劇場公開日 2011年10月7日

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「起源から、既に相容れぬ2つの種族。」猿の惑星:創世記(ジェネシス) ロロ・トマシさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0起源から、既に相容れぬ2つの種族。

2011年10月9日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

楽しい

興奮

知的

公開前に「まさか泣けるとは思いませんでした」的なフレーズだけが先行しちゃって、一部の映画ファンに「何をお涙頂戴路線にしとんねん」等と反感買われたり、物議を醸したりしていましたが…まあ別に「泣けはしませんでした」よね、確かに。それは言われるよ、という。
絆とか自立とか、そういった部分を際立たせる意味で「泣ける」てことなんでしょうけども。
あんまそんな印象操作する必要ないと思いましたけどね。
めちゃくちゃ面白かったし、最高にエンタメしてたし、自信持って直球にガシガシ強気で宣伝したればいいのになあ、と。
そんなん関係なく、満足度スゲー高かったですよ、オレは。

この猿達って全部CGなんですってね。一匹たりとも本物使ってないとか。いやマジ圧巻でしたよ。
もう兎に角、本当、表情が凄い。喜怒哀楽もそうだし、微妙な心情なんかも繊細で自然だし。

コミュニケーションもひとつのテーマであると思うんですけど、その描写が人間相手にも猿相手にも、違和感が全く無くて、本当ナチュラル。感心しきり。
知性を持った猿と、持たざる猿のコミュニケーション、手話の出来る猿同士のコミュニケーション。
そして、仲間が知性を手に入れてからの猿同士のコミュニケーション!人間以上の統率感!
ここからの展開が、クライマックスに拍車を掛ける!!!!

猿集団の大いなる叛乱。
人類に宣戦布告!!知的生物新規参入殴り込み!!!!
人間ボコるわ、飛び回るわ、研究施設ぶっ壊すわ、ガラス突き破るわ、ヤリ投擲するわ、マンホール投げるわ、橋を占拠するわ、ヘリにダイヴするわ、バス横転させるわ、もうずっとクライマックス!!!!
ずっと面白い!!!!文句の付けようない!!!!
ありがとう、猿!!ありがとう、シーザー!!泣けなかったけどありがとう!!
跳躍する猿に目を奪われっぱなしの106分間!!!!

是非スクリーンで集団暴れ猿を体感して下さい。オレももう一度観たい!!!!

ロロ・トマシ