を読んで、これは是非とも、どんな風に映画にナッタノダ、と思い映画感に行って見ました。
原作は一発ギャグのような、ぐいっと引きずり込まれるような力強さを感じるのですが。
映画になるとどうなるのと思いきや。
序盤、なかなか楽しませてくれます。
おもしろい部分を切って詰め込んだ感じはあります。
話が進むうちにシリアスさもましてきます。
ローマの危機を救う為に奔走スル老人と綾ちゃん達。
風呂ってただ、浸かる為だけのものジャないんだなあと、しみじみと実感です。
主演の安部さんが、フルーツ牛乳やあかすり、自分達が知っていることに真剣に悩む姿は見ていて笑いを誘うのですが。
異文化に触れているんだから、これくらいショック受けないとリアリティがないなと思ってしまいます。
ルシウスの友人が彼の妻を寝取る戸言う設定にはちょっとびっくり。
でも、ローマ人って、快楽主義者っぽいところがあるし、無理ないか。
濃い顔の俳優さん達、日本人も外国人も大勢です。
外人の方は吹き替えが入っているので、なかなかおもしろいですよ。
ルシウスの苦悩や敗北感、現代で生きる彼女の挫折や悩み。
国が違って、時代が変わっても、やはり、生きるって大変だと思います。
でも、そんなときは風呂に歯一て、ちょっと一休みしたら。
いいアイデア、元気が出るかもしれません。
そんな風に思ってしまいました。
「お・ふ・ろ」
「のだめカンタービレ 最終楽章」を手掛けた竹内英樹監督が、「天国からのエール」の阿部寛を主演に迎えて描く、ゆるゆる群像劇。
「お風呂」涙にくれた夕暮れ、電気も切れかけた切ない一人暮らしの部屋・・何とも心が塞ぐ雰囲気の中でも、鏡に向かって一人、この言葉をつぶやいてほしい。「お・ふ・ろ」。「ろ」の間抜けた半開きの口を見るだけでも、思わず顔がにやけてしまう。
そうでなくとも、この「お風呂」という言葉、ナイフのような鋭さもなく、「クルクミン」みたいなすっとぼけすぎた弱さもなく、程よく人間の心を和らげる力がある不思議な言葉・・・だと、私は勝手に思っている。
さて、本作である。「お・ふ・ろ」この絶妙なリラックス感をもった言葉の可能性を信じる、作り手の遊び心とユーモアがぴりりと効いた心地よい作品に仕上がっている。
古代ローマ、優秀な技術をもった浴場設計技師、ルシウスは斬新な浴場=テルマエのアイデアに行き詰っていた。斬新な発想・・・思い詰めて風呂に浸かっていたルシウスは、ひょんなことから2012年の東京へと迷い込んでしまう。
一歩間違えば、時空を超えた戦争一大絵巻にでも発展しそうな壮大な時間移動を軸に展開する世界。「タイムスリップ」というキーワードをさらに掘り下げれば、詳細な化学用語や体内分泌成分、地質成分を持ち出して「地球は、どうなってしまうんだ!」科学者は頭を抱え、大統領は核を引っ張り出した!!みたいな話になるものだが、そこは作り手のユーモアが光る。
コメディとしての体裁をぎりぎりで保つ曖昧さを最後まで維持し、「風呂はいいもんです」という究極のテーマの柔らかさを活かすことに全力を注ぐ。その力の抜け具合が心地よく、2時間の長尺をまるでぬるま湯に浸かるように「ぐで~」としたひと時を楽しめる。
違和感のない阿部のローマ人に笑い、しばらくスクリーンで見ないうちに美しく女優としての存在感を高めていた上戸の可憐さに身を乗り出し、びっくりするぐらいに垢のでるおじいちゃんに不安を覚えていたら、いつの間にやら気持ちは安らぎ、体は脱力。なかなか、休日の空いた時間を埋めるには最適の一品ではなかろうか。
鑑賞後、静かに車を地元の銭湯に向かわせてしまうこと必至の作品。まあ、前半のテンポの悪さには、目を瞑ってあげようではないですか?
ネタバレCMがなければ・・・!
なかなか笑えて、最後に泣けるよい映画でした。
ただ、CMで笑いのツボを出しすぎで、実際劇場でそのシーンを見てもやや笑いに新鮮さを欠けていた。
ネタバレするCMがなければ・・・大爆笑間違いなしなのに残念!!
主演の阿部寛、上戸彩はもとより、銭湯や温泉に出演しているじいさま達は、なかなかいい味出しててとても良かった。
あれは演技なのか素なのか分らなかった。もし演技ならスゴイ!
ストーリーでは、長い前置きがなく、序盤でルシウス(阿部寛)が早くもタイムスリップして、現代銭湯のノウハウを古代ローマで再現していくなど展開が早く、終始飽きることがなかった。
単行本などの事前情報なしに見たため、最初は単純に古代ローマの大衆浴場に現代浴場のノウハウを注ぎ込んでゆくだけのストーリーと思っていたけど、それだけじゃなく、主人公が起こした歴史改変の危機を主人公とその仲間たちが正すため奮起するストーリーであり、終盤に泣ける展開も用意されていたことが良かった。
最後に何かオチがあると思っていたけど、やっぱりあった!
ルシウスの史実説明で「彼の資料は少なく、その後の消息などは不明」(うろ覚えで表現が異なりますが)と表示された時、最後にまた現代にタイムスリップして終わるんだろうなと思っていたら案の定。
でもこれはこれで良かったと思いました。
同じ日本人でも、古代ローマ人演じる阿部寛などと平たい顔族とのギャップが笑えた。
特に上戸彩ちゃんの平たい顔族がとっても適役、でもって可愛かった。
富士がバックだけに。。。
これは・・!
いかにもフジっぽい・・!!
面白いことを やっていただくと(??)、
やっぱりフジは強いですね(笑)(笑)
風呂のバックは富士ですしね(笑)
原作の、古代ローマ解説があったり、
どこか知的なところ。。は、減っていましたが。。
単純に、時空を超えて面白かったです☆=
阿部さんが とにかくキャラがたちまくっていて、
いちいち日本の風呂に驚くリアクションが、
はずれがないのですよね。。
ストーリーもまとまっているし、特にGW気分にはぴったりかと思います!v ^-^
良い湯は万国共通。
(笑)
ただただ単純に楽しめた。
奇抜なストーリーがまず面白い。
古代ローマ人が現代日本の風呂にタイムスリップする…なんて話、よく思い付いたもんだ。
漫画・アニメならまだしも、これを実写でやろうなんて、その心意気も面白い。
原作漫画は未読だけど、すんなりこの奇想天外な話に入って行けた。
コメディだけど、しっかりと仕事の誇りや責任感も描いて抜かりナシ。
だけど何と言っても見所は、阿部寛!
そのリアクションの一つ一つがもう笑える。
本家現地人と混じっても違和感ナシ。
まさに阿部寛の為のハマり役。
日本に阿部寛という役者がいて良かったとつくづく思った。
ローマ人なのに日本語喋ってる等、指摘するのはナンセンス。
ハリウッド映画だって、「グラディエーター」で英語喋ってるし、「SAYURI」でも英語を喋ってる。
これはコメディなんだから!
気軽に楽しんで見て、帰りにひとっ風呂入ろうではないか!
本編は予告を超えたか…
予告に出てくる、平たい顔族のじいちゃんたち。それが本編でもいかんなく熱演していることに期待したが、案外サラッと登場しただけ、の感。
原作にはない上戸彩演じる役柄は、映画化にはまあ必要なポジションだろう。
お笑いタイムスリップものとしては、十分笑えて合格ではあるが、イマイチものたりないのはなぜだろうか。
古代ローマ人が現代日本に現れる、というせっかくのネタがはじけていないのだ。
原作漫画を読み、フジテレビの深夜アニメを見たりして、お笑いのネタ部分に関しては新味がなかったから、予告で感じたおもしろさ以上のものが本編にはなかったのだろうか。
ただ、原作を知らず、いきなりこの映画を見たのだとしたら、かなりおもしろくハマる作品かもしれない。
どうせなら、女湯もバンバン登場させて、R18くらいに裸を見せれば刺激的な作品にもなったろうになあ。
阿部ちゃんもせっかくの肉体が宝の持ち腐れって感じ。もっとエロく撮ってほしかったね。
そのあたり、テレビ屋さんが撮った映画だから、腰が引けてる感があったよ。
彫りの深い俳優と顔の平たい伝統顔の俳優を並べたキャストの勝利!
『のだめ』と同じ監督が作った作品のため、随所に『のだめ』のような観客をくすぐるような可笑しいシーンたっぷりで笑えました。エンタテインメントに徹した楽しい作品です。
それにしても本作のキモは、奇想天外な原作のストーリーにどうやってリアルティを付けたかということでしょう。何と言っても古代ローマ人が現代の日本へワープして、風呂場間の建築アイディアを得ていく物語。これを邦画でやろうとしたわけです。邦画レベルで古代ローマを適当なスタジオセットでごまかしても出演者が日本人役者では興ざめです。
ところが、この難題を巧みなキャスティングで見事にクリアしていました。何と言ってもルシウス役に抜擢した阿部寛が1000人もの現地ローマ人エキストラに囲まれても全く違和感なく溶け込んでいるということです。
元々日本人離れした彫りの深い風貌に加えて、本作に出演するために体を鍛えたそうなんです。加えてローマ人役に起用された他の日本人俳優も市村正親をはじめ彫りの深い俳優ばかり揃えて、邦画ながらも古代ローマが舞台という矛盾を緩和することに成功したりでした。加えて現代日本へワープしたルシウスが遭遇する“平たい顔族”には、笹野高史を初めとする、よくぞここまでというくらい伝統的な平べったい顔つきの日本人俳優を並べました。このメリハリのあるキャストが功を奏して、奇想天外なストーリーでも違和感なく受け入れることができたのです。
また、イタリア・チネチッタ撮影所を起用し、ヨーロッパ最大の大規模なセットで映画『アリストテレス』並みに古代ローマを再現していたことも大きいと思います。
現代日本の伝統的銭湯や湯治場と古代ローマがリンクする奇想天外なストーリーを正攻法で突破した本作は、大ヒット間違いなしの話題作となることでしょう。
古代ローマの浴場設計技師ルシウスが、職を失ってしまったのは、当時のテルマエが本来の風呂を楽しむよりも、社交場と化して賭博から格闘技まで何でもありという風俗と成りはてていたことに意義を異議を唱えたからでした。
落ち込むルシウスがテルマエで入浴していると、突然湯船に渦巻きが怒り、ルシウスは渦に巻き込まれて、現代日本にワープしてしまいます。このワープのシーン、途中の間が空いてしまう時間の穴埋め用に、何故だかオペラ歌手が登場し、アリアを熱唱するのがお決まりになっていました。のだめで言えば“変態の森”のようなワンシーンです。オペラ歌手のシーンは、ワープ場面ごとに変わっていくところも可笑しかったです。
さて、ルシウスは現代日本と古代ローマを往復し、巧みに日本の伝統的な風呂文化を取り入れていきます。何気なく使っている風呂とアイテムの一つ一つに大げさに驚くルシウスの感動ぶりが笑いを誘われててしまいます。なかでもウォシュレットを初体験するルシウスの驚愕ぶりは絶品。こんなところでしっかりメーカーとタイアップしているなんて、何とちゃっかりした企画なんだろうと思いました。
このウォシュレットもなんと皇帝ハドリアヌス帝の風呂設計に見事に再現されていました。ルシウスの評判を聞きつけたハドリアヌス帝が自分のこころを安らぐために作らせた洞窟風呂は、沢山のロウソクの灯火が小地蔵も入浴したいなと思うくらいロマンチックな空間でした。
突っ込みどころしては、なんでヒロインの山越真実のいるところばかりルシウスがワープするのか説明はありません。それは原作からのお約束なんでしょう。そればかりか実家の湯治場の常連まで強引にワープさせてしまいます。
それと中盤までは日本人俳優もラテン語の台詞を語っていたのに、途中で真実がラテン語を覚えた段階で、強引にバイリンガルでオール日本語の台詞にしてしまったのです。これものだめ流ですね。
さて遠征先でのテルマエの建設成功がケイオニウスの野望をくじき、その後のローマの歴史すら変えてしまうという大きな話に繋がっていく本作。イタリア人と結婚しイタリアに住んだことがある原作者のローマ愛を感じました。夫がローマ皇帝の名前を全員言えるほどの古代ローマおたくだけに、よく古代ローマの歴史を調べていると思います。
笑いだけでなく、真実が現代に連れ戻されていく過程の中で、ルシウスが語った再会への言葉“全てはローマに繋がっている”という台詞はなかなかロマンチックでグッときました。
役者的には、阿部寛だけでなく、市村正親が凄い!彼が出演しているとまるでシェイクスピアの舞台という舞台劇を見ているようで画面が引き締まります。日本人が古代ローマ人を演じていることに違和感がなくなってしまうのですね。
またヒロイン役の上戸綾は、吉高由里子のお株を奪うコミカルだけどかわいいキャラのヒロインに成りきっています。古代ローマに日本人のまま飛び込んでいったヒロインを演じるのは、結構難しい役どころではなかったかと思います。なかにかうまく演じていたと思います。
さて、ミクシイの日帰り温泉関東コミュの管理人としての見どころは、ロケ地の温泉の魅力ですね。真実の実家の湯治場は主に、那須温泉の北温泉。プールのような広い露天風呂の開放感が本作でもたっぷり描かれていました。内風呂や岩風呂露天のしなびた風情も格別です。北温泉にはまだ行ったことがないので、ぜひ立ち寄ってみたくなりました。
また滝の見える露天風呂は伊豆・河津の旅館 大滝温泉「天城荘」のもの。境内に露天風呂が点在するのでタオル一枚で移動するのはちょっと気恥ずかしいのですが、大滝を眺めながらの開放感はこの温泉の醍醐味です。それぞれ日帰りで入浴できます。
珍スペクタクルお風呂列伝w
累計500万部の人気マンガのまさかの実写化。
お風呂愛は日本人だけであらず、古代ローマに通ずる
ということで、素晴らしきお風呂文化の映画の誕生ですw
古代ローマ、“テルマエ”と呼ばれる浴場設計技師
ルシウス(阿部寛)が現代の日本へタイムスリップして
異文化と進んだお風呂技術に衝撃を受け、
ローマに戻ってそのアイデアで作った浴場で話題を呼ぶお話。
果ては国の危機や歴史にも影響を及ぼす展開にw
無駄に豪華なイタリア、チネチッタのオープンセットは
過去にフェリーニの作品や「ベン・ハー」等、本格的。
大スペクタクルな予感で始まる贅沢なオープニングから
一転、平たい顔の民族(日本人)ののほほんシーンへの
ギャップと異文化の衝撃に目を白黒させるトコが笑い所。
監督さんは「のだめカンタービレ」シリーズの武内秀樹氏。
のだめでの培われた経験と緩急のセンスが安定してて
優美なクラシック感と庶民的なチープな笑い満載♪
ローマ人扮する阿部ちゃんは、今作ほぼ半裸であり
いかんなく面白可笑しい肉体美を披露しておりますw
真面目な顔で驚がくするコメディセンスは安心感あるしね。
その他、濃い顔という理由で選ばれたキャスティングは
ローマの風景にもすっかり溶け込んでて皆さんハマり役w
平たい顔族の美少女代表(上戸彩)ちゃんの役は
映画オリジナルのようで、お風呂文化と歴史をつなぐ
物語としてうまくまとめる存在になってて
原作にはなく映画ならではのお楽しみかと。
ワールドプレミア上映でも日本のお風呂ってなんか良さそう
とイタリア人観客にもほっこり伝わったようで何よりw
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