花の詩女 ゴティックメードのレビュー・感想・評価
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監督の個性が色濃く出てる
ファイブスターとの同一世界観を感じられる物語。
主人公たちは違えど、それぞれが悩み苦しみつつ突き進む中の2人の出会いの断片を切り取った物語だけど、今後の指針を導くきっかけとなるエピソードを描く。
ファイブスターが好きな人には受け入れられやすいと思うが、知らない人が観ると全体像がハッキリせず最後に登場するキャラや攻撃してくるキャラたちに対してもなにか腑に落ちなく感じられる。
監督の個性が色濃く出てファイブスターを好きな私にとっては、その世界観に浸れて嬉しかったです。
永野護のエッセンスの凝縮
FSS本編の休載や設定変更でついていけなくなり、10年前の上映時は鑑賞してませんでした。その後、DVD化や配信される事もなかったので今回のリバイバル上映はよい機会と思い鑑賞しました。
上映時間は1時間ほどのはずなのに体感時間2時間ぐらいかと思えるほどの感覚でした。FSSで散見される実はすごい人物や深い背景がありという永野護節が凝縮された至福の時でした。配信されるのを切に願います。
このロボ、戦闘用?
十年前のリバイバル上映だったのね、知らずに入りました。
事前情報も原作も知らず、世界設定もろくに把握できずに観終えた者の感想です。
壮大な世界設定のわりにはシンプルな反戦、反暴力の内容でしたね。全体的には良かったとおもいます。シリーズ物なら続きも観たいと思いました。
印象的なのが登場してくる舟や戦艦などのメカデザインが魅力的でした。特にロボットデザイン、どういう戦闘文化を辿ってくればあのようなロボットのデザインになるのだろうか?
美しいというか、神々しさは伝わってきましたが、戦闘用として強そうには見えなかったです。
そのロボットバトルはあっという間に終わってしまって、かなり消化不良。見所が無かった印象です。
そう、上映時間が短過ぎでしょう?戦闘シーンが少なすぎます。その辺りが不満ですね。
10年後に初観賞
アニメとしてダメ、映画としてダメ。歌だけはとても良い。
まず、これをジブリに例えるのはジブリに失礼過ぎる。まともだったのほぼ静止画のシーンだけでした。想像ですけどこのアニメ、最初に永野さんの一枚の完成されたイラストがあって、最終的にイラストに辿り着くように辻褄合わせの絵を描いてませんか?
何でそう思うのかと言うと、違和感しか感じない酷いアニメーションでしたもの。動きもセリフも演出も違和感しかない。人間を描いて無い。
例えばテロリスト、正確にはその裏に居る連中。色んな国の代表たちから依頼を受けて主人公たちを暗殺しに来てます。セリフでわざわざ説明します。…誰に対するセリフなのそれ?仲間はそんな事分かってるでしょ?
話戻して、暗殺のために核兵器みたいな武器持ったロボットを大量に持 ち込みます。
ネタバレすると彼ら使いませんよ。タクシー以上の使い方は一切しません。
何しに持ち込んで、何でいつでも撃てると言わんばかりに冷却された砲身の氷砕く演出入れてんの?
実は暗殺なんか最初からする気無いのもわざわざセリフで喋ります。つまり持ち込んだ兵器は登場しただけで無意味です。氷砕く演出も無意味です。しかもラスト近くでネタバレの様に話すので、それまでのストーリーを全部台無しにしてきます。
こう言う辻褄合わない表現ばかりで映画になってない。Z級のサメ映画みたいにバカを突き抜けてもいないので笑えもしない。
いや、笑えるシーンありますね。「やはり痕跡は残さんか」とか渋いおっさんが解説してるその真後ろに思いっきりカリギュラのマーク描かれた装甲が地面に刺さってるシーンとかね。さらに言えば大量の人員が痕跡刺探しに駆り出されてるのを描いておきながらそんな事言わせるわけです。
全員ポンコツかな?あるいは全員カリギュラのマークに気付いているけど見てみぬフリしてるとか?…何のために?ずっと前に数多の権力者が絡んでてその結果何が暗躍してるか気付いてるシーン入れてるのに?
後凄い科学力があるのに雨も防げないらしい。雨が降ると騎士の目より頼りないセンサーしかないから騎士は雨に打たれながら目で確認するしかないの?普通の人々を巻き添えにして?その空に浮かんでる戦艦は何なの?…とかもう集中的に変なシーンばかり放り込んでくる酷さ。
……
私は小学生の頃から永野護さんのファンですけどこれはダメです。富野神に何教わったんだ?この酷さで「映画なんだから劇場で見るのが当然で円盤なんか作りません」って商売しないでよ。
ゴティックメード戦は数分で終わる、永野ジブリ劇場。 まあ、観たかっ...
ゴティックメード戦は数分で終わる、永野ジブリ劇場。
まあ、観たかったのはコレじゃないw
FSSの過去話なのは良いんだけど、ホント、ファンというより信者向け。
メカの作画だけはイイ。
エルガイムマークツーの大群。
映画としての成立
全くの門外漢なので思い入れなしに観たけど好感度満載で雰囲気のいい作品でした
再上映を新宿の小さい映画館で観たんですけど場所は忘れました
ソフト化の予定はないみたいですね
フロアに展示されていたカイゼリンのフィギュアがかっこよくて写メりましたね( ^ω^ )
簡単に言うと"種をまくよ"と言う地味だけどとても詩的な雰囲気の作りで、原作知らない勢でも問題なく鑑賞できますが、個人的には古き良きセルアニメ時代の印象を与えてくれたのでこれは世代的な感傷でしょうね
古き良きって言い方が必ずしも適切かは置いておきますけど
やはりドラマの作り方、キャラの立て方が秀逸ですね
淀みがない、そしてシンプル
これはある意味お手本ですよ
そして原作者がかかわってる事で一番大きいのは、漫画と違って空間的な動きがある映画で明確になってなるほどと思った点
"カイゼリンってこういう風に動くのか!"というある種のアンサーのようです
そうなんですよね
キャラの声もそうですけど、原作漫画だと想像するしかない部分がちゃんとアンサーとして明示されるのは感動でしょうね
音響が良い
4年ほど前に見て、再上映されたので見てきました。
Dolby-ATMOSで見たのですが、本当に音響が良く感じました。
自宅テレビで見ると、バースピーカーにつないでも、効果音は迫力がでてもセリフが聞きとりづらい作品か有ります。
円盤を出さない理由として自宅でそこまでのシステムをくめる人はなかなかいないためと聞いたことがあります。出さない理由に納得です。
劇場で見て迫力が有るのに耳障りだとしたら見てて疲れるのですが、そんなこともありません。
内容的には好きな人にしかわからないかもしれません。
戦闘シーンもアレレって感じだし。
でも好きだから良いんです!
コスプレ好きに受けそう
メカの描写より永野ファッションの方が印象に残った作品でコスプレ好きに受けそう。
ストーリーや演出は単純と思えたが、近年多い受けそうなネタを貼り付けているだけの雑な作品(過去の名作と呼ばれる作品を見ていれば解るでしょ、細かいところはそれを元に脳内補完してとでも言っているような。その作品が感動を与えてくれるのでは無く少し考えてしまう作品。)に比べれば遥かに好感が持てた。
BDやDVDが出た場合、正直本編より前後の「あれはKOGか?や、カレンや、ファティマ?」の方が印象が強く、これが収録されている事と安価である事が購入の条件だなと思っています。
クオリティなかなか高いです。
今話題の009と比べて非常に対照的な作りになっています。昔懐かしい感じのアナログな作風が逆に好感を持てました。内容は大本のFSSを知っている人じゃないと100%は楽しめないでしょうが、絵柄とBGMをただ観賞しているだけでも楽しめると思います。秀作だと思いました(^^)
永野作品がスクリーンで見られることに素直に喜ぶ
監督であり作者の永野護が原画やレイアウト等を手がけ、スタッフも少人数なので、永野護の絵がそのままアニメになった、そのまま動いているようなクオリティ。「FSS」読者としては、まずそこは感心してしまうポイントでした。
とはいえ、風になびく髪とか、細かいところにこだわっているなというのはわかるんですが、全体的にやや動きが少なく、カメラワークも少々平板な印象。
そういう意味でも「きっと永野護が漫画でかけば、こういうコマ割りになるんだろうなあ…」という絵もうかんできそうでした。昨今のアニメーションや映画の表現技術からすると、どこか物足りなくもあります。丁寧ですけどね…。
もっとカット割りとか、漫画的ではない、映画ならではの見せ方があるのではないか…とは思いました。奥行き感(3Dという意味ではなく)があまり感じられないというか。まあ、舞台のほとんどが広々とした草原で、そういう風景が多いからというのもあるでしょうけれど(予算的、人員的な問題もあってでしょうが)。
それだけに、都市風景とか描いてみたらどうなったのかなあ…とか、もっと見てみたかったという思いはあります。「FSS」の劇場版アニメも短かったし、永野作品をコミックのクオリティそのままにアニメ化って、相当難しいんだろうなというのを改めて実感しました。
とはいえ、今回の「ゴティックメード」…あまり事前に情報を入れずにみにいったのですが、やっぱり「FSS」とのつながりがあるような描写もあり、そこはやっぱり興奮ですね。
最初のほうのベリンのセリフから、「FSS」より未来の話なのかな…?って思ったんですが、エンディングでファティマ(エスト?)も出てくるし、トリハロンがフィルモア1世になってるし。途中に熾烈の人形<バング>らしきものも出てるし。
ファンとしては、やっぱりブルーレイ出たら買っちゃいますね(笑
製作発表から早6年くらい? ようやく完成し、スクリーンで見られたことは素直にうれしいです。おそらく永野作品をスクリーンで見ることは、今後もうないかもしれないしな…(あったとしたら、また「FSS」が何年中断するのか・笑)
ロボットの出番は少ないが・・・
この作品については事前情報を何も知らず、たまたま映画案内サイトで発見し、永野メカを大スクリーンで見たいという思いだけで劇場へ足を運んだ。
結果としてはロボットの戦闘シーンよりベリンとトリハロンの「ボーイ・ミーツ・ガール」に重きを置いた話になっているが、70分という時間では主題を絞らざるを得ず、それが作者の意図なのだろう。ただできればカイゼリンとボルドックスだけでなく、巨大キャノンを持つ飛行変形GTMとの戦いを少しだけでも観たかったというのが正直なところだ。しかし1エピソードの描写だけでオチのつかない終わり方になってしまうのではないかと思っていたが、ラストでの急ぎ足の感は否めないながらも一応のまとまりをつけているのは好感が持てる。
劇中ラブの描写が作為的であまり好きになれなかったが、成獣になってからの変貌に驚いた。これはシワルベの変形とも共通するもので、「そうなるならもっと早く見せてよ~」と言いたくなる。
この作品での巨大ロボや動力源の呼称は「FSS」とは異なっているので、関連しているのかどうか私には分からないが、「1500年後にまた会おう」という言葉からすると、つながりがないとも言い切れない。これは作者のみぞ知るというところだろうか。
エンドロールが延々続くと思ったら、更にそれが二重構造になっていて、劇中の伏線が文字通りの「花の詩女」へと結実していく過程を観せてくれる。驚いたのはその間席を立つ人が皆無だったこと(私はどの作品もエンドロールまで見ることにしているが、普通はその間に席を立つ人が多いものだ)。これは好きな作品世界に浸りきろうというファンが多かったためだろうが、私も久しぶりにファンとしての一体感を感じることができて嬉しかった。
ロボットがきれい
小学生の頃に見たアニメのエルガイムを経て、FSSの再開を楽しみにして中年期の今を過ごしております。永野さんのロボットアニメ作品ということで楽しみにして劇場へ足を運びました。少々物語の内容に深みがない、ロボットアニメという割にロボットが動く場面が少なかったのが残念でした。絵はとても綺麗だったので、余計にもっとロボットが活躍する場面が見たかったです。
長編作品の中の短編エピソード
原作者の永野護氏の世界観とキャラクター、メカを堪能する為の作品。
メイン作画が3人ということで作画は安定しているが、基本的に演技はキャラクターの会話による紙芝居だし、一番のウリと思われていたメカの戦闘シーンは『目に見えないほどの動きで可動する戦闘兵器』を正直に『高速で動いているため視聴者にすら見えない』という反則技(中割りを大幅に省いて動きの最初と最後だけを見せる)で乗り切っているので手抜き感がある。
ストーリーも氏の代表作ファイブスター物語のコミックス冒頭でよく見られる『長編作品の中の本筋と異なる短編エピソード』といった感じで、漫画にしたら24~32ページ程度でまとめられる程度のボリューム。逆に言うと劇場アニメ作品によく見られる詰め込み感は無く、ゆっくりと時間が流れているので落ち着いて見られる。
偶々気になって劇場に入った人から見れば評価は☆1.5……ただ、ファイブスター物語のファンならば随所にニヤリとできるシーンもあるし、そもそもそういう人でないと劇場に足を運ばないので無問題。
それでもファンに作品への理解を求めるというのは制作者側の甘えが見られるので☆3つとしました。
ちなみに氏の作品はニュータイプのファイブスター物語第一話からチェックしているので、なんやかんや言ってもBDが出たら購入する予定です。
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