劇場公開日 2012年7月28日

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「凄い! 期待通りの傑作! 必見! ネタバレなし! この作品こそIMAXで鑑賞を!」ダークナイト ライジング 愛すれど心さびしくさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0凄い! 期待通りの傑作! 必見! ネタバレなし! この作品こそIMAXで鑑賞を!

2012年7月19日
PCから投稿
鑑賞方法:試写会

楽しい

怖い

興奮

昨日、7月17日のマスコミ向け試写会で鑑賞しました。全米公開は今週金曜日で、世界的にも社内以外での試写会は 時差の関係からも日本が最初だったようで、試写前のアナウンスでも「今晩22時までは一切のブログ等にも書かないように」との注意が・・・・
もちろんネタバレは書きませんが、いやー、やはりノーラン監督はやってくれますねえ!
どこかのヒーローが束になってのアメコミものと違って、徹底的に悪と善についての自己の解釈をバットマンというヒーローのカタチを借りて描いていらっしゃる!
この3部作の最初の「バットマン ビギンズ」こそ その生い立ちの説明と過去のシリーズからの脱却をアピールしたためにやや説明というか こじつけが目立ったものの、前作の「ダークナイト」からはそれこそ 体に電流が走るが如くのまったく新しい演出で そのシュールなヒーロー像を重厚かつ斬新な描き方で魅せてくれたわけです。
そして 今作が完結編ということで期待が高まるのは当たり前。
どう評価されるにしても前作と比較される訳だから監督も大変だったろうけれど さすがやってくれましたよ!2時間45分画面に釘付け状態で全く飽きることなく堪能しました。
シリーズ最終章だからバットマンが死ぬのかどうか?と宣伝文句にはあるけれど そんなことは 全然関係なくキチンとケジメをつけて終ってくれています。
ここではまさにブルース・ウェインの苦悩がわかり易く描かれていて満足感も十分!
ラストに向けての盛り上がりも 意表をつく展開も用意されているし・・・でとにかく最終章はすべてがてんこ盛り!ハンス・ジマーの重厚な旋律にはもう身の毛がよだつくらい!
予告編にあったフットボウル場での地割れシーンは 予告編で話題にする上でのアピールですが、そういう商業ベースのこともしっかり掴んで映画ファン的な期待感にも応えようとしてくれている監督はさすがです!
日本人で同じくこのシリーズにはまっているファンは多いはずですが、お子様映画としてお笑い全開の「アベンジャーズ」同様に映画館に大勢駆けつけるアメリカと違い、日本の場合は そんな大ヒットはまずは難しいところ。でも「スパイダーマン」などとは格が違う作品なのですから 是非ヒットして欲しいなあ!
製作費も半端なくかかっているから超一級のエンターテイメント作品であり 今年一番の作品であることは間違いないところ!
というわけで、このシリーズの一作目と二作目はおさらいの意味でDVDで鑑賞されることをオススメします! それらに絡んだセリフはもちろん 最終章ということで監督がそこらじゅうにケジメに繋がる過去のエピソードや関係するセリフが出てきますから!
それと 旧シリーズでは ゴッサムシティは原作どおりシカゴがイメージされていたものの、今シリーズはNYに変更されていますが、今作では もうNY観光局が全面的なバックアップをしているのでは?と思えるほどの協力ぶり。
そのあたりは「スパイダーマン」と同じか?!
ノーラン監督の前作「インセプション」の出演者が大挙出演していますから それと重ねて観ても別の面白さが堪能出来るかも!?
ただ ひとつの疑問点と文句を!
疑問点は、ブルース・ウェインがバットマンに変身したとたんに あの低い声のしゃべり方になるのはどうしてなのか?ヒーローはドスのきいた喋り方をしないといけない約束があるのか?(笑)
文句は アメリカ人て 中性子爆弾とか水爆とかに対してどうしてこうも ノー天気なのか!?ということ。放射能汚染とか 全然気にしない様子が日本人から見ると本当に怖い!
「インディ・ジョーンズ」の冷蔵庫や「24」のシーズン2か何かでの爆発時での避け方というか 放射能汚染についての一般国民の認識の甘さが こういう娯楽映画に表れている点に驚きと文句を言いたいのですよ! この点はノーラン監督にも伝えたいほど!
しかし、この映画が傑作であることに違いはありませんから まずはご堪能あれ!!!

愛すれど心さびしく