47RONINのレビュー・感想・評価
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忠臣蔵をモチーフとした和風ファンタジー
として見れば、美術や衣装など素晴らしいです。
七人の侍からアニメsamurai7になったくらいの感覚で。
地味ですが殺陣も悪くないし、テンポも良くサクサク話が進むし勧善懲悪でわかりやすい。
お姫様役の柴崎コウも武家の娘!!という気骨溢れる佇まい。
武家の娘が簡単に恋愛なんか許されると思うなよ!とか色々ありますが、考証は置いておくと素直に楽しめるかも。
すべてが中途半端.....
古い…とにかく古い…
日本人が創れない世界観のファンタジーな忠臣蔵
海外からみたニッポン。、
そんな舞台の日本の描写が興味深い。
神秘な感じやちょっとヘンテコで、ちょっと中国カラーなんかも入っていたりして、エキゾチックなニッポンが表現されています。
これは日本人が創れない世界観なのですよね。
そんな世界観の今までになかった忠臣蔵なのです。
吹替版を観たのですが、日本人俳優達が英語で演じていてそれを本人が吹替しているなんてちょっとへんな感じですね。字幕版を観るのも興味深いかもしれません。
主な出演はキアヌ・リーヴス、真田広之、浅野忠信、柴咲コウなど。
作中に出てきた妖術使い?なのですが。あれれ、この女の人誰だっけ、お笑いの人かな?とか思っていたらエンドロールでようやく判明。パシフィックリムにも主演していた菊地凛子さんでしたね。いい感じでいかれた妖術使い演じていました。
そろそろ討入りの12月14日みたいですので、これを期にそんなファンタジーな忠臣蔵を見てみるのもいいんじゃないかと思います。
ハリウッドの忠臣蔵
日本の豪華キャストとキアヌ・リーブスの共演の作品。あまり話題にならなかったような・・・
自分は2年前位から制作予定は常にあったような気が・・・
忠臣蔵をモチーフにハリウッドが制作。日本ってやはりこのようなイメージなんですかね。天狗だったりといろいろと出てきます。
ファンタジー的な戦いになったりと・・・ちょっとどっちつかずな戦いな感じがしました。自分的には、ラストサムライのような完璧時代劇みたいなドラマを期待していたのですが、バトルがファンタジー要素が強くちょっと迫力減点・・・
いかにもというような城の雰囲気づくりはこの作品には合っていました。
ハリウッドで活躍中の真田広之は良しとして、ほかの日本のキャストは英語の発音等は大丈夫だったのかな?
新解釈である!←いえいえ珍解釈ね(笑)
キアヌ以外、全員日本人って設定なので吹替で観てたら、最後に「新たな解釈をもって製作された」てナレーションで爆笑!
仇討ち・忠義・四十七士・切腹のキーワード以外、完全オリジナルですから。
それならそれで、もっとハチャメチャやってくれればいいのに、変に生真面目に進行するから、アクションとしてもファンタジーとしても半端すぎる!
もっと化物や妖怪の種類増やしたり、吉良方の兵士を亡霊軍団とかにしたほうが面白くなったのでは!?
あと肝心のチャンバラが真田以外皆ド下手で、ソードアクションと割り切って見ても、カメラワークも下手だからカタルシスが無い。
初戦で負けたデカ侍とカイの決着戦を描かずに、爆死というお間抜けな展開に象徴されるように、監督は盛り上げ方がわかってない。
柴咲と凛子がキャットファイトして、柴咲が仕返しにナイフ突き立てたら凛子変〜身!とか良いと思うけどなぁ(笑)
ラスト、また某ハリウッド産サムライ映画みたいにキアヌだけ切腹まぬがれて助かるとちゃうんかい!?と思ってたら本当に切っちゃった(笑)
この異様な光景は、ロバート・ミッチャムの指詰め以来の衝撃でした。
昔、ドイツ映画で「ベルリン忠臣蔵」という、大石内蔵助が現代の西ドイツに蘇って小暴れする珍品があったけど、外国人も忠臣蔵がお好きなのね(笑)
フシギノクニ、ニッポン!
「忠臣蔵」をモチーフにしたファンタジー・アクション。
日米スターの豪華共演、制作費170億円、そして題材と言い、話題作ではあったが…
びっくり仰天の怪作である。
そもそも、「忠臣蔵」を題材にする必要あったのかな??
「忠臣蔵」と切り離して、異国感漂う一ファンタジーとして見ればそれなりに楽しめる。
仇討ち物語は勿論、異端児として蔑まされてきたカイと赤穂浪士の間に育まれる絆、ミカ姫との身分違いの恋、VFXをたっぷり駆使したアクション、妖術は出るわ、物の怪は出るわ…何でもござれ!
ここまでイマジネーション豊かに作ればもう天晴れ!
同じ時代劇をベースにしながらも、自分陶酔のビジュアル優先だった紀里谷の「GOEMON」と比べれば、ずっと娯楽に徹している。
だけど何故か満足出来るものではなかった。
ドラマもアクションもVFXも、何処かで見た覚えあり。物語の要であろう自分の存在意義や試練に打ち勝つ心などの要素も。
一応サムライの話なので、武士道精神や主君への忠誠も描かれているが、結局はハリウッドから見た異国の変わった風習。第三者的な感触は、「ラストサムライ」と変わり映えしない。
役者陣も本来の実力を出せていない気がした。
それでも、真田広之はさすがの存在感。調べてみたら、ここ数年出演した作品は海外の作品ばかりで(最後に出演した日本映画は2005年の「亡国のイージス」)、国際派スターとして何の違和感もない。
監督のカール・リンシュはデビュー作でいきなり大赤字を出してしまい、暫くハリウッドを干されるだろう。彼にとっては黒歴史に…??
数年前に本作の企画を聞いた時、怪しい感じしかしなかったが…
それに偽りはなかった。
最後に外国の方々へ。
この時代の日本に、妖術も天狗も竜も居ません。あしからず。
日本俳優陣「キアヌと共演、うひゃー!」→大コケ
観終ってからしばらく笑いが止まらなかったのはこの映画が初めてです。数あるオリエンタリズム趣向のハリウッド映画のなかでも、燦然と輝く駄作でした。
菊池凜子と浅野忠信は従来の演技しているのかしていないのかよくわからない芸風からハリウッド調演技に切り替えました。菊池はハリウッドでの先輩ということもあって今までよりは堂々とした演技だったと思います。浅野忠信もいい味を出していました。CGはしょぼかったです。ハリウッドなんだからその辺はちゃんとしてほしかったですね。唯一外人のキアヌ、そしてやたらまじめな演技の真田、めちゃくちゃセンスの悪い着物のデザイン、中途半端なアクションと、強いのかなんだかわからないキアヌ、よくわからない天狗の刀の力、武士道とアメリカ風恋愛のミスマッチ、あっけなく死んでしまう甲冑の侍、前半の味気のない映像と後半の明暗のハイコントラスト、いろんな意味でちぐはぐでした。
渡辺兼に続けと二番手真田と出世頭菊池を筆頭にハリウッドを目指す日本人俳優たちが、体よく使われた感じです。
10年後くらいに俳優としてさらに成功した彼らが集まって「それにしてもあの映画はひどかったよなー」と笑って飲めるようになってほしいものですね。
なぜヒットしなかったのかな…?
西洋からみた武士の心
今週で終わってしまいますが、思ったより興業がふるわなくて、残念な映画です。
「切腹」
この武士の死に方について、20世紀初頭の西洋だったら、なかなか理解できないものだったのかもしれません。力を見せつけ、派手なアクションこそが王道だったアメリカの映画が、「耐える」このと美徳に開眼した…なんて思えるのです。
一番、心を打たれたシーンは、武器を得るために、カイ(キアヌ)の故郷を訪ねるところ。大石は、「どんなことがあっても刀を抜くな」と言い含められますが、仲間が息子が討たれていく中を、必死でこらえます。
このシーンが私にとっては、この映画の肝だったのではないかと。
唐突感があるのですが、唐突であっても、このシーンを入れてくれたことで、ラストの一門が散華する理由というのが映画を見た人にはわかってもらえたのではないかと思います。
今回の配役では菊地凜子さんがむずかしい役を演じていました。山岸涼子の「キマイラ」を彷彿とさせる魔女で、和洋折衷のあやしさをよく表現していたと思いました。
また、今回の武士の心を描き切った真田さん、ほんとうにすばらしかった。
今度はこのスタッフで、南総里見八犬伝を実写化してほしいなって思います。
ではでは。
ファンタジー時代劇
日本の史実ベースのダークファンタジー。
個人的には面白かった。
傑作であるラストサムライと比べるほどでは
十年早い作品ではあるが、酷いかと言うと
そうでもない。
トム・クルーズとキアヌ・リーブスの
魅力の違いかもしれません。
正直、キアヌは着物が似合わない。
まあ、日本の設定では笑える位酷い。
確かに突っ込み所いれだしたら、キリが
無いくらいの違和感ありますが。
CGやVFX、さらにアクションシーン、
特に殺陣はなかなかの見応えあり。
キャストも赤西以外は良かった。
ただただ、圧巻の演技を、見せてくれた
菊地凛子に比べると、柴咲コウは少し、
可哀想かな。欧米人から見て、知名度が劣る
事と合わせて、顔立ちが似ていて、多分
違い解らないんじゃ無かろうか。
コケル理由も分からんではないが、
まずまず楽しめる作品。
宣伝の仕方が悪かったのかな。
派手に武士道を。
欧米でも日本通の人は最近多いようなので、どこまで本気で
今作を信じるかは分からないけど(まぁ、若い衆とか)
日本人には元々のお話「忠臣蔵」がほぼ分かっているから、
今作を大胆なリメイクアクションだと捉えれば普通に観られる。
却ってほとんどアレンジしてます。っていう宣伝が功を奏し、
真面目なリメイクと謳って散々な思いをする羽目にもならない。
潔いくらいに気持ちよく裏切られる作品だった。
そもそもカイ(キアヌ)の設定も、いきなり出てくるCGの怪獣も、
あーこういう感じね…^^;と序盤で認識させてくれて分かり易い。
その後の討ち入りに関しては多少の行はアレンジされながらも、
巧く纏めてきたな~と思った。ミカなんていう名前が当時あったら
ホント面白かったのに。現在でいう、きらきらネームってこと!?
前ハリウッド作で辛酸を舐めさせられた?感のある真田広之。
今回はほぼ主人公といってもいい、大石内蔵助の役。殺陣といい、
踊りといい、台詞の言い回しといい、良かったね~!感が満載。
息子が赤西仁だって気にゃ~しませんよ。顔は似てないけど…
柴咲コウも菊池凛子もなかなか美しく描かれており、発音も◎
浅野忠信、田中泯もいつも通りのそつない顔面熱演ぶり。
しかし私は何といっても、徳川綱吉役のC=ヒロユキ・タガワの
出演が嬉しかった。いや~現在もまだまだ頑張ってらっしゃる。
ラストエンペラーの頃からずっと観てきた人だけど、こんな風に
日系人を起用する歴史時代劇が作られる時代がこようとはね~。
ハリウッドもだんだんと、キャスト選びに磨きがかかって嬉しい。
さて、トンでも感が強い行いや衣装が目を奪う場面は多くても、
根本のところで武士道や侍スピリッツを盛り込んだサービスぶり。
前述で書いた通り、初めからそれを分かって観ているから面白い。
切腹における解釈は筋が通っており、まさかの美しさを醸している。
ここまで理解=映像化しているのだから、よくやったと思える作品。
(キアヌはすっかり痩せて元通り。さすが俳優は鍛え方が違うわぁ)
ファンタジーな日本!!
まぁ、ありっちゃありかなぁ。さすがハリウッドといえるCGのクオリティはよかった。内容もわかったけどホント不思議なのは、なんでハリウッドが日本を題材にしたらこんな感じになるんだろう?ウルヴァリンもそうだったし・・・
でも最後のシーンは日本らしかった。正義をつらぬいて最後は自害するという昔の日本人の魂が伝わってきました。
あまり考なく、気軽に見たらいいと思います。(料金分は損はしないと思います。)
珍妙、奇天烈、パラレルJAPAN!
忠臣蔵をアレンジしているというふれ込みの作品だが、とてもとてもそんなレベルではない。忠臣蔵ファンの人にはその荒唐無稽な内容に、開いた口が塞がらないかもしれない。
ただ別に歴史映画ではないのだから、ハリウッドが作ったパラレルワールドの時代劇エンターティンメントとして割り切れば問題ない。日本でも古くは「仮面の忍者赤影」や、近くは「戦国バサラ」などで好き勝手しているのだから、そう目くじら立てることもないだろう
しかし設定やストーリーの荒唐無稽さには目くじらを立てないにしても、作品についての不満は残る。最初に出てくる麒麟もどきにしてからが、「パーシー・ジャクソン/魔の海」に出てくる鉄牛の、迫力と暴れっぷりには負けているし、ラストに出てくる龍も迫力不足で弱すぎる。プロレスではあるまいし、何故わざわざやられ易いように動いてくるのか。
何より巨大武者(私はてっきりこれも怪物の一員だと思っていた)が、あっさり火薬の爆発に巻き込まれてやられてしまったのは不満である。爆発の炎の中からゆっくりと足音を響かせながら現れることを期待していたのに、これでは全くの拍子抜けだ。龍との戦いはカイに任せて、巨大武者+腕利きの用心棒(清水一角みたいな)VS大石を筆頭とする赤穂浪士達の死力を尽くした戦いを、もっと見せて欲しかった。
巨額の製作費をかけた割には、その大半をキアヌ・リーブスの出演料に取られたのではないかと思えるくらい、コストパフォーマンスの低い印象の映画であった。
最強のB級映画。
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