「いい湯の文化⋯風呂が歴史を動かす！？」テルマエ・ロマエ　しゅうへいさんの映画レビュー（感想・評価）

　"土曜プレミアム" で２回目の鑑賞。

　原作マンガは読了済み。

　阿部寛のローマ人演技が絶品過ぎる。人種の壁を越えて、誇り高きローマ帝国のテルマエ技師ルシウスに見えて来る。カルチャーショックに戸惑う姿もコミカルで面白い。なんとなく原作のルシウスに顔も似ているし、原作からそのまま抜け出して来たようだった。日本アカデミー賞で最優秀主演男優賞を受賞するのも納得の名演である。

　阿部寛、北村一輝、宍戸開、市村正親と、よくもまぁこれだけ濃い顔の俳優を集めたものだ。本物の外国人に紛れても遜色が無いことに驚く。

　古代ローマ人の目線を通して、日本の風呂文化の素晴らしさを再認識させてくれる。
　下町の銭湯で、湯に浸かった後に飲むコーヒー牛乳またはフルーツ牛乳最高だもの。
　風呂や温泉のシーンが多いため、観ていると無性に温泉に行きたくなってしまった。