猿の惑星:創世記(ジェネシス)のレビュー・感想・評価
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高い知能を持った猿たち☆
オリジナルの猿の惑星は一度も見たことがないのですが、順序が丁寧で分かりやすかったです。
お父さんの認知症を治す為に、チンパンジーで実験をしていたウィル。投与したチンパンジーに効果が表れますが、副作用のせいか、暴れ始めます。暴走して射殺されたこのチンパンジーの子どもをシーザーと名付け育てるウィル。シーザーは薬の効果の遺伝子を受け継いだ為とても高い知能でウィルの家族となります。
その後、お父さんの認知症は治り、ウィルはシーザーと彼女と幸せな日々を過ごしますが、長くは続かず。
お父さんを助けようと野獣のごとく人間を襲ったシーザーは、恐怖の目で見られるようになり、保護施設へ。
ウィルとも引き離され、施設の人間にも嫌がらせを受けたシーザーは薬を盗みだし、施設の猿たちにも知能をつけさせ森へと逃げだします。
しかし人間たちを襲ったとはいえ、猿たちは自分たちの居場所である森に帰っただけで、そこまで大きい被害を与えてもいません。
おそらく、続編からが猿が地球を支配することになっていくのかな?
長々書きましたが、個人的には一度見れば十分な作品でした。
見応え十分!!
そもそもは父さんを助けたいという息子の純粋な気持ちから始まった。
色々が繋がり絡み合いクライマックスに、更に新世紀に繋がっていく。
話はずれるが志村動物園のチンパンジー、最終的に人間相手に暴れましたよね。
初めてシーザーを見た時真っ先にあのチンパンジーを思い出しました。(見た目も似てるしな)
つまり全く架空の話として見れなかった。
ALZ112 113みたいな物だって近い将来開発されるかもしれない。
生まれながらに重い運命を背負ったシーザーだけど、これも人間の身勝手な視線かもしれないけどやっぱり彼は幸せだったと思いたい。
ウィルやお父さん、キャロラインとのシーンは本当に素敵で、セコイアの森のシーンなんかもうやばいですよ。
で、またラストで同じセコイアの森…Homeに帰っていく。同じアングルでシーザーを見送るウィルの優しい視線に泣かされます。
シーザー以外だと優しいオラウータンのモーリスと弁慶ゴリラのバックが素敵です。
元ボスのロケットはシーザーの天性のリーダーシップに気がついて従ったんだろうな。
ちなみに吹き替え派!
ウィルが上司に対して、フランクリンがウィルに対して敬語なところが自然。あとウィルのシーザーへの対応が吹き替えのが好みでした。
あと最後のおまけのワンシーンは怖いね。ウィルスの拡大していく映像などいい味出してると思います。
つうかお隣さん笑っちゃうほど可哀想…汗
おもろいって!
「猿の惑星 創世記」見ました。
オリジナル版は未見です。
これは深い、とても深い。
この手の進化を扱った作品として、まず進化する理屈がしっかりしているし、誰でも理解しやすくなってる点がいい。最近だと「トランセンゼンス」というクソ映画で、その理屈の部分が全く理解出来ずにかなり苦しんだ想いをしました。この映画では、すんなり話を捉えられたし、感心しました。
あと、なんといっても猿が可愛い。特に小さい頃のシーザーはとても可愛いです。女医さんに傷を縫ってもらってる時のウホウホも可愛いかったですねー。モーションキャプチャーでよりリアルな動物の動きを再現してるらしいが、ただ少し違和感を感じた。大人になったシーザーを森へ連れていき、帰路で犬を威嚇する場面。首輪を嫌がる仕草をしますが、この動作が猿真似をしてる人間そのもので、少しおかしいと感じました。ただ、シーザーは普通の猿と違うという設定なので、その人間っぽさの良し悪しは人によりけりだとも思います。
このモーションキャプチャーが活きてると感じる場面もあって、序盤のルーカスタワーの一幕。リングを棒に刺す時に、微かにリングが棒に当たってから落ちる。この微妙な演出が非常にリアルで、猿自身が未完成である事が簡潔に語られている。
この映画はテーマが深いと言ったが、猿があそこまでの反乱を起こさんとする理屈は弱いように感じました。ただ、その理由と意図は続編で説明されているので良しとするべきか??
他にも不可解な点があって、主人公がいとも簡単に新薬を盗み帰ったり、「デートに誘え」ってシーザーが言うけど人間の恋煩いを理解してるとは思えない。とか。
いろいろ言ってきましたが、粗はあるが良くできてる映画だと思います。オススメです。
さくっと楽しい1作
創世記ということで全てはここから始まるという記念すべき1作。感想を言うと、題名の通り、さくっと気軽に観れた。時間も長くなく、ストーリーも分かりやすいので、アクションを単純に楽しみたい人は気に入ると思う。なぜ、人類が滅びたのか?という疑問にこの1作は見事に答えてくれている。猿が知恵がつけて人間を排除し出しただけでは、そうは言っても人間が猿に負けるはずないだろうと思っていたが、猿に知能向上という効果を与える一方で、抗体を持たない人間を殺す作用があるという一石二鳥(猿にとって)の薬を発明したことで俄然、納得がいった。そして、知能をつけた猿を抹殺せずに森に放っておいてしまったことが人間が滅びることになった一因でもあると思う。
この猿たちは人間よりも人間らしい。ゴリラの自己犠牲を観た時は、さすがにうるっときてしまった。単純な俺。
知性を持つということは、黙るということだ。余計な事に、いちいち感情的にならない。そして、目的の為にひたすら考え、実行する。そして、その実行力に周りを実力を認め、リーダーとして、敬う。これは、人間にも当てはまることで、力を誇示する者は、一時的には崇められるかもしれないが、周りを支配しようとすると逆にそれに逆らう者が必ず現れる。それより、周りを裕福にするということに力を注ぐリーダーは、尊敬される。
そんなリーダー観も考えさせられる映画。おすすめです。
映像・あらすじは素晴らしい!だけど、何が言いたかったの?
どうせ、旧作みたいな終わり方だろ・・・(もやもやする終わり方は苦手な私)と公開当時は予告もろくに観ずノーマークだった私が気まぐれで借りた猿の惑星:創世記。
最近新調したばかりの40型TVで再生して、ジェームスフランコってこんなに老けてたっけ!?とスパイダーマン出演時と比べて感じましたが十年以上も前だったんですね(驚愕)
逆に私もそれだけ老けたってことか・・・
スパイダーマン3のときは傷があったんで皺もメイクかと思っていました。
さて、本作は製薬会社に勤務する主人公が開発したアルツハイマー薬の開発過程で動物実験を行ったところ脳が活性化どころか知能が本来よりも格段にアップするという最強の薬を開発してしまったところから始まります。
知能が向上したことにより猿が逃げてしまい会社内を暴れまわってFDAかなんかに新薬のプレゼンテーション中の部屋に入ってしまい憤慨されて薬の開発がそこでストップ。猿はちょうど部屋内で殺されましたがこの猿には子供がいました。この子猿こそ物語の核であるシーザーです。
なんやかんやあって、シーザーを育てることになった主人公。育てていくとシーザーも高いことに気づきます。
どの位すごいかというと人間の子供以上の知能。笑
見た目は猿!頭脳は子供!その名もめi(ry
薬の開発がストップされて数年がたち、主人公はアルツハイマー薬の開発を主に自宅でほそぼそと続けていました。そんなとき、アルツハイマーの父親の症状が悪化して死を予見した主人公がなんと開発したアルツハイマー薬を投与します。結果からして、一時的には病気は治り知能も飛躍した父親でしたがすぐに抗体ができ、再び病気の状態になってしまいます。
これは更に強力な薬の開発が必要だと躍起になっていた中、シーザーが揉め事を起こしてしまい動物の施設にいれられてしまうことに。この施設の職員は荒々しいやつで虐待を受けるうちに人間に対する嫌悪感がマックスに。
脱走して主人公の開発した更に強力な薬を手に入れたシーザーはその薬を施設の猿全員に与えて人間に対して反乱を起こす!だけの映画です。
ストーリーは悪くありませんが。
メッセージ性がよくわかりません。
途中、自然の摂理を乱すな的なことを言っていた方がいましたがそれだけ?って感じですね。
ただ、映像も素晴らしかったので観る価値はあると思います。
特にゴールデンゲートブリッジが圧巻でした。
おもろー!
赤ちゃんの時の可愛さから、ドンドン成長していくシーザー。
アルツハイマーのお父さんを助けたことが、結果的に全ての始まりなんだよなー。
良かった。
にしても、CGの猿の映像良かった!
ペットに対しても分別ある行動を。人間の皆さんは気を付けましょう。ということなのかな。
主演:アンディ・サーキス
なんかの本で「猿があれだけ進化しているのに馬が進化してないのはおかしい」みたいな事言ってましたが、その説明がなされたようでなにより。
この発想はなかった。一作目作った人こういうの考えてたんでしょうか。
ちなみに昔の続編でなにかしら説明がされてるかは知らないです。2作目以降観る気も起きなかったので。
しかしこの作品って旧作とは関係ないらしいですね。
新しい第一章なんだとか。
あの終わり方でそれはないでしょう。オマージュなんでしょうか。だとしたら余計ややこしいのでやめてほしいですね。
おとなしく前日譚と言っておけばいいものを…潔くないなあ。
まあ内容は面白かったですよ。猿の声帯で人間の声って出せるんですね。
表情で伝わるのはすごいなあ。てっきりジェームズ・フランコがつきっきりで腹話術よろしくいちいち心情を教えてくれるのかと思いました。
後半なんかはシーザーが主人公すぎて、ベイブ観てんのかと思いましたよ。
都会には行ってますしね。
続編できるらしいですが、どんなふうにして一作目のような世界にしていくのか、もしくは全く違う着地点があるのか…楽しみですね。
ちょっと怖かった
題名にも書いた通りちょっと怖かったです!
チンパンジーが薬によって知能を得て、人間たちに復讐?する感じでしたが現実世界でもあり得ない事ではないのでホントにドキドキしました。
そしてもうチンパンジーが人間のようでした。CGも凄いですね!!
シーザー行けーーーーーー!!!(」・∀・)」
チンパンジーのシーザーの人間以上に人間らしい描写にはエェエェエェエェエェエェエェエェエ(゚Д゚ノ)ノエェエェエェエェエェエライコッチャ
つうかもはやシーザー猿じゃなくて完全に中身は人間ですよ(゚∀゚)アヒャ
元々は科学者のウィルが、父親のアルツハイマーを治療するために開発した新薬をチンパンジーに投与したらそのチンパンジーは狂暴化して死んでしまい、死ぬ前に生んだ子猿を引き取ったのが始まり。
シーザーは成長するにしたがって驚異的な知能を持ち、人間と同じ仕草や生活をするほどになる。
しかし体の構造が人間とは決定的に違うし、成長したら人間なんか素手じゃ太刀打ちできないくらいの腕力がある。
だから隣人とトラブルを起こした父親を助けるため隣人に怪我をさせせてしまう。
そこで施設に預けるわけだが、ここの檻に閉じ込められた時の悲しさったらない(;´Д`)
見た目は自分と似てるけど全然コミュニケーションできないし、今まで家の中で服を着て人間と同じようにナイフとフォークを使って食事をしてたのが・・・
打って変わって動物と同じ生活に(;´∀`)
友達になれるわけがないしいつ襲われて死ぬかも分からない。
壁に自分の部屋にある、いつも外を見下ろしてた窓を描くシーンなんて涙なくしては観られない。・゚・(ノД`)・゚・。
しかし・・・人間に飼われてたオランウータンと手話で話ができるようになってから徐々に状況が変わってくる。
元の飼い主が開発したアルツハイマー治療薬をこっそり抜け出して盗み、それを他の猿にも投与して、そこで大革命が発生!!!
シーザーの「No~~~~~~~~~~~~!!!!!」
すげーーーーーーーーーーー!!!!ワーイヽ(゚∀゚)メ(゚∀゚)メ(゚∀゚)ノワーイ
そこから怒涛の革命シーンが始まって、それまでの悲壮感はどこへやらイイネ♪d('∀'o)
シーザーかっこよすぎる∑(゚ω゚ノ)ノ
大勢の猿が武器を持って馬に乗って人間どもをばったばったとなぎ倒すシーンは、完全にオリジナルの猿の惑星を彷彿とさせる(゚∀゚)アヒャ
それが終わって猿は森に入り、ウィルの「シーザー、家に帰ろう」の問いかけに
「シーザー、ここ、家。」
Σd(゚∀゚d)イカス!
しかし猿の知能を飛躍的に発達させたこの薬、人間にとっては猛毒だったことが分かる(;・∀・)
トラブルを起こした隣人は実はパイロットで、その薬を吸ったため感染してそれが世界中にばらまかれて人類は・・・
そして実は地球こそが「猿の惑星」だということが最後の最後で明かされる(゚∀゚ ;)タラー
これがオリジナル版『猿の惑星』に続いていくわけですネッ(oゝД・)b
もうシーザーの活躍ぶりとかっこよさは異常(・∀・)
猿の惑星の創造主であることもうなずけるイイネ♪d('∀'o)
脱獄アクション映画でありながらも、人間の愚かさ、醜さ、駄目さをまざまざと見せつけるいい映画ですね(∩´∀`)∩ワーイ
キャッチコピーの「これは、人類への警告」
まさにその通り(`・ω・´)ゞビシッ!!
俺たち、一頭だけ、弱い、何頭も集ると強い。
映画「猿の惑星:創世記(ジェネシス)」
(ルパート・ワイアット監督)から。
見応えのある作品であったが、台詞は少なかったため、
私のメモは、思ったほど増えなかった。(笑)
今回採り上げたのは、ちょっと驚いた「猿同士の手話」。
(オラウータンとチンパンジーだったかな?)
新人に「用心しろ、人間。利口な俺たちが嫌い」と忠告したり、
「俺たち、一頭だけ、弱い、何頭も集ると強い。」という
まさに、毛利元就の「三本の矢」の逸話が盛り込まれている。
1本の木を簡単に折ってみせた上で、束になると折れない事も示し、
その逸話を思い出した私は、思わず「ニヤっ」となった。
また、作品中「破壊された脳細胞を脳自らが再成する」新薬として
紹介されたALZ-112は「アルツハイマー治療薬」などへの期待が膨らみ、
浅学ではあるが、本当にこんな薬が欲しいなぁ、と思ってしまった私。
さて、気になるフレーズとしては、
「感情を切り離せ、大事なのは『夢』ではなく『結果』だ」
「脳に詳しくても、脳の使い方を知らん男だ」
「チンパンジーは好きよ、でも怖いわ、用心が必要よ」
「自然のあり方を壊してはいけないわ」等など。
人間と動物のあり方、これからの大きな課題として、残される。
世界共通の言語を通じて、動物と自由に話せる体制こそ、
これから必要になってくる分野かもしれない。
この作品、もし現実になったらどうしよう、と本気で考えてしまい、
落ち着いて鑑賞できなかった作品の1つでもある。(汗)
おもろかった〜
猿の惑星シリーズはあまり記憶になく観たのですが、面白かったです。
退屈する間もなく、シーザーに釘付け❤頭のよい猿たちをかっこいいとすら感じました。人間よりまとまりもあるし、仲間思い😢
驕り高ぶるなよ、人間どもって感じ。
もう動物園には行けないなぁ。。
コンティジョン?!
うちの旦那の評価は高いのですが、私は「可もなく不可もない」とゆぅ気分。
父への愛から研究した薬が思わぬ方向に暴走してしまい、科学の怖さ?も言ってるみたいな…
「(初代『猿の惑星』の世界に)どうしてそぅなったか、…がよく分かったくらいかなぁ」と旦那に話すと「それだけでいいじゃないか!!!!よく出来てたょ〜」
なるほどーー
モーションキャプチャーでシーザーを演じた役者さんはもはや“その道”を極められましたね!
シーザーが描く、自宅屋根裏の窓の模様と、魂の叫びが、何とも悲しかったです。
単純
予告編を観て、「猿にアルツハイマーの新薬を与えてしまったら、猿が高い知能を持って、猿の世界ができていきました」というのを把握して劇場に行った。
若干の期待を持っていったが、結局上に書いたことが、徐々に進行していくだけなのでかなり退屈した。確かに映像は綺麗なのだが。。
良作です。
バートン版のリメイクが最悪だったので観るのが少し不安だったのですが、そんな不安を吹き飛ばすほどの良作でした。
ストーリーは主人公であるチンパンジーのシーザーをいきなり天才にせず、年月を経過させながらじっくりと知識を蓄えさせていった点が良かったですね。それによってシーザーを知性を高めていくのと同時に人間に対する不審を募らせていくのも納得できますし、このプロセスがあることでシーザーが人間の言葉を初めて話した時の衝撃や最後に見せるウィルとのやりとりにも感動できるものとなっています。ただ最後が『バイオハザード』っぽいのはどうかと思いますけど。
シーザーや仲間のオラウータン(こいつがまたいい味出しています)アクションはCGと分かっていながらも本物じゃないかと思ってしまうほどでリアルで、町の襲撃や橋を渡るシーンは物凄い迫力でした。これはシーザーを演じてるのが『ロード・オブ・ザリング』シリーズでゴラム、『キングコング』ではキングコングの演技を担当したアンディ・サーキスと上記の作品と『アバター』でクリチャー系の特撮製作を担当してきたWETAデジタルならではの賜物といえるでしょう。
その一方、隠れたお楽しみとしましてはアンディと『ハリー・ポッター』シリーズでドラコを演じてる俳優さんとの共演で、『ロード』シリーズと『ハリポタ』シリーズの俳優さん同士による共演は今作が初めてだと思うので、そういった意味でも楽しめる作品です。
続編有りきな終わり方ですが、どうでしょう?
映像技術の進歩に驚き!でも第1作目を越える面白さは出来ないのかもしれない
映画は総合芸術、どこを評価するかが賛否の分岐点。シリーズ物の難しさがしのばれるが、これは長い~ 長~いと終わりばかりが気になってしまった!
かつてリバイバル上映された1作目を学生時代に映画館で観た時の衝撃が忘れられない私にとっては、全く面白味の無いのが今回の作品の正直な感想だ。
しかしではこの作品は駄目!?と言う事でも無いと考える。映画の今の時代は、3Dなど画像処理技術の面白さを楽しんだり、純粋にストーリー性を楽しむ事や、俳優や監督に興味を持つ、或いは衣装や、音楽とかセットとかロケ地などを楽しみ疑似体験旅行をしてみるなど、実に映画の楽しみ方は多岐に渡る。映画の楽しさを自分がどこに求めるかにより評価の分岐点が有ると同時に、その映画を観た時代や、本人の生活環境に因ってもその時々の評価や、好みは多様化する。
私が今回この映画で、注目すべきはJ・フランコ(今年とても楽しめた映画の一つで、『127時間』や大好きな『ミルク』に出演の彼は素晴らしかったのでこれらの作品を未だ観ていない方は是非観て頂きたい!)や、『スラムドッグ$ミリオネア』のF・ピントらが熱演している事だ。
そして肝心要のサル君シーザーの表情はホンマに恐い程に、目は口程にもの申すと言う格言を地でいっていた!これが全部CGの作り者のお猿さんと言うのはびっくりで、「映画館に急いで行くで、ごザール」バザールでなくても行って観る価値は有るのかも知れない。
ウィルが自宅に連れ帰り一緒に生活しているところでの、躍動感溢れるシーザーの鉄棒競技さながらのアクロバティックな動きの数々は目を見張る!
それと映画は世相を反映していると言う点である。初めて『猿の惑星』が制作され公開されたのが、68年だから40年以上前の事だけれども、この時代はアメリカのヴェトナム戦争が激化する一方で、宇宙開発の競い合いが進む時代にあって、そんな時代の進み方に警鐘を鳴らすがごとく当時大ヒットした小説を映画化した作品だ。
その話しのラストでは人類の文明が滅亡し、猿の文明が人間のそれに取って代わっていたが、そのハプニングはどうして起きたのか、理由は何故か?とその小説では決して語られていない前の話しの部分を強引に制作しなければならないと言う点で、どうしても観ていて、終点に合わせて逆算されたストーリーには、何か自由で豊かな発想と言うものが欠けてしまっていた様で、観ていて面白さに欠ける気がしてならない。
そう言えば今年の初頭に『スプライス』と言う映画が公開され、人類の不治の病を優秀な科学者達の研究チームが新たな遺伝子操作に成功し、新しい生命体の誕生に成功すると言う、この『創世記』と全く同じストーリーの作品があった。この作品も、俳優陣は期待出来る役者を揃えているにも関わらずB級C級と言っても可笑しく無い駄作であったが、本作品も、ストーリーなどに、新しさも、斬新な切り口などの新たな解釈も全く感じられない点で俳優達の芝居の見せ場も少なく、人を活かしきれていない点も残念でならない。
科学者である息子ウィルが認知症になった父に最初に新薬を投与するが、その効果が予想以上に絶大で、大いに嬉々とした認知症の父も、新薬に対する抗体が出来てしまい、更に病状が進化し、一機に体調の悪化した時に、再びウィルが新薬の投与を試みるが、その時に父が、認知症を患っているにも関わらず、それを拒否し、自らの死期を受け入れると言う判断を下すシーンが有る。人間には絶対に老いて認識力が落ちても尚この様に判断力は確かに一部分では、残存機能しているのも現実にも有る事だ。ここに人間が肉体機能だけでは計れない心と、霊的な魂の存在であると言うものを垣間見るのだ。
シーザー達にこの霊性が宿っているのか否かは不明である。
しかし人間は、万物の霊長と定義している以上、この霊性を含め進化してゆく道を探して行かなくてはならないだろう。その事をこの映画は語っているのではないか?
そんな私の映画の見方を貴方はきっと猿知恵と笑うかもしれないがこれが私の感想だ!
過去のシリーズを観た人も納得の新作
大企業であるジェネシス社でアルツハイマー病の新薬を開発している主人公ウィル。
ひょんなことから新薬の投与実験中に死んだ雌のチンパンジーから生まれた子猿を
シーザーと名付けて育てることになります。
シーザーは新薬の効果で驚異的な知能を持ち、手話で人間と会話が出来るほどでした。
8年後、ある事件がきっかけでシーザーはウィルと引き離され、
動物保護施設に入れられてしまいます。
1969年に公開された「猿の惑星」の前章として制作された作品です。
(実際には、直接的な続編ではなくて【新シリーズ】として作られたそうですが)
一頭の高い知能を持った猿が、高い知能故に自分の存在に疑問を持ち、
酷い仕打ちを受けることで人間への信頼を失い、
猿たちのリーダーとして成長するまでが描かれます。
まず、驚くのが精巧に作られた猿たちのCGです。
特に、シーザーに関しては、細かい表情まで綿密に作られていて、
ちゃんと表情でその時々の感情を表現できています。
主人公ウィルとの別れの場面なんかは、本当に素晴らしかったです。
そして、過去の「猿の惑星」シリーズへのオマージュや繋がりを感じるシーンが
各所に散りばめられています。
例えば、火星有人探査のニュースが流れるシーンとか。
(この宇宙飛行士が、将来、「猿の惑星」に不時着する?)
仲間になる猿の名前が「コーネリアス」だったり、
そもそも、主人公に育てられる猿の名前が「シーザー」だし。
(同じ名前の猿が過去のシリーズに登場しています。)
それと、圧倒的の個体数に差がある猿が、どうして人間を支配するまでになるのか?
という疑問に対しても、明確な解答が作品中で出されています。
これには「なるほど、そういうことか。」と感心させられました。
猿には免疫があって、人間には免疫がない、感染力の高いウイルスとは、
うまいこと考えたもんです。(ご都合主義っぽい感じもしますけどね(苦笑))
シーザーの苦悩とリーダーとしての決意がちゃんと描かれていて、
なかなか骨太なSF作品になっていると思います。
面白かったです。
賢い猿が考えたこと。
どこぞの番組で某アイドルグループの一員が今作にコメント、
「よくできた猿映画という感じ」などとおっしゃっていたけれど、
まぁ確かにそうであり、それ以外に何がある?映画でもある。
あの猿の惑星の創世記を描いた今作、猿がどうやって人間を
支配するまでになったのか。そのプロットを解き明かすらしい。
子供の頃に観た一作目のあのラストの衝撃は凄かった。
えぇーっ?そうだったの!?米国などまったく知らない私でも
あの横たわる○○を見た瞬間にそれがどういうことか分かった。
いや~巧いわ、猿の着ぐるみも(意識から)吹っ飛んだもんね。
そういえば2001年にもあったっけ。T・バートン版が。
M・ウォールバーグはメイク要らないね?なんて書いた気がする。
(ホント失礼な奴だ、私って)
あれから10年!今や技術はこんなに進歩して、P・キャプチャー
演技の第一人者A・サーキスが演じるともう、猿にしか見えない。
それも人間以上に感情表現に長けた、猿である。
その演技はほぼ予告で観られるが、何だろうあの目つきや仕草、
人間より高度な能力を持ってるんだよ、僕は!と言わんばかりの
賢さと正確さ。残念ながら人間たちは(開発者のウィルでさえも)
みんな愚かで鈍感に見える。自然保護施設で(虐待施設じゃんか)
オランウータンと二人「人間たち、賢い僕らが嫌い」と手話で話す
シーンがエラく切ない。そもそも彼らは何も悪くはないのだから。
勝手に捕獲して、実験を施し、それで危険を増せば殺してしまう。
動物の生命を何だと思っている。これじゃあ彼らに復讐されても
仕方ないよね!と思わせるところまで(確かにそうでないと困る)
猿たちの驀進撃が始まるのだが…。
これはまだ序章の序の口??
おそらく続編が次々と作られるんだと思う(でないと繋がらない)
人間に感染したウィルスがこれからどんな猛威をふるうのか。
それにしても隣の親父パイロットには、えらい災難だよなー^^;
あのヒトすでにこの創世記で復讐対象にされていますからね~。
J・リスゴーもかなり爺さんになりましたねぇ。F・ピントも出てる。
ハリポタの彼がまた意地悪な役やってるのはどういう洒落なの^^;
というわけで、序章としてはまずまずの作品。次回からが怖い…?
(子供のシーザー、外で遊びたかったんだよね。あの場面も切なかった)
自我に目覚めた類人猿って猿か?
アルツハイマー新薬による神経細胞の変異が劇的な進化をもたらし、人類への破滅を導いた、というプロットがすごく面白いと思いました。
知識とハサミは使いよう。
新薬開発研究できるほどの高度な知識を持ちながら、情に脆く、現状を受け入れられない弱さを持つウィルの執着、愚かさが破滅をもたらしたのだと思います。
その愚かさの最たるところは
類人猿を人間の息子として育てながら、リード(手綱)を手放さない−類人猿である扱いを変えなかったくだりだと思います。愛情深く優しく、そして自分が何をしているのか、全く理解していない。
だから成長したシーザーの「僕はペットか?」という問いの深さに気付かない。
よくいるよね。賢くて優しくて愛情深いんだけど、自分が何をやっているか全くわかってない人。
手話を獲得し、抽象的な思いを表現したあの時点で、シーザーは自我を獲得し「猿」を超えてしまった。そんな存在に、リード持って「お前はペットじゃない。俺の息子だ」って言ったって、ねえ。
最後まで「守ってやる」という気持ちは、本当に素敵で、真実の愛情なんだろうけど、それ受け入れたら、なくなっちゃうんだよ。自分自身の人生を決める自由が。
そんなわけで、どこの日本のメディアも言っていませんが、個人的にはいじめや虐待のくだりは自由を手にするきっかけだったと思います。本当に人間不信ならお父さんのことを恨んでるだろうし、襲われてもほったらかしてると思う。でもそうじゃなかった。
自分は人間社会では生きられない。ならば創るまでって感じなんじゃないかなあと思います。
郷に入れば郷に従え、の日本的価値観にはそぐわないですけどね。
余談ですが
ケーブルカーから、ゴールデンゲートブリッジ、ミュア・ウッズまで
かつて住んでいたサンフランシスコが舞台で、個人的には懐かしい風景がてんこもりで楽しめました。
重要な舞台になる、マリン郡にあるミュア・ウッズは、映画の通り、アメリカの原始杉がメインの木漏れ日が美しく幻想的で、サンフランシスコ・シティ(SF)から日帰りで楽しめる(昔は地味〜〜な)観光地です。
SF方面からだとゴールデンゲートブリッジ(GGB)を超えた北側にあるので、GGBの対決は、Apesにとって重要な意味をもってたんだろうと思います。 GGB抜けて自由を勝ち取るぞ、的な。
絵的にもすばらしいですし。
映像は言わずもがな、なので割愛します。
話すし。
1968年の大ヒット映画“猿の惑星”の前章となる作品です。
物語は~
アルツハイマー症に効く薬を研究中の主人公ウィル。
彼は、その試薬を投与していたチンパンジーから生まれた赤ちゃんを
育てることになります。
シーザーと名付けられたそのチンパンジーは
薬の効果で驚くべき知能の発達を遂けるのですが
ウイルの父親を助けようと暴れてしまい、施設送りに・・・。
人間に酷い仕打ちを受けたシーザーは
仲間たちにも、さらに強力になった新薬を与え
人間社会への報復を開始していく・・・というストーリー。
この映画のCG技術もスゴイですよ。
シーザーがどんどん賢くなって行くさまは、かなり怖いです。
キャストで気になったのは~
シーザーが送られた施設の所長の息子役、トム・フェルトン。
ハリーポッターシリーズのドラゴ・マルフォイ役で有名ですが
と~~~~~っても嫌な奴の役を好演していますよ。
医学や薬学の発達によって、治せる病気が増える中
(これは本当に素晴らしいことです。)
研究の材料となって死んでいく動物がいることに
改めて気づかされます。
そしてそういった進歩を、神様はどこまで許してくれるのだろう?
と深く考えさせられました。
ご覧になる皆さんは、エンドロールが始まっても
すぐに席を立たないで下さいね。
そこで、この映画が“猿の惑星”の前章となるのかが
ハッキリと解ります。
そして、気の毒な主人公宅のお隣さんの職業が
ソレであったことに、大きく頷いてしまいます。
私は観ている間中、なんだか胸が苦しくて・・・
映画館を出る時、やるせない気持ちでいっぱいになりました。
子供たちと、もう1度DVDで観たい作品です。
【猿の惑星:創世記(ジェネシス)】星は3つです。
昔の猿の惑星とは違う
この作品についてはCMでの宣伝が詳しくやりすぎたかほとんど思った通りの流れだった。
シーザーは大きくなるにつれて自分とは何か
と問うようになる
それはごく自然なことで私がゴリラ?なら同じように疑い本来の自分を見つけ仲間を助けようとするでしょう
ちゃっかり人間を殺さずに森へ帰ろうとしたところが好き
しかも友情というものもをかんじさせられる場面があって(デカイゴリラがシーザーを助けたところ)ではやるなぁこのゴリラと思ってしまった。
私自身あまり興味がなかったから評価が低いけどこれが始まりだったとは~
それから映画とは関係ないけどジェームズフランコがますます味出てきたなと思う
全50件中、21~40件目を表示