「1メートル落ちるのに20秒」秒速5センチメートル(2007) akkie246さんの映画レビュー(感想・評価)
1メートル落ちるのに20秒
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秒速5センチメートルだと、1メートル進むのに20秒かかる。実際の桜の花弁が落ちるのは秒速1メートル〜2メートルくらいだそうだ。どこから発生した言葉なのかよくわからないけれど、ただ、この言葉は、なんか力強い。もうちょっと考察してみる。
秒速五センチメートルというのは、足のよくないおばあさんが街の中を進む距離か。いや、秒速五センチメートルはほぼ止まっているような感じだ。50センチ進むのに10秒かかるのだから。
新海誠によるアニメーション作品。この作品は、短編三部作で総計一時間ちょっと。ある孤独な少年が小学生から社会人になるまでの12年くらいを途中色々とばしながらもゆっくりゆっくり描く。景色、風景が美しい。日本を紹介するのに、最良の作品ではないか。
誰にも思いあたることではないだろう。転勤族だった父を持つならば理解できる部分は多い。
少年時代の同級生同士の濃厚な初恋。転勤族同士だからこそ分かり合える心理状態というのはある。
「打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?」に通ずるものはある。
花火がロケットになった。サーフィン好きな女の子がわたしには唯一生命感を感じさせるエピソードに感じられた。
山崎まさよし One more time, One more chanceが、主題曲。
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ジョニーデブさんのコメント
2022年5月9日
新海監督作品の中では君の名は。が完成度としてはいちばんであると思うが、個人的にはこの作品がいちばん好きかな。
特に1話と2話が好き、3話でなぜハッピーエンドしなかったのか?切なすぎるラスト。
1話に出てきた岩舟駅へ、今度聖地巡礼としていく予定である。