劇場公開日 2012年7月28日

  • 予告編を見る

「大人向けの重厚なヒーロー映画。」ダークナイト ライジング だいすけさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0大人向けの重厚なヒーロー映画。

2012年8月19日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

興奮

ゴッサム・シティからバットマンが消えてから8年。
引きこもり生活を送っていたブルース・ウェインの屋敷に女盗賊が忍び込み、
ブルース・ウェインの『指紋』を盗み出します。
その一方、奇妙なマスクをしたテロリスト、ベインがゴッサム。シティの平和を脅かそうとしていました・・・。

「バットマン・ビギンズ」「ダークナイト」と続いた、クリストファー・ノーラン監督による
バットマン・シリーズの3作目にして完結編(?)です。

作品の冒頭、引きこもり生活を送るブルース・ウェイン=バットマンは、
自分自身の存在意義を見失い、新しい人生を踏み出せずにいます。
そこに、ベインという強敵が現れ、否応なしに戦いの表舞台に引きずり出されます。
ゴッサム・シティを守るための戦いの中、「バットマン」としての居場所(活躍の場所)はあっても、
ブルース・ウェインとしての居場所は無い。その葛藤の結末は、どうなるのでしょうか?

単なるヒーロー物には終わらない、サム・ライミ監督版「スパイダーマン」にも通じる、
ヒーローであるが故の心の葛藤が派手なアクションと同時に描かれていて、
なかなか見応えのある作品でした。
3時間近い上映時間が、本当にあっと言う間でした。

女盗賊=キャット・ウーマンとのコンビの微妙な関係も面白かったですね。
ゴッサム・シティの最大の危機をバットマンがどう乗り越えて行くのか?という
後半のストーリー展開も緊張感があってよかったです。

ヒーロー物でありながら、大人が観ても楽しめるエンターテイメント。
アメリカ(ハリウッド)の底力を見たような気がします。

1作目「バットマン・ビギンズ」を観ておいた方が、より楽しめるとおもいますよ。
もちろん、予備知識無しで観ても面白い作品ですが。

だいすけ