ダークナイト ライジングのレビュー・感想・評価
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「ダークナイト」を面白いと感じたならぜひ観るべき!
三部作の内「ビギンズ」は観ておらず、「ダークナイト」も先日のTV放映で初めて観た程度だが、その時の衝撃が強かったため観てみた。いやいやクリストファー・ノーラン監督の世界観・作品観は良いですね。ネタバレできませんが今作も敵役がイっちゃってて凄いことになっています。2時間40分超の作品ですが一気に観れました。二作目までで少しでも興味があるようでしたらお薦めです。
人間のドラマが熱い
すっかり引き込まれ、あっという間でした。凄い!面白い!
IMAXではなかったけど、劇場で観て良かったです。
最終章として申し分なしでした。混沌の中で強い魂を持つ者たちが自分の信念のもと、関わり、ぶつかる。
人間のドラマが熱かったです。
シリーズ1作目からのキャストは最後までお見事でした。
クリスチャン・ベールのバットマンは見納め、なんでしょう。ホントにカッコいいです。
トム・ハーディー、ジョセフ・ゴードン=レビット、アン・ハサウェイ、はまり役でした、かなりスゴい。
コスチュームがまた、良かったです。
ミランダ・テイト役は、もう少しアメリカっぽいクールビューティが良かったかなと思いました。
鑑賞し終わって原題の方が断然いいと思いました。1作目は「〜ビギンズ」で、邦題もそのままだったのにね。
お前が弱いんじゃない、俺が強すぎるんだ
暴力と暴力が織り成す破壊のシンフォニー
前作でヒース・レジャー演ずるジョーカーと繰り広げた壮絶なる死闘を、どう引き継ぎ、どう超えて、完結させるかに注目して劇場に馳せ参じたが、フィナーレに相応しい地獄の大河ドラマに仕上がっている。
前作で街の平和のために、敢えて悪の汚名を被り、バットマンを封印したにも関わらず、彼を再びリングの上に引きずり出した最後の敵は、悪魔の申し子・ベイン
グロテスクな容姿とは裏腹に、株式市場に乱入して企業を破産させたり、地下のハイテク兵器はおろか核までゴッソリかっぱらう姑息で用意周到な兵糧責めは、現在世界をはびこるテロ組織の頂点を想わせ、闇の深さを突きつけるに充分な存在感を放つ。
敵が握る核爆弾なぞ元々は、ブルース・ウェイン財団所有やったし、ゴッサム・シティの悪党を取り締まっていた新法も嘘塗れの背景をごまかし成立させたモノだ。
戦争を終結させるは、多くの人命が犠牲になると覚悟せねばならない。
暴力は暴力を以て征するしか根本的に不可能なのだ。
正義と悪とは明確に二分化なぞ絶対に不可能であり、常に表裏一体の世界で絡み合っていく複雑な縮図であると、両者の背負いが明らかになり、死闘が熱を帯びるに連れて痛感させる。
全ての流通を遮断され、政府に見離されたゴッサムシティの凄惨なる無法地帯は、これまで軍事介入し、殺戮を繰り返してきたアメリカそのものに対するツケが凝縮されていると、私なりに受け止めた。
核まで引っ張り出す展開は、今の日本にはかなりヘビーな味付けだが、これほどまで濃密に練り固めなければ、私のような鈍感な日本人は平和について見つめ直そうとはしないだろう。
束の間の平和は、多大なる犠牲から成り立つ悲劇の1コマに過ぎない。
そんな壮大な血生臭さに染まる絵巻の完結に立ち会えた瞬間こそ、私にとって束の間の平和なのである。
まあ、キャットウーマン演ずるアン・ハサウェイの妖艶なる色気を堪能できれば、私は充分平和なんやけどね。
結論:地球を救うのは愛よりも先ずは、エロである
あと、やっぱり長いね
相変わらずワケのわからない結論でサゲたところで、
最後に短歌を一首
『傷を剥ぎ 仮面の目覚め 影と舞う 平和売り買う 奈落の街へ』
by全竜
前作を凌駕してみせたノーラン監督に拍手!!
165分という長さをまったく感じさせない。
豪華で多彩な俳優陣を無駄なく使い切る脚本と演出が素晴らしい。
ストーリーに秘められた情報をしっかり伝える撮影と編集も文句なし。
前作「ダークナイト」を観ていないとしても、ダークナイト(=バットマン)とゴードン市警本部長が置かれた苦境、そして執事のアルフレッドの主人ウエインに対して抱く危惧が充分に理解できるはずだ。
「ダークナイト」の悪役・ジョーカーは亡くなったヒース・レジャーの鬼気迫る怪演で、作品のレベルを押し上げた。はたして、それを乗り越えられるのだろうか、期待と不安がよぎるが取り越し苦労だった。
今作の悪役・ベインはジョーカーよりも現実的なタイプながら、その異様なマスクと強靭な肉体でダークナイトのハイテク武器が通用しない。肉弾戦でしかケリがつけられない。しかも組織を束ねる統率力と揺るがない精神力を併せ持ち、その圧倒的な強さはジョーカーを凌ぐキャラクターに仕上がっている。クリストファー・ノーラン監督に“限界”という言葉はないのだろうか。
音楽もいい。ノーラン監督と組んだときのハンス・ジマーは別人のようにいい仕事をする。この作曲家は自身が担当したほかの映画の楽曲に似たようなスコアを書くことが多いのだが、「ダークナイト」「インセプション」そして本作の音楽は作品の世界観を作り上げる効果を充分に担い、観る者の心を高揚させる。
アン・ハサウェイのセリーナ・カイル(=キャットウーマン)は、その身体能力に加え知的な優雅さを持ち、そしてなにか暗いものを引きずっている。ブルース・ウェインと同じ血が流れていると感じさせる、今までのキャットウーマンとは違った人物像に作り上げた。
若き熱血警察官・ジョン・ブレイクのジョゼフ・ゴードン=レヴィットが、案外に物語が持つテーマ〈法が足枷になることもある〉の中心的な役割を持つ。
二組のエンディングの処理も、伏線が活きた着地でピタリと決まる。
二組のエンディングは一つの予感に結びつく。だが、ほかの監督によく見られる、せっかく決まったフィニッシュをエンドロール後に遣らずもがなのショートフィルムでお茶を濁すような真似はしない。
最後まで3Dにしなかった硬派の監督ならではだ。
これはもうアメコミじゃないね
素直に面白かった。IMAXで見た甲斐がありますね。今までもそうですが、内容がシリアスすぎていまいちアメコミ見てる気がしませんね。さすがに乗り物が出てくると思い出しますけど。
それにしてもバイク乗ってる時のキャットウーマンは目茶苦茶格好良かった。アンハサウェイ自体はそれ程好きでも無いけど、この役は良かったな。
基本、全体的にダークな印象ですね。他のアメコミのような派手さも有りません。でも僕的にはそこが良かったです。
最後のどんでん返しについては、正直予想がついていました。途中ちょっとヒントが有りますから。監督も分かるようにヒントを作ってるんでしょう。だから、予想が当たってしまってもガッカリ感は無かったです。
なんかいまいちまとまりの無いレビューですが、まぁ、普通のアクション見るつもりで見に行くといいかもです。
さらば、漆黒の正義。
ベインの言うてること、正しいよね。
後半の前回を彷彿とさせるカットバック。そこでの伏線の回収はスカッとしたものの、そこまではモヤモヤ。
とにかく今回はバットマンに感情移入しにくかった。
気づくとベイン側で観ている自分がいて、その度に頭の中で善悪の修正をしなければいけなかった。
もし非暴力なベインがいればバットマンに肩入れできないもんね。
3.11以降の日本人なら観客の中に私のような者がいておかしくないでしょう。ゴッサムシティの警官にもそういう者がいておかしくないし、それは黙殺される数ではないはずだ。警官も市民の集合体なのだから。
その視点があれば物語は前作のようにもっと複雑な展開にできたのではないかと思う。
クリストファー・ノーランでもステレオタイプな善悪構造と退屈なカーチェイスからは逃げられなかったということでしょうか。
結果、普通のシネコン映画になってしまった。
可能であれば、IMAXでの鑑賞がお薦め!!
3時間弱の長尺。
IMAX想定で作られたと言うこともあって、IMAXでの鑑賞。
映像は最近のデジタルシネマであれば、そんなに違いはない気がするものの
重厚感のある音響で、静けさとの対比が出来て睡魔負けする暇はないかと
お近くでIMAXシアターがあればそのほうが、世界観に浸れる気が・・・
高評価の中他界したヒースの後
ヒールを演じるのは、相当大変だと思う。
あくまでジョーカー=ヒースは前作の別物で、
それベースで今作のトム・ハーディをどうこういうのも違う気が
作りこんだ体といい、今作のベインを好演しているのだから・・・
御大マイケル・ケイン、モーガン・フリーマン変わらず代えがたい演技。
クリスチャン・ベール、ゲイリー・オールドマンも安定してるし
マリオン・コティヤールのミステリアスで何かを予感させる雰囲気。
何より、ジョセフ・ゴードン・レビットとキャットウーマン=アン・ハサウェイが良い感じ。
前作との対比でう~んな方もいるでしょう
でも多々あるシリーズモノのの完結編を思えば、
脚本もよく練られていますし、
華麗なる終焉に相応しい作品ではないかと。
確かに壮絶
トリロジーの完結編としては満足できるストーリー。これまで同様、CGに出来るだけ頼らず徹底して実写にこだわった迫力の映像をIMAXで堪能して欲しいと思います。
前2作に比べると圧倒的に興奮できる場面が多い。バットマンの活躍を見るとアクションヒーローという原点へ回帰したように感じられます。原作漫画を知っていると楽しめるシーンも多いはず。
アメリカ社会の世相を反映したかのようなストーリー内、冷酷なベインのもとでゴッサム市民が陥っていく状況は、前作のジョーカーの言葉が現実となったものであり、背筋が寒くなる場面もあります。マスクを通して聞こえるトム・ハーディのくぐもった声が魅力的。アン・ハサウェイ演ずるセリーナ・カイルは妖艶でハマり役。文句のつけどころがありません。バットマンリターンズのキャットウーマンに負けず劣らず。
ただ、前作のようなハードボイルドな作品を期待すると落胆するでしょう。ブルースの心理の描き方は表面的でありきたり。エンターテイメント重視なのか俳優陣の演技力を最大限活かすような作品ではありません。
時間の扱い方で評判が高いノーラン監督のはずなのに、時間経過をいかに感じさせるかという点でも粗っぽく感じられました。またあくまで「ダークナイト」であるはずのバットマンに、ややコウモリらしさが欠けていたような気もします。マリオンの演技には明らかに1ヶ所欠点がありました。
見応えあり。続いても良さそうですが、これで完結なんですね?
クリストファー・ノーランのバットマンシリーズ第三作目=完結編。前作『ダークナイト』の8年後という設定。
正直、これまでの1作目、2作目を見ておけば良かったと思いました。少なからず、前作から話が続いているので、マッサラな状態でみると情報が欠けた状態で理解がイマイチ。物語自身は重厚で、深みのある話で非常に面白いと感じたので、情報不足が残念。
今回は、キャットウーマンとしてアン・ハサウェイが出ています。清楚なイメージの彼女が演じるダークな役どころは、非常に興味深いです。
ですが、今回私が一番注目したのは、マリオン・コティヤール。単に、彼女が好きということもありますが、小悪魔的だったり、キャリアウーマンだったりと様々な役を演じる彼女は、真の女優ですね。今回も、「えっ!でも、やっぱりそうか。」と言う役を演じます。ネタバレになりますが、核融合炉起動の件で、「なんか変」と思ったんですよね。
それと、トム・ハーディにもビックリ。『Black & White/ブラック&ホワイト』で演じた役どころとは一変。怪物を演じています。知っていても、同一人物とは思えないです(苦笑)。
その他、ジョゼフ・ゴードン=レヴィットにも注目。ラスト近くで語られる、彼の本名に注目です。
いやぁ、それにしても、壮大な世界観ですね。1作目・2作目とちゃんと繋がって、話が完結しています。素晴らしいです。クリスチャン・ベールのバットマンとしては、一応完結していますが、バットマンの主要出演者がこれで出揃ったので、本当ならばここから物語が始まるんですけどね。
繰り返してしまいますが、見応えのある映画です。
なおも僕らはヒーローを信じる。邪悪と恐怖のサーガ、ここに完結!
前作のプレッシャーに耐えてよくぞここまで!と舌を巻く完結編だった。
新生バットマンシリーズは恐怖が人にどんな影響を与えるか、
恐怖とは、邪悪とは何かを一貫して描いてきたシリーズだったと思う。
『バットマンビギンズ』は
主人公ブルース・ウェインが己の恐怖を乗り越える姿と、
恐怖を相手に植え付ける事で悪を抑圧するという後ろめたい正義を描いていた。
ドラマ性は高いが、アクションエンタメとしての完成度は
今ひとつという印象(アクション演出のせわしなさ等)。
『ダークナイト』は善悪の境界線をズタズタに切り刻んだ混沌の傑作。
神出鬼没・無差別・交渉不可能。ジョーカーは9.11以降の世界を席巻した新世紀の恐怖の化身だった。
そして、モラルという枷をものともしない圧倒的な悪意に対抗する為、
人はどこまでモラルを侵す事が赦されるか?という恐るべき問いをも含んでいた。
故に勧善懲悪モノとしての爽快感は棄てざるを得なかったと言える。
そして『ダークナイト・ライジング』は
前2作を足して2で割り、エンタメ性を増強したような映画。
つまり、『ダークナイト』級の混沌を望む方々には物足りないかもだが、
社会派アクションエンタメとして最大最強レベルの映画だ。
最後の敵ベインは、バットマンを肉体的・精神的に完膚無きまでに叩き潰す。
今まで悪を抑圧してきたバットマンの恐怖などものともしない、バットマン以上の恐怖。
彼の目的は、人々の疑心暗鬼と自己保身の心を利用した恐怖政治だ。
(動機はまた別な訳だが……ごにょごにょ)
格差社会への怒りを起爆剤に、『自分達が助かるなら他人の命など
どうでもいい』という人間の醜悪な部分を曝け出させるのだ。
(その点でベインには、民衆の心に恐怖を植え付け服従させるだけの
圧倒的な暴力性・残虐性が欲しかったが、そこはあと一歩だったか)
それでも物語の結末が語るのは、人を救う為に自己犠牲も厭わない善良さ。
誰もがどこかに有する高潔なヒーローの心を信じる気持ちだ。
重量感のあるチェイス、戦争映画かと見紛うようなスペクタクルシーン、
幼少のブルース・ウェインを暗い井戸の底からようやく這い出させた、胸を打つ結末……。
正直、不満点が無い訳では無い。作品単体の印象は判定4.5という所。
だが、見事な完結編だったという満足感も含めて判定5.0としたい。
スタッフの皆様、ありがとうございました!
<2012/7/29鑑賞>
すごい良い!
目に映るのは英雄の姿 心に残るヒーロー
完璧な3部作であり、見事なまでの最終章
これは究極の娯楽映画でこれ以上のヒーローはない
3本を通して真の英雄の姿、精神を心底に叩き込まれる
普通の人間が犠牲を払い人々を救う
単純だがバットマンこそ真のヒーローにふさわしい
IMAXでの映像は1時間以上もの専用のカメラでの撮影を行っているのもあり、
圧巻の一言
それにノーラン監督が実写にこだわるので、CGでは表現できない迫力は
視覚、聴覚、肌から直接伝わり腹の底から沸いてくる興奮と感動が全身を走り抜けます
ストーリーも3作通して素晴らしいですが、この作品は別格
人の深い闇、純粋なまでの悪、本来の人間の姿を見て、恐怖すら感じる
マスクとはただ顔を隠すものではなく、人を変貌させるものであると、善にも悪にも
日本人にはあまり好ましくないシーンもありますが、そういう感情なしで素晴らしい作品であることは間違いないです
全てが完璧なまでの仕上がり 映画史に残る面白さはすでに歴史的記録が表しています。これを傑作を思えないのは見る目がないと思えるほどの名作
是非IMAXで鑑賞していただきたい文句なしのエンターテイメント
この作品を作り上げた人たちに喝采を送りたい
しびれた!堂々たる最終章!流行りのリブートとかで、バットマンをもうこれ以上作って欲しくないほど!
前作「ダークナイト」はあらゆる意味で伝説と化した。
見た後深い深い余韻が残り、それは今も消えない。
その続編に挑むのは、劇中さながら奈落の底から這い上がるほど高いのだが、クリストファー・ノーランは見事に登り切ったと言えよう。
堂々たる完結。
これほどの三部作は「スター・ウォーズ」や「ゴッドファーザー」や「ロード・オブ・ザ・リング」の他にそうないだろう。
ジョーカー事件から8年。
ゴッサムは平和を取り戻していたが、新たな脅威=ベインが現れ、ゴッサムの壊滅を目論む。
ジョーカーとの戦いで心身共に傷付き引退していたブルースだが、ベインの野望を阻止する為再びバットマンとして戦う決意をする。
しかし、肉体的にも精神的にも上回るベインに完全に打ちのめされる。
バットマン=ブルースは立ち上がる事が出来るのか?ゴッサムを救えるのか?
そしてベインの野望の真相とは?
全編息をもつかせぬノンストップな展開で、2時間45分、全く飽きさせない。
タイトルにも付いている“ライジング=立ち上がる”がキーワードになっており、「ビギンズ」でのブルースの父の言葉と繋がる。一貫したテーマの一つと言えよう。
ストーリーも設定もリンクも「ビギンズ」と大きく関わっているので(特に影の同盟やラーズ・アル・グール)、「ビギンズ」を再度見てからの鑑賞をオススメしたい。
新キャラクターに、キャットウーマンとベイン。
キャットウーマン=アン・ハサウェイが実に魅惑的。
ベインはジョーカーほどの魅力は無いにせよ、トム・ハーディの堂々とした演技でインパクトと恐ろしさを残す。ジョエル・シュマッチャー版にも登場していたが(「バットマン&ロビン」でポイズン・アイビーの用心棒)、以前の変なイメージを軽く払拭させてくれた。
マリオン・コティヤールもただの添え物ではなく(驚きの設定)、ジョセフ・ゴードン・レビットの存在も大きい(ラストがナイス!)。
色々書きたい事があるのだが(クリストファー・ノーランの完璧な演出、深いストーリーとテーマ、役者たちの重厚な演技、超一級の映画技術…)、残り文字数の限界で書き切れない。
敢えて言うとすれば、絶対見る事!
見て、深い余韻と興奮と衝撃と感動を味わって欲しい。
最後にもう一つ。
コロラドでの銃乱射事件の犯人に対して本当に憤りを感じる。
遺族から大切な人を、映画ファンからは楽しみを奪い、映画の品格も傷付けた。
厳しく罰せられるべき!
普通のハリウッド映画
ノーラン版「バットマン」シリーズの完結編。前作と前々作と文句なしの出来だったので今作を期待してIMAXで鑑賞。
前二作は犯罪にまつわる哲学や善と悪との関係など奥深い物を匂わせつつエンターテインメントとしての枠組みしっかり守るというかなり完成度の高い大人の一級エンタメでした。しかし今回は結構娯楽重視のご都合展開といった感じでハリウッドではよく見る構造になっています。
ストーリーは緻密だったり緻密でなかったりといった感じで、ちょっとでも話せばネタバレになるようなぐらい複雑なのに結果としては意外性がなく、単純な仕上がりでいろいろ突っ込みどころの多い映画。
バットマンが復帰するきっかけもせっかく緻密に積み上げていた前二作の魅力を台無しにしている気がします。ブルースウェインにとってバットマンとは何かはもうすでに「バットマンビギンズ」で十分語られていたのに、あんな序盤のブルースウェインの浮かれた姿を見せるのはいかがなものかと。今作の彼を見てるとあのころの教訓をもう忘れたのかと突っ込んでしまいます。
キャットウーマンにも不満があります。アンハサウェイさんは見事なほどこの役にハマっているのにこのキャラの詳細が雑で話を盛り上げるためにおまけとして入れたように感じてしてなりません。あのコスプレをしている理由もよくわからずなのも不満。
しかしアクションシーンは相変わらずすごく、スタント重視のアクションに空飛ぶ乗り物「バット」で繰り出すドンパチは鳥肌もの。バットマンとベインのファイトシーンも今までの「バットマン」シリーズにはない新鮮なものでよかったです。
トムハーディーさん演じるベインも凶悪なキャラクターとしては見応えがあり、前作のジョーカーとは違った魅力を出せていると思います。ですがそれは素材としての良さであって、物語上のこの悪役の扱いが荒い気がします。
新参入者のキャラクター造形があまり良くなかったりところどころ展開が雑だったりと、前二作と比べるとかなり不満が残る作品。いろんな企画のための前ふりを入れすぎたせいか残念に思う映画だった。
ついでにラストが「インセプション」のようなあれは果たしてどうだったのかと思わせるようなものがよかったと思うのは私だけでしょうか?
涙が止まらない。
映画全体の出来としては
本国の一部レビューにあったように
“3部作中最も出来が悪い”と言われても仕方がないと思いました。
「バットマンビギンズ」ほどハッタリが効いているわけでもなく、
「ダークナイト」のジョーカーほどベインに魅力があるわけでもなく、
「インセプション」ほどワクワク感がある訳でもない。
ブルース・ウェインの心情を丁寧に描こうとするが故に
話が間延びして全体的に冗長な印象は拭えないです。
また、登場人物も多く、編集のせいか、
途中で混乱するシーンも・・・。
しかし、ラスト30分。
この展開はシリーズの着地点としては最高の終わり方です。
前作までのブルース・ウェインの選択を否定せず、
そしてファンの期待も裏切らない、このラストしか思い浮かびません。
エンドロールは涙が止まりませんでした。
冷静に後から考えると、
あれこれ気になる点は出てきますが・・・・・
ノーラン監督、本当に素敵な8年間をありがとう。
ちなみに、バットポッドが前作より回ってます~♫
奈落から這い上がれ
前作がダークナイトという、超えるには遥かに高い壁を自ら築いてしまったクリストファー・ノーラン。
その壁を一体どうやって超えるのか?果たしてこれ以上のモノはあるのか?映画ファンの関心はずっとそこに向けられていた様に思います。
あの狂気のヴィラン(悪役)、唯一無二のジョーカー像でヒース・レジャーが観客の脳天を揺さぶり、そのヒースがこの世を去ったことで、すっかり伝説にまで昇華されてしまった、あのダークナイトを?あれを?本当に?超えられるの?どうやって?という。
ビギンズから続いた三部作に、一体どういう結末を付けるの?という。
今回のグランドフィナーレに堂々抜擢されたヴィラン、ベイン扮するトム・ハーディの重圧たるや、凄まじいものがあったろうなと想像します。
同じことやっても仕方ない訳だから、ジョーカーとは全く違うアプローチで、でも観客にインパクトを叩き付けないといけない。ゴッサム市民と同様に、観客も絶望のドン底へ落とす追体験をさせないといけない。
そして、それは見事に成功してると思います。
数えて三度目を迎えるゴッサム壊滅の危機に立ちあがるバットマン。
そのバットマンをあっさりと屠るベインの腕力。ウェイン同様、観客も愕然とし、絶望の奈落へ。
ゴッサム市民は前回、前々回の瞬発的な危機とは違い、長期に渡る絶望的状況を味わわなければいけない。
こんなゴッサムでダークナイトは立ち上がれるのか?
奈落から這い上がれるのか?
不穏なテーマ曲「デシ・デシ・バサラ・バサラ!」に乗せてブルースが立ち上がる姿。
不敵な怪盗キャット・ウーマンとの共闘。
ゴードン本部長と新人ブレイク刑事の奔走。
知恵者ルーシャス・フォックスのサポート。
そしてベインとの肉弾血戦再開!
影の同盟との最終決着はどちらに軍配が?
刮目せよ!ダークナイトの最期!
超えよ!前作の壁!
登りきれ!奈落から!
デシ!デシ!バサラ!バサラ!
伝説が、壮絶に、終わる!
…。
こいつぁ劇場に行くしかないでしょ
良い出来の最終章でした。
回りくどい処もありますが これは無いだろwってところもイッパイありますが
約3時間でここまで作り上げたもんだ エンドロール流れた始めたら感無量でした
深くは語りません
全てが終わり そして新たなる伝説へ ドラクエかいw
まさにこんな感じのダークナイト ライジングでした
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