劇場公開日 2012年4月28日

「驚愕です!ここまでやれるとは! 単に濃い顔の俳優をローマ人に見立てて銭湯や温泉に登場させただけの映画とばかり思いこんでいました」テルマエ・ロマエ あき240さんの映画レビュー(感想・評価)

5.0驚愕です!ここまでやれるとは! 単に濃い顔の俳優をローマ人に見立てて銭湯や温泉に登場させただけの映画とばかり思いこんでいました

2025年5月4日
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鑑賞方法:VOD

テルマエ・ロマエ
2012年4月公開
いやー面白い!
これほど面白いとは思わなかった!もっと早く観れば良かった!

ライトなローマオタクです
塩野七生氏の名著ローマ人の物語やギボンのローマ帝国衰亡史が愛読書です
ディープなローマ帝国オタクはそれこそ底無し沼ですからこんな程度ではオタクとも認めてもらえません
ほんのにわかです
それでも、逆にガッカリされられるのが怖かったのです
噴飯もののローマの描写、萎えるようなチープなセットや衣装なんだろうと、勝手に思い込んでいました

グラディエーターは2000年の不朽の名作
何度繰り返し観たことか
わからないほどです
その作品で再現されたようなローマ世界のクオリティの足元どころかお話にもならないお笑いコントのレベルであろうと本作のことを見くびっていました
日本映画がローマ世界の映画なぞ撮れる訳がない
文化がまるで違うのだし
そもそも予算規模が天と地ほど違います
そのように思っていました
ところがそれは良い意味で裏切られました
驚愕です!ここまでやれるとは!
単に濃い顔の俳優をローマ人に見立てて銭湯や温泉に登場させただけの映画とばかり思いこんでいました

それがなんのなんの
ローマパートもちゃんと観れるレベルなのです!びっくりです!
資料を読んで納得です
イタリアのシネチッタスタジオを借りて撮影したとのこと
なるほど!その手があったか!
つまり昨今超話題の侍タイムスリッパー方式が10年以上昔に実践されていたのです
シネチッタは太秦映画村みたいにローマ時帝国の代オープンセットがあって、小道具も、衣装もたくさんよりどりみどりなはずです
グラディエーターやローマ兵士、ローマ市民の大部屋俳優も沢山

原作の良さを更に引き出した素晴らしい実写映画になりました
原作の時代考証の確かさはそのままです
嬉しい誤算でした
早く続編を観たい!そんな気分になります
本作は大ヒットして2年後には更にスケールアップして続編が公開されました
こもまた驚愕の出来映えでした!

あき240
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