ゴモラのレビュー・感想・評価
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衝撃的な面は結構あった
まさかと思えるような現状が反映されていて、結構衝撃的。
どこまで真実をついているのか分からないけれど、これを見てしまうと、イタリアという国への憂いを覚えてしまう。
大きな流れは真に迫ってくるけど、細かな展開などには強引なところや無理やり感を覚えてしまう。とにかく悲惨さを誇張したいがための演出のように感じられて、かなりリアリティーを削がれる思いもした。
面白かった。ドキュメンタリーかと思うぐらいリアルなのがいい。「悪の...
面白かった。ドキュメンタリーかと思うぐらいリアルなのがいい。「悪の法則」の登場人物は金持ちががほとんどだけどこの作品に金持ちはいない。貧しくて劣悪な環境で生きていかなければならない者たちのどうしようもなさが彼らほど過酷な環境に生きてはないが私にも伝わってきた。満足した。
ちょっとわかりづらかった
ちょっと期待が大きすぎたのかもしれない。
もう、パッケージに過去の作品を引き合いに出して、売りにするのはよしたらどうだろう。
説明をはぶいた非常にテンポのある展開は、マフィア世界を認識しない日本人からするとわかりずらく置いてきぼりを食らう。
部分部分を楽しむしかない。運び屋が防弾チョッキを着てうろうろする場面はどこかまぬけでおもしろい。
ざらざらした映像もあって、荒い質のドキュメンタリーみたいな印象もある。それが良かったりもする。
ドライな表現
物騒な出来事がたくさん描かれているのだが、非常にドライな表現のためあんまり燃えなかった。登場人物が多くて、とくにおじさん連中は全く把握できずよく分からなかった。スラムの感じがとてもよくて、内容も表現も面白そうだったので何回か見た方がよさそうだ。
毒々しきエンターテインメント
ん~、禍々しいっスね~。
黒バックにタイトル文字「GOMORRA」がババーンと蛍光ピンクで画面に表記された時点で、もうその配色自体が不健康的というか、合成着色料バリバリな雰囲気醸してて、とても衛生的じゃあない。
『暴力と欲望渦巻く~』的お定まり文句の口当たりの良さ(?)や、ピカレスクなワルの美学なんざを期待してしまうとトンでもないですね。
そっちのアンダーグラウンドどころじゃないよ?みたいな。
こっちはガチだよ?みたいな。
『スカーフェイス』のトニー・モンタナは飽くまで理想だよ?みたいな。
ここで描かれるは純然“ありのまま”。人間剥き出し。
ギャング映画のジャンルに属してるのかしら?と、それも何か微妙に違う気がしてますし。
この荒々しくザラついたドキュメントタッチの映像が遥か彼方、映画の世界、理想郷へはまず連れてってくれません。
およそ5つのシチュエーション、エピソードが只々、不規則に入れ替わり、目の前の事象を垂れ流すだけ。
映画的抑揚、明瞭な伏線、小洒落た物語を全く配してくれてないから、カタルシスなんぞ存在せず。
まさしく“ありのまま”。
各々のエピの登場人物達。その結末、決断、将来に微かな明るさを感じたりそうでもなかったり…ザワザワモヤモヤした気分と後味だけが残りました。
ん~…怖い!
裏社会が表舞台
“必要悪”という言葉がしっくりきた。
あまりにマフィアが生活に密着していて、逃れることはできない。
まっとうでないと分かっていながら、手を切れない。
長いものには巻かれて、生きていくしかないのだろうか……
実在のマフィア・カモッラを題材にした作品。
銃が生活圏に当たり前のように存在する。
生活のすぐ裏側にはマフィアがいる。
団地、廃棄物処理場、ファッション業界と
マフィアの支配は幅広い。
服従しなければ痛い目にあう。
調子にのれば消される。
現実は過酷だ。
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