「全員不気味」しあわせのパン G1C2jxTA33r3iC2さんの映画レビュー(感想・評価)
全員不気味
穏やかな映画が観たいなって思い、予備知識なしでこの映画を選んだ。
舞台は北海道月浦の宿。そこに訪れるお客さんの、傷ついた心を癒す夫婦の物語。
3つのエピソードが四季の移ろいとともに静かに流れてゆく。
宿を営む夫婦は、訪れた人の心情や体調にピッタリな環境を提供してみせる。で、その店を後にする人達の背中を満足そうに見つめる夫婦たち…と、まあそんな映画です。制作サイドの意図は分かるが、色々鼻につく。
例えば郵便屋に持たせる箱とか郵便屋の服装とかセリフ回しとか人物像とかが、まるで幼児向けの本みたいなの。制作サイドの意図なんだろうけど、そしたら観る側は感情移入なんてできねえ。
主人公夫婦は、来客者をジトーっと観察して目配せよ。失恋した女性には、営業そっちのけでピッタリとくっついて離れないし。意地でももてなそうとする夫婦の執念がここで観て取れる。お前ら店番は?パン買いに来る人いるんじゃないの?その女から幾らふんだくろうとしてるんだい?そんなやり口で20年もお店が続いてんだから、さぞ高額な宿なんだろう。
布団のリネンも客数の割にたっぷり作るパンもおかしいよ。タニマチがいるのか?いるんだな、わかった。
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