「西洋からみた武士の心」47RONIN リトル★ダックさんの映画レビュー(感想・評価)
西洋からみた武士の心
クリックして本文を読む
今週で終わってしまいますが、思ったより興業がふるわなくて、残念な映画です。
「切腹」
この武士の死に方について、20世紀初頭の西洋だったら、なかなか理解できないものだったのかもしれません。力を見せつけ、派手なアクションこそが王道だったアメリカの映画が、「耐える」このと美徳に開眼した…なんて思えるのです。
一番、心を打たれたシーンは、武器を得るために、カイ(キアヌ)の故郷を訪ねるところ。大石は、「どんなことがあっても刀を抜くな」と言い含められますが、仲間が息子が討たれていく中を、必死でこらえます。
このシーンが私にとっては、この映画の肝だったのではないかと。
唐突感があるのですが、唐突であっても、このシーンを入れてくれたことで、ラストの一門が散華する理由というのが映画を見た人にはわかってもらえたのではないかと思います。
今回の配役では菊地凜子さんがむずかしい役を演じていました。山岸涼子の「キマイラ」を彷彿とさせる魔女で、和洋折衷のあやしさをよく表現していたと思いました。
また、今回の武士の心を描き切った真田さん、ほんとうにすばらしかった。
今度はこのスタッフで、南総里見八犬伝を実写化してほしいなって思います。
ではでは。
コメントする