ダークナイト ライジングのレビュー・感想・評価
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本当はバットマンなんか要らない
犯罪を無くしたいならバットマンなんかいらない。
メカや装備など,バットマンの力の根源は,大富豪ブルース・ウェインの所有する莫大な資産にある。『バットマン・ビギンズ』では,経済格差によって貧困層が犯罪に走ることが示された。つまりブルース・ウェインのような金持ちが富を溜め込むので,貧乏人は困るわけである。それなのにブルースは,自分の財産をばらまくのではなく,バットマンとして犯罪者をボコボコにすることに快感を見出す。ここにバットマンという存在が根本的に抱える自己矛盾が見て取れる。(もちろんノーランは資本主義を否定するわけではないが)
バットマンがいなくなったからといって経済格差が解消されるわけではないが,バットマンが活躍可能で有る限りは経済格差は解消されていない。この状況を,バットマンに華を持たせつついかにして解消するか?ここにストーリーテラーの手腕が発揮されるのだと思う。
キャットウーマンだけ素晴らしかったです
バットマン フォーエバー
クリスチャン・ベールとクリストファー・ノーラン監督がタッグを組んだ、『ダーク・ナイト・シリーズ』3部作のファイナル・ステージ。
これまで、バットマンの師匠でもあるラーや宿敵ジョーカーを相手に、ゴッサムシティの正義を守るために、身を粉にして戦い抜いてきたバットマン。しかし、前作で、ゴッサムシティの秩序を死守する為に、バットマン自らが犠牲となり、全ての罪をかぶって、表舞台から姿を消していた。そこに新たな敵が現れる。
今回の敵は、ラーの元で鍛え抜かれた末に、悪の道へと染まっていったベイン。ジョーカーを狂気的な悪党とするならば、今回の敵ベインは破壊者とも言える。そのベインを、『インセプション』で脚光を浴びたトム・ハーディーが演じ、逞しい躯体とダースベーダーのような厳めしいマスクが恐怖をあおる。
また、今回の目玉としては、バットマンの相方として、キャット・ウーマンが登場。キャット・ウーマンには、個人的に大ファンなアン・ハサウェイが演じているのも嬉しい限り。美しく、謎めいて、妖艶で、そしてしなやかなキャット・ウーマンには、これほどピッタリな配役はないとも思う。
ストーリーは、前2作の内容を引き継ぐ中で、恋人レイチェルの死を引きずっていたブルースが、新たな敵ベインが現れたことで、再びゴッサムシティの為に立ち向かっていく。しかし、その桁違いの強さと残虐さの前に、バットマンと言えども歯が立たず、囚われの身となる。大怪我もし、諦めかけた中で、改めて自分の使命と向き合う中で、再再度、バットマンとして立ち上がる。
また、3部作が完結する本作ならではのサプライズも仕組まれており、一作目からのキメの細かなシチュエーションや人物設定の巧みさは、さすがノーラン監督とも言える。ラストシーンも、悲涙から一転、感涙に引き戻されてのエンドロールも、憎い演出。バットマン・フォーエバーといったところ…⁉️
劇場公開当時にも、それぞれの作品は鑑賞したが、改めて、こうして3部作を連続で鑑賞すると、それぞれの繋がりやストーリーの面白さを堪能することができた。
おうち-88
『ダークナイト』で打ちのめされ、しばらく放心状態だったわたし。
ちゃんと三部作を観て、ノーランバットマンを完結させましょう。
この卍丸は誰やと思ったら、トム・ハーディさんでした。
ヒース・レジャーの強烈なジョーカー後の作品でヴィランは、相当プレッシャーあったと思うけど、全くタイプの違うヴィランとして見るのが正解だと思う。
キャットウーマンをアン・ハサウェイが演じてますが、ちょっと線が細すぎる気が。
卍丸の手下を倒していくのも見ててなんかリアルじゃない😅
でもバイクが似合っててかっこいいし、ほんま小顔で目が大きくてきれいやわ😍
お巡りさんジョセフかっこいい😍
出来れば制服のままで帽子まで被ってくれてたら……とまぁそれは趣味ですが。
熱血若手刑事でいい味出してました。
ノーランのバットマン三部作は、登場人物の怒り、痛み、葛藤を直に観客に訴えてきますが、やっぱりそれは『ダークナイト』が一番凄かった。
というか、凄まじかった。
でもこの作品できちんと三部作として完結してくれました。
そして映画界ではヒーローが五万といるけど、ここまで心に刻まれたヒーローはバットマン以外にいない。
ヒーローではないとバットマンは言うけど、紛れもないヒーローです。
ラストの良さがシリーズの重さを晴らした!
だからこのシリーズは……(褒め言葉)
3部作まとめて傑作といえる
バットマンを1人の人間として描いている作品
ありがとう、バットマン。
ダークナイトは単体、ビギンズの続編的なライジング
シリーズ通してヒロインの地味感を払拭するかのようにアン・ハサウェイにマリオン・コティヤールって美女二人とおまけにジュノー・テンプルまで贅沢な女優陣の起用と、渋い脇役シリーズとしてルトガー・ハウアーにエリック・ロバーツから今回はマシュー・モディーンが登場する訳で、三部作の中で一番豪華に思える本作でのキャスティング。
リーアム・ニーソンはスペシャルゲスト的な扱いで、一作目の続編的な展開に戸惑いを隠せない、新しいヴィランはトム・ハーディが演じながらも数年後には同じようなマスク姿で"怒りのデス・ロード"を、無敵感を装いながらも心優しい哀しきモンスターみたいなベインは、呆気なく倒される雑な始末で。
クリストファー・ノーランは一貫して街を混乱させてゴチャゴチャにする終盤を描き、大乱闘の場面は「クローズ ZERO」みたいで警官集団の無謀な突入を含めた演出描写に萎えてくる。
ダークナイト・トリロジーと銘打ったノーランのバットマン三部作は間に挟まれた「ダークナイト」が異端に輝く傑作に、魅力溢れるジョーカーを演じ切ったヒース・レジャーが功労者でもあり、キャットウーマンやロビンを登場させる無理矢理感など全体的に登場するヴィランたち、特にキリアン・マーフィーなんて御丁寧に全シリーズに出演しながらの雑に思える扱い、有終の美を飾ったかのようなクリスチャン・ベールのバットマンですら疎かに思える存在感で、やはりノーランは"007"を撮りたい気持ちが抑えられない心情がダダ漏れ!?
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