「とても趣のある恋愛アニメ。さすが新海監督。」秒速5センチメートル(2007) p.f.nagaさんの映画レビュー(感想・評価)
とても趣のある恋愛アニメ。さすが新海監督。
作画・映像が素晴らしい。実写では、タイミングよく「いいかんじの桜吹雪」にならないし、「いい具合の雪」も降らない。でも、アニメだからこそ秒速5センチメートルでゆっくりと降って来て、趣のある絵になる。
新海作品は列車が効果的に使われることが多いが、この作品でもとてもうまく使われている。第1話の雪が降る夜の列車は、とても情緒的だし、第3話の踏切の場面は絶品で最大のみどころ。
光の使い方もうまい。照明の微妙なまたたきなど、リアリティがあり「凝りすぎ」と思えるくらい。
ストーリーも共感できる。第1話で、仲良くなって、強くひかれあうようになり、雪の日の出来事が心に刻まれる。第2話では、遠距離恋愛の難しさと、近くにいる異性と親しくなってしまう「人の習性」が描かれる。第3話の象徴的な踏切のシーンは、やはり心に響いた。
ただ、第1話の「貴樹」は、ちょっと美しすぎて感情移入が難しかった。中学1年生なのに「明里」の話をとてもうまく受け答えできて、行動も純粋さと優しさにあふれている。理想的すぎて身近に感じなかった。その分だけ評価を下げて、4.0にした。
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