「長編作品の中の短編エピソード」花の詩女 ゴティックメード マサカズさんの映画レビュー(感想・評価)
長編作品の中の短編エピソード
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原作者の永野護氏の世界観とキャラクター、メカを堪能する為の作品。
メイン作画が3人ということで作画は安定しているが、基本的に演技はキャラクターの会話による紙芝居だし、一番のウリと思われていたメカの戦闘シーンは『目に見えないほどの動きで可動する戦闘兵器』を正直に『高速で動いているため視聴者にすら見えない』という反則技(中割りを大幅に省いて動きの最初と最後だけを見せる)で乗り切っているので手抜き感がある。
ストーリーも氏の代表作ファイブスター物語のコミックス冒頭でよく見られる『長編作品の中の本筋と異なる短編エピソード』といった感じで、漫画にしたら24~32ページ程度でまとめられる程度のボリューム。逆に言うと劇場アニメ作品によく見られる詰め込み感は無く、ゆっくりと時間が流れているので落ち着いて見られる。
偶々気になって劇場に入った人から見れば評価は☆1.5……ただ、ファイブスター物語のファンならば随所にニヤリとできるシーンもあるし、そもそもそういう人でないと劇場に足を運ばないので無問題。
それでもファンに作品への理解を求めるというのは制作者側の甘えが見られるので☆3つとしました。
ちなみに氏の作品はニュータイプのファイブスター物語第一話からチェックしているので、なんやかんや言ってもBDが出たら購入する予定です。
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