劇場公開日 2011年10月7日

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「ラストの意味が分かると怖い。」猿の惑星:創世記(ジェネシス) NAOさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0ラストの意味が分かると怖い。

2011年10月11日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

怖い

知的

猿の目に宿る知的な光、まあCGなんでしょうけど、かなりインパクトありますね。
あと主人公(主人公はシーザーか)のジェームズフランコの父親役のジョンリスゴーがいいんですよ、彼はどちらかと言うと癇癪持ちとか、冷徹だったりする役が多いイメージですが、今回は本当に弱々しくて途方にくれた認知症のおじいさんを演じてます。
トム・フェルトンも画面に出てきた瞬間からわかるヒールでwいじめっ子演じたらもう彼に勝る人はいないでしょう。。w
しかし猿達が言葉を話さないまでもドンドン知恵をつけていったりする、その芝居・・というか行動が怖い。
無言なんだけど、目つきが変わったり、そういう表現をしているんだけど、恐ろしいなぁ。。。
人と人との争いって、勘違いとかがきっかけになっていたりすると思うんですけど、猿と人でもやはり、ちょっとした誤解とかが決定的な決裂の原因になったりするわけで、しかも言葉が一方的にしかないぶん、不利かもしれないですね。
猿の惑星シリーズの創世記っていうことで、最初見終わったときは、え?っていう感じで、これがどうしたら、”猿の惑星"に繋がるのかなぁ。。って思いながら、帰ってきたんですけど。
オリジナルの映画のことを思い出したとき、あぁ!と、合点がいきました。そしてさらに空恐ろしくなりました(笑)
欧米では、猿から人への進化論すらタブーとする教えがあるという(キリスト教の教義的に)であれば、この映画なんて相当駄目でしょうねwある意味、人間超えちゃうわけですからw
でもそういう生き物の知能を操作したりするような薬を開発してしまう人間って言うのが一番恐ろしい生き物なのかもしれない。。。。実際にアルツハイマーが治癒するなら、そういう開発もされていくんだろうなぁと、そこには妙なリアリティを感じつつ。。。実際にこんな世界にならないことを祈ります。

NAO