猿の惑星:創世記(ジェネシス)のレビュー・感想・評価
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「猿の惑星:新世紀」の前に観る価値はある
ヤンキー猿
シーザーの悲劇の進化
父のアルツハイマー型認知症を治そうと薬物研究者のウィル・ロッドマンはそのための新薬を開発、実験台としてそれをある雌猿に投与したが、実験は失敗し、雌猿は凶暴化した末に死亡。その後、ウィルはその雌猿が死ぬ前に産んだ仔猿を引き取りシーザーと名付けて育てることにした。シーザーは成長するにつれ驚異的な知性を発揮していくが、ある日、隣人とトラブルを起こしたウィルの父を守ろうとしたシーザーは隣人を襲ってしまい、それが原因でランドン親子が経営する霊長類保護施設に送られてしまう。だが、シーザーはそこにいる普通の猿達とは馴染めず、しかも横暴なランドン親子の度重なる虐待を受け、人間そのものに対して深い失望感と憎悪を抱くようになる。お金を出してシーザーを取り戻そうとしたウィルの迎えも拒んでしまう。やがて密かに施設を脱走したシーザーはウィルの家からその薬を大量に盗み出し、それを施設中の猿に与えた。そしてシーザーは同じく高い知性を得た他の猿達を率いて革命を起こす。
いつも思うのだけれど、若い人より、オールドファンの人達の方がマナーが悪い。
いつも思うのだけれど、若い人より、オールドファンの人達の方がマナーが悪い。
夫婦でしゃべりながら見たり、前があいているからといって靴をぬいで前の座席の背もたれに足をかけたり、子供用の座席マットを足の下にひいたり、持ち込み禁止なのに外で買ってきたものを飲み食い(たいていゴミはそのまま置いていく)、あげくのはてには携帯の着信音を上映中に鳴らしていた(さすがに通話はしなかったが・・・)。
もうこっちの方が「猿の惑星」状態になっていて、映画に集中できず、非常に困った。
内容的にはティム・バートン版と同じで、昔のシリーズとはほとんど関係ない、設定を一部だけ借りた、あやかり映画でした。
展開はわかりきっている感じでしたが、脚本や演出がよいため、最後までまったく飽きずに、おもしろく見られた。
猿の顔はCGなのに、特殊メイクみたいに表情が豊かで、しっかり演技していたし、体型や動きは、現実を多少超えているところもあるけど、CGならではのもので、素晴らしかった。
キャラ的にも、怖いというよりかわいい感じで、ディズニー映画でも通用しそうだった。
ただ減点ポイントとして、猿なのでなにを考えているかわからないけど、人間不信になるきっかけの迫害やイジメが、すごく甘いものだったこと。
あの程度の迫害やイジメで、反撃や反乱では、あまり同情できず、すっきりしない。
あと、テーマがよくわからない。
次回作以降にわかるのかもしれないが、猿と人間の友情なのか?人間社会でよく起こっているデモや暴動にかけているのか?人間の傲慢さが神の怒りをかったということなのか?(それとも、どれでもない単なるご都合主義?)その辺をはっきりしてもらえればもっとおもしろかったような気がする。
平均
大幅にアレンジされた現代版「猿の惑星」
原作は第二次世界大戦当時の社会風刺で、使役人だった日本人を猿として描き、立場逆転し捕虜にされたフランス人小説家の経験を元に作られたものだが、今作はその予備知識を一切取っ払ってみる必要がある。
原作に近いリブート前の前作は、SF要素全開の作品であったので、今作は原作ファンからすると納得できない仕上がりかもしれないが、エンタテイメントとして現代にあった作風と柔軟な捉え方も必要だと思う。
シーザーへの同情と心情変化をドラマティックに描き、ウイルスパニックの要素を加え、どのようにして猿が著しい進化を遂げるのかの説明的序盤までを収めた内容ではあるが、今後に期待できる映像と展開に満足できる終わり方だった。
まだ猿の惑星というまでは話が進んでないので次回作への期待を含め評価した。
(((p(>◇<)q))) ブルブル
スターウォーズと同じで1作目(プリクウェル)に戻ると言うこと
なんかレビュー見ると賛否両論ですね。
自分はCG全盛の今だから、完成できたこの作品に魅力を感じます。
ただのチンパンジーがその眼に知性を携えたその描写には
ただ、脱帽です。また、猿の襲撃シーンは単純なシリーズ物と
いう位置づけを見事変えてくれました。
この作品1作で十分に人類に対してのメッセージを発していると
思います。フィクションではないが十分にあり得ると感じています。
最初の作品で世間を席巻して、前作では全くちがうものになった
(少なくとも自分には、あの作品はテイスト、脚本含め別作品に思うので)猿の惑星シリーズもこの作品をもって無事、オリジンに辿り着いたということ。
スターウォーズと同じ手法なのですが脚本、苦労しただろうな。
全く違和感なく、観れました。
でも初代の猿の・・にはまだまだ時間があるので
ぜひ、森に逃げた猿と人類の戦いを描くであろう続編にも
期待です。
プリクエルに相応しい
バートンのリメイクから10年、映画というものの進化を見せつけられる。
グラフィックと実演の融合という画期的な技術が生まれ新時代を感じさせられると同時に俳優という唯一無二の存在の不可欠さが分かる。
セリフ無しの猿たちの会話がまるでサイレント映画のように情感に溢れていた。
恐怖や絶望しか無かった(シリーズ化して暴走したと言うべきか?)このシリーズに"理性と感情"というテーマ性を持ち込み深みがでた。
理性が生まれれば当然怒り以外の感情も湧いてくると映画は語る。
今まで恐怖の目でしか見られることのなかった猿たちに対する気持ちも変わってくるだろう。
しかし、シーザーの心の葛藤はさらりと流されたのは残念だ。
毎度のことながらサーキスの演技は凄すぎるの一言だ。
なんか
チンパンジー怒りの脱出
ぇ?もう?100円で鑑賞。
アクションよし。ドラマよし。シージーよし。リアルな描写で違和感なし。時間も104分と短くてよし。ここ最近で一番の傑作。途中チンパンジー多くね?って思ったり思わなかったり…
チンパンジー×チンパンジー、チンパンジー×人間、人間×人間、の性描写がなくてよかった。あったら0点確定。
1作目以来の出来
1968年の猿の惑星は不朽の名作で、私は中学生の時テレビで初めて観て、凄く感動と衝撃を受けたの覚えている。それからビデオで見直し、何度観ても素晴らしい出来だった。が、それからのシリーズが良くなくて全5作とリメイク版が映画としては作られている。
特にリメイク版は監督がティムバートンでかなり期待したがもうひとつ、そして今回の創世記、どうなるか期待半分で観たが素晴らしかった。
1作目を観てない人はまずこの作品を観てはいけない。必ず1作目を観てからこの創世記を観る事を勧める。
何故そうなったのかをこれ位解りやすく作った事に拍手、テンポも良く、キャストも良い。
途中で出てくる猿のあるシーンに、ある意味1作目のラストに近い衝撃を受けたし、そこまでいくまでの脚本力に脱帽した。
この監督は無名で心配したが、こんな素晴らしい猿の惑星を作り上げてくれた事に感謝、そしてこの作品を糧に伸びて欲しい。ファンをニヤリとさせるシーンもいくつか、チンパンジーが自由の女神の玩具を組み立てている所や、チンパンジー、ゴリラ、オランウータンを連れて脱出する所なんかは、1作目に繋がなくてはの配慮。
しかし、あんなに猿達いてたか、どこからそんなに連れ出したのかが不満足。
しかしながら、この先(1作目になるまでの過程)が非常に観たい。
今までのシリーズにがっかりとした人はこの作品は必見です。是非とも!
シーザーの演技に尽きる
こんなに泣くとは思わなかった。
予告編で見たシーザー(主役チンパンジー)の目の色に、深い哀しみと失望…そして強い決意を感じた瞬間から、すでに気持ち掴まれちゃっていたオイラでした。
アルツハイマー新薬開発の実験中に死んだ、メスのチンパンジーのお腹には赤ちゃんがいた。
その赤ちゃんが殺処分されないよう、新薬開発研究者のウィルは、彼をこっそり自宅に連れ帰るの。
当初そうとは知らなかったんだけど、母親への投薬の影響を受け、生まれたこの子は驚異の高知能を持っていたんだ。
それに気付いたウィル家族は、赤ちゃんに『シーザー』と名付け一緒に暮らすことにしたの。
その生活の中、シーザーがどんどん知能を上げていく様子には、不思議と『恐れ』みたいな感情は持たなかったな。
きっとそれは、シーザーの愛らしさ以上に、
ウィル(と家族)が研究者というよりも、家族としてシーザーの成長を見守っている愛情が温かかったからだね。
『ウィル達とシーザーの平穏な暮らしがずっと続けばいいのに』なんて望んでしまったよ…
映画『猿の惑星』だもん、そんなはず無いって解ってるのにね。
それでやっぱり、知力が上がるにつれシーザーは悩み始めるのよ。
自分は人間ではない…かといって周りに見る他の動物達とは何か違う。
ウィル達にとって、自分は家族なのか?ペットなのか?
この家の中だけに限らず、自分の存在は何なのか?どう居るべきなのか?
この頃からもうオイラ、シーザーしか見えてなかったね。
遂に彼が隣人に怪我を負わせるトラブルを起こしてしまった(家族を守る為にね…)時には、
『シーザーだけが悪くないじゃん!サルだと思って!ヒドいじゃないか!!』と、悔し涙ポロポロだった。
しかしコレがまた…涙の始まりにすぎなかったんだよね。
この後、動物管理施設に送られたシーザーが、苦し過ぎるんだよ。
施設にたくさんいる、自分と同じはずの『サル』達…仲良くしようと思ったのに何かが違う。知らない事だらけで、サルの社会に馴染めない。
賢さが仇となり、飼育員からは酷過ぎる虐待を受ける。こんな『人間』理解も信頼もできるはずない。
こんなに痛い思いをしたのも初めて。
ここには居たくない、早くウィルに迎えに来てほしい。
言葉を話さないシーザーなのに、佇まい・仕草・目の色から、一つひとつ思いが伝わってくるんだ。
もちろんオイラ、切なくて悔しくて涙が止まらん止まらん〜!だよ。
孤独な葛藤の末、人間に失望したシーザーは<自分が生きていくのはサルの社会なんだ>と、人間社会との決別を決意をするの。
その表情を見た時、はじめてシーザーを『怖い』と感じたな。
そして、その恐れを裏切らないシーザーの行動の数々…。
より知力を上げ本能も取り戻して、サル達のボスとなったシーザーはとうとう、彼らを率いて行動を起こすんだ。
暴動?いやいやコレは『革命』だね。
彼らが求めたのは、人間への復讐なんかじゃなくて、『人間のエゴからの解放』『自分らしく生きること』なんだよ。
なのに、自分達を省みることはなくただサルを排除しようとする人間に対して、憤りを感じずにいられなかったな。
『サル達をそこに導いてしまったのは一体誰なんですかーッ?!』
もともと類人猿好きなオイラだけど…ここまで猿に感情移入するのは、きっと生まれて初めてにして最後なんではなかろうか?
サル達が、野性の荒々しさだけでなく、頭脳的で緻密な作戦とチームワークで街を駆け回る姿は圧巻だった。
信念とプライドを持って進んでいく姿に感動した。
シーザーへの愛情を持ち続けていたウィルが、必死にシーザーを追いかける姿は、ちょっと出来すぎの感も否めなかったけど、それなりに感動した…というかなんだか救われた気がした。
ラストシーンには、一瞬『ん?まさかの安易か?』なんて思った…が!いやいやしか〜し!
『猿の惑星』しかも<創世記>だもんね、それを思えばふむふむ納得だね。
そいでもってホントのラストシーンに、『おおぉ〜ぅ!そういう事か!だから猿の惑星だ!』と深く納得しちゃったオイラ。
いぇっす!面白かった!
猿に感情移入しすぎのオイラは泣き過ぎだったけど、
サスペンス・ドラマ・アクションとして、丁寧に描いて下さっていて、すんなり素直に楽しめましたわよ〜奥さん!
そしてサル達の表情、コレ必見!!
チキチンッ♪
第1話?
ストーリーがあまりに単純すぎて、後半眠くなった。オリジナルとのつながりは何もなく、新薬実験の結果知能が発達して人間に仕返しをするという、あまりにありふれたもの。次に何が起きるかいちいち想像出来てしまうので、あとは映像の見せ方だけでようやく最後まで見られたものの、これが「猿の惑星」ではなかったら、こんなに話題にならなかったと思う。
最後にサンフランシスコの森に住むというどうしようもない中途半端なオチは、続編があることがみえみえなので、多分3作くらいやるんでしょう。1作目から続編を想定した作りというのも商業的にはありなんでしょうが、観に行く側としては、こういう終わり方をされるとテレビドラマと同じに感じられ、映画の楽しみが一気に下がってしまう。また猿が全部CGなのもどうかと思う。
全121件中、61~80件目を表示













