トータル・リコールのレビュー・感想・評価
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なまじリメイクと言わない方が・・・
同じ「トータル・リコール」という題名だが、原作とも前作とも趣は異なる(原作は主人公が惑星間刑事警察機構の秘密捜査官だった過去だけでなく、少年時代に異星人と遭遇し、自身の存在が地球侵略を防ぐ鍵となっていることが明らかになるだけで、地球からは離れない。前作は原作の一部を使用し、主人公は実際に火星へ行き植民地の開放に一役買うことになる)。
結局この作品は「トータル・リコール社で疑似記憶を植え付けようとしたことが原因で事件が起こる」ことだけが共通で、その他は原作とも前作とも共通点はない、言わば全くの別物である。原作や前作の知名度に便乗するのも興行的な作戦かもしれないが、なまじこの題名にしたことで前作ファンや原作ファンから色々批判されることにもなるだろう。
しかしだからと言ってこの作品がつまらないとは思わない。どちらかというと私にとっては好きな部類の映画である。
まずSF的な設定として地球を貫通するエレベーター「フォール」、磁気駆動で浮遊走行する車、高速で移動する三次元エレベータ、手のひらに埋め込まれた通信端末、大量生産されるロボット兵士など、映像的な見せ場には事欠かない。
またメインを張る2人の女性の強さは圧巻で、特にローリーの悪女振りは小気味よいくらいである。
個人的にはここまで内容が違うのだから、いっそオリジナルのSF作品として公開した方が良かったのではないかと思ってしまう。
鬼嫁ケイト。
シュワちゃんの1990年版が、最近でもTV放映されているので、
あまり遠い印象はないんだけど…それだけになんでリメイク?
とも思える今作^^;
おまけに体格がグンと降下した(ゴメンね)C・ファレル。
今回はシュワ元知事のようなオーラぶんぶんの俳優よりも^^;
一般人が巻き込まれちゃいました~な仕上がりを望んだらしい。
そう考えるとコリンくんはとっても似合っている!(誉めてます)
いや~やはり前作と比べちゃう趣が強いんだけど、今作もよく
出来ているし面白い。ただ何というか…バーホーベンの悪趣味
から解き放たれて、フツーになっちゃったSF?という感じで、
そもそも火星に行かないところが(設定が違う)ちっちゃい感じ。
でもその分コア(核)を通って通勤するブリテンとコロニーの違い
などは(ブレードランナーとマイノリティリポートっぽくて)面白い。
華のないコリン(ホントさっきからゴメンなさいね)に引き換え、
女優二人がバシバシ火花を散らしてるしね~。まぁ何たってもう
監督の鬼嫁(^^;)ケイトが出ずっぱり!攻めるわ追うわで猛攻撃。
どっちが主役なんだ!?と思うくらいケイトケイトの、ケイト漬け。
対するJ・ビールの方も意外と、か弱そうなところがいいんだけど、
多分にやられてましたもんね~この二人…。ケイトに軍配です。
何となく前作へのオマージュなんかも豊富で、
何たってあのオバちゃん!!(コレ印象強すぎ)同じのが出てきます。
(よく似てると思ったら御本人だったのね)
みっつオッパイとか、冷や汗を…に、となかなか凝ってましたね。
違和感なく取り込んでいるので、別に今作だけ観ても楽しめるし、
じゃあ元知事の方も観てみるかな?なんていうヒマ潰しもステキ。
前作はラストがけっこう問題?(というか解釈)になってますね。
しかしビル・ナイ。…あれだけぇ?なんて勿体ない登場ぶり^^;
あっという間にああいうことになって(爆)あとはまたケイトケイト。
今作はトータルでケイトの鬼嫁ぶりが如何程か、これに尽きますね。
S・ストーンと比べてみましょう。
(追憶売ります。と聞くと、他の追憶が頭をかすめてしまう年代でして)
記憶に残らない作品
旧トータルリコール時はまだ幼少時だったので全くの無知な状態で観ました。
最初の銃撃戦やカーチェイスは割りとよく出来てたと思いますが、なんかトントン拍子に話が進み過ぎてよくある話だからか、記憶に残らない作品。
残るとしたら、敵の権力者って大抵はボディーガードとかに任して自分は安全なとこでブルってるのが多いけどコウヘイゲンは違った。格闘に手馴れてる諜報員と互角にタイマン張れてるとこかな
別の監督がよかったな
レン・ワイズマン監督の作品とはわりと相性がいいので 今回も不安なく鑑賞したのですが、監督の色が出すぎているというか 奥さん(ケイト・ベッキンセール)を立てすぎ。悪役なのに悪く見えない。逆に主人公を助ける良い役のジェシカ・ビールの印象が薄過ぎて、主人公(コリン・ファレル)とのつながりも弱い。ダークで無機質な近未来を描くのは『アンダーワールド・シリーズ』でもお馴染みだけど、新鮮味がない。
シュワちゃん主演で人気を博した『トータル・リコール(1990)』。 リコールできないと思ったら、(私自身が)観ていないことが判明(笑)。 その分、先入観なしで楽しめました。 しかしながら、全体的な構成は『レポゼッション・メン(2010)』を思い起こさせ。。。 体が覚えているスパイの動きだったり、「これは夢か 現実か」と窮地に追い込まれる部分でも 危機感が足りない。 「まだこの時間だから 死なないな…」などと つい時計を見てしまいました。。
主人公を演じた コリン・ファレル。 毎回 独特の表情を見せる彼、ちょっと間の抜けた顔に つい笑ってしまう。 一生懸命さは伝わってきたけれど、一番重要な“リコール(思いだせたかどうか)の細かい演技”が欠落。 知名度はあるけど もっと努力が必要。 頑張れコリン。
珍しく悪役のケイト・ベッキンセール。 旦那(ワイズマン監督)の趣味なのか、細身のナイスボディーを 下着姿で確実に披露する ケイト。 追いかけられてもあまり怖くないよ、の その表情。 ジェシカの存在を消しつつ、自分は美しく消えるという 欲張りな死に方。 ずるいよ、ケイト。。
主人公を助けるヒロインを演じた ジェシカ・ビール。 まず主人公とのつながりを感じない。 弱い。 セクシーさをアピールできない(ケイトがいるから)。 彼女もあまり演技派ではないので、ストーリーに抑え込まれていた感じがしました。
エンディングの救急車シーンは アイデアが古すぎてちょっと笑えました。 アクションシーンはまぁよかったので、ヒマ潰しにはなるだろうということで 2.5。 別の監督だったら、もっと コリンとジェシカの役どころを生かせた気がしました。
ストーリーの薄さをCGでごまかした作品
映画を観終わってよく考えてみれば、記憶を無くしたエージェントというよくある映画じゃないですか。
それに無理やりトータル・リコールってつけただけ。
ブランド物の名前だけ貼られた偽物。
追跡装置、入国審査とかおなじみの事やってりゃ納得するとおもいましたか?
そしてピアノのシーンはいらない。
それだけ重要な人ならもっと最初から監視しませんか?
敵地に潜り込ませるのは作戦だったのか?
記憶が戻るのは作戦のうちか?偶然か?
もうようわかりません。
この映画を見てる自分が夢を見てるんじゃないかとおもいました。
コリンファレル好きなら無論楽しめるが
コリンファレルがスクリーンを縦横無尽に走り回る。
それだけで大満足。
それではレヴューにならないので・・・
『トータルリコール』の御冠を借りた、現代風近未来SFといった感じ。
アーノルド版へのオマージュはあるが、これではリメイクにはなりえない。
アーノルド版の荒唐無稽な展開や映像が、鑑賞者をぐいぐい映画の世界に引き込んでいったが、本作ではその部分は排除されありがちな近未来サスペンスになりさがってしまった。
かの有名なスリーおっぱいガールもあの猥雑で混沌に満ちた火星のバーだからこそ、皆の記憶に残ったのではないか?
今回のように単なる歓楽街の客引き娼婦となったスリーおっぱいガールは人の記憶に残るだろうか?
そしてそんな歓楽街にあるそこそこの大企業っぽいリコール社…ありえるのか?
・・・などなど。
そんな不行届きな演出たちが、前作をこえられなかった理由かもしれない。
個人的にコリンファレルのダグはよかったと思う。
アーノルドはその存在感は凄まじいが、その分大味な演技やキレのないアクションに目がいくことがあった。
その分をしっかりカバーできていたコリンのダグの方がエージェントとしては優秀なのかも。
前作をそっくりそのままコリンファレルが演じれば、『トータルリコール』=コリンファレルになっていたかもしれない。
それがコリンファンとしては悔やまれるところ。
画像、音がショボイ、金と時間の無駄使い、最悪!!
先週、ここでの評価の低いプロメテウスがスゴく良かったので、コレも見に行った。
スケール感と作りこみがスゴイ3Dのポロメテの後で見ると、コレはショボイ。
映像だけでなく、音もダメ、迫力も無いし陶酔できない。
同じ最新のI-MAXシアターで見たのに雲泥の差だった。
最初の30分で見に行ったことに後悔。
あの時代に見たブレードランナーの衝撃はスゴかったけど、コレはチャッチい。
世界観がカッコ良くない。
息つくヒマがそこらじゅうにあり、緊迫感がない。
そう来たか! っていう展開もないし。
トータルリコールの名場面はあるし、ストーリーも取り入れてるけど、ヒネリが足りない。
今風な迫力の映像、と音響効果がない。
何も感動がない、ダラダラと続くだけで、時間の無駄。
もしTVで見てたら間違いなく、
ナガラ作業のネットか携帯に夢中になってる間に終わるパターン。
これでよく平均評価3も行くなぁとあきれた。
これはレンタルDVDが百円に成るのを待って、家のTVで見れば十分な駄作。
金と時間を返して欲しかった。
フォールは、学校の先生があの話してたなぁって、30年を懐かしく思った。
〜FKDの遺したものは未だに大きい〜
怒涛のディテール!
評判悪いからぜんっぜん期待してなかったけど、最後までしっかり楽しめた!スターウォーズ、ブレラン、ボーン三部作、そしてイノセンスなどなど、いろんな佳作名作へのオマージュや引用がいいスパイスとして効いてる!そしてリドスコへのオマージュ。
圧倒されるのは画面にあふれるディテールの洪水。もうほんっと画面の隅々までディテールでビッシリ!流れ去って行く風景のはじっこまで、とにかくスクリーンを貪欲に埋め尽くそうという欲望に取り憑かれたかのよう。ここまで作り込む執念はほとんどリドリー•スコット状態。ディテールを積み上げて映像に説得力を持たせ、飽きさせない。名作を引用しながらも絵作りの手を抜かず、キッチリとオリジナルになってるところがスゴい!
もうひと言!メカデザイン含む、工業デザインがたいへん素晴らしい!SW新三部作はこのデザイナー(チーム)にやって欲しかった!過去の名作へのオマージュをちゃんと盛り込みつつ、最近のアメリカ映画の工業デザインの悪い手癖とキッパリ決別して、すごくいい線を引いてる!じつに説得力に溢れた機能美の数々、「いま•ここ」の延長上に充分あり得ると錯覚させる、巧みな面構成。これがなければ、画面に溢れるディテールの氾濫なんて成立しない。最近のハリウッド映画では、アイアンマンシリーズと並んで、美的感覚と的確な理解に基づいた立派なお仕事ぶりでありました。
そして、あまり指摘されていないけれど、舞台を地球のみとすることで、管理社会モノ、ディストピア物としての背景をよりわかりやすくしている。ただし、あくまでもスタイルとしてのディストピアであって、なんだかリベリオンぽいなぁとかウルトラバイオレットみたいだなあ•••と思って鑑賞してたら、カート•ウィマー氏が参加してるじゃん!原案(!)そして脚本で。未来都市を遠景でのびやかに見せるのがウィマー氏の得意技だけど、今作もやたら遠景のショットが多いと思ってたら、やっぱり関係者。絵作りにも相当意見出してそう。先ほど挙げた2作品に、映像のイメージかぶります。しかしエンドロール観ながら吹いたの始めて。
そして音楽は安心のハリー御大。なんの心配もなく観ていられます。強烈な印象こそないものの、今回は文字通り「劇伴」の機能に徹していて実にいい仕事っぷり。
というわけでカート•ウィマー作品のファンとして、たいへん愛すべき実に優秀で堂々たるB級ボンクラ映画でしたよ。
そんなわけで、一般市民のみなさんにはイマイチウケの悪いトータルリコールですが、俺は大大大プッシュですよ。B級が好きなら、この夏これ観ないでどーすんの。
原作や旧作と比較してどうこう、というのは脇に置いておいたほうが、このフィルムはより楽しめると思います。だって、ウィマー節大炸裂の、ウィマー色の作品だもの。「追憶売ります」をウィマー色で染めるとこーなった、それがこの映画の正体。
このディテールのスペクタクルは、ぜひ劇場のスクリーンで鑑賞することをオススメします。ウィマー氏らしく、脚本は比較的シンプルなのでストーリーは理解しやすく、その分アクションや映像を観て楽しめますよ!
リメイクの面白さ
主役はケイト・ベッキンセールでした
監督の愛妻だという事もあり、主人公ハウザーを執拗に追い駆ける鬼嫁役のケイト・ベッキンセールが一際輝いていた作品でした。監督は彼女が大好きなんですね
リメイクとしてこの作品を観ると、三つおっぱいや"2 weeks"おばさん(そっくりだなあと思って観ていたらなんと同じ役者らしい!驚き)などオマージュ的な要素があるだけで、
後は主だったストーリーを抜くと別の映画の様な雰囲気。
未来都市の造形やヴィジュアル等は観ていて飽きない仕上がり。
冒頭の貧民街"コロニー"を主人公が駆け回るシーンはどきどきわくわくしながら観賞させていただきました。
ストーリーや登場人物の言動等、所々に突っ込み所はあるものの、そこまで気になるわけでもなし、十分娯楽作品として楽しめました。(その内金曜ロードショーとかで何度もやってそうな感じ)
ただ欲を言えば、せっかく揃ったんだし、ジェシカ・ビールとケイトのキャットファイトがもうちょっと見たかったかな・・・
これはこれであり(^O^)
俺はオリジナル版のバーホーベン監督版が大好きです(・∀・)
放射能に侵されてミュータントになった火星に住む人のルックスの悪趣味さ(おっぱいが3つある娼婦とか、顔が変形した住人とか、さらにレジスタンスのリーダーのどう見ても化け物にしか見えない体の構造(゚∀゚ ;)タラー)
空気がない火星の真空地帯に放り出されて死ぬ間際の目玉が飛び出る描写のえげつなさ
シュワルツェネッガーに再度偽の記憶を埋め込むのを逃げる時に敵を倒す時の残酷描写
さらにラストの大落ちが「これは全て夢だった」という半端ない意地悪さ(;・∀・)
中学生の頃観て工エエェェ(´д`)ェェエエ工ってなった。
さすが悪趣味大好きバーホーベン( ゚∀゚ノノ゙パチパチパチ
その後の『スターシップ・トゥルーパーズ』に『インビジブル』、さらにこれより前の『ロボコップ』然り・・・
もう世界観のえげつなさは半端ないですな(゚∀゚)アヒャ
そんな大好きな映画のリメイクということで、しかも火星は舞台に出てこないということだから、しかも監督が『アンダーワールド』『ダイ・ハード4.0』のレン・ワイズマンだから、オリジナルとは全然雰囲気が違うんだろうな~とは思ってた。
でもそれはそれでOKだと思うし、アンダーワールドは俺も大好きだから絶対観に行こうと思って劇場へテヶテヶ(((ヾ(●´Д`)ノ
これはこれでありでしょ~(・∀・)
アジアンテイストで雨がざーざー降ってるコロニーの街並みは『ブレードランナー』を彷彿とさせるo(`・д・´)o ウン!!
地球上でコロニーの真裏にあるブリテン連邦のハイウェイは『フィフス・エレメント』とか『マイノリティ・リポート』に似てる(^O^)
ロボット兵士が何体も並ぶ様子は完全に『スターウォーズエピソード2』オォォー!!w(゚ロ゚)w
地球のど真ん中をぶち抜いたルートを通る巨大な乗り物は何か『スタートレック』を連想させる(・∀・)
この辺り原作者のフィリップ・K・ディックと過去のハリウッドSF超大作映画へのオマージュが感じられますな(。_。(゚ω゚(。_。(゚ω゚(。_。(゚ω゚(。_。(゚ω゚ )スペシャルウン
あとおっぱい3つの娼婦が出て来たり、ブリテン連邦に顔を変えて税関を通るクエイドが引っかかってるところで故プリシラ・アレンに似た人が「2 weeks」と言ったりと、オリジナル版オマージュシーンもしっかりと入れてるのもΣd(゚∀゚d)イカス!
でもここまでやるなら、変装してる顔がぱかっと割れるシーンとか、放射能に汚染された街が浄化されるシーンとかも入れて欲しかったo( ゚Д゚)oブンブン
アクションもかなり洗練されてて(・∀・)イイ!!
特にケイト・ベッキンセールの鬼嫁っぷりは半端ない(;´∀`)
最後の最後でクエイドが救急車に乗ってるところでもまだ騙そうとする執念には恐れ入ったΣ(゚д゚lll)
コリン・ファレルは『マイアミ・バイス』での軽快な役、そして最近の『フライトナイト』での怪しい吸血鬼の役も大好きだけど、オリジナル版のシュワルツェネッガーと比べるとどうしても線が細いし、アクションシーンが何か物足らない感じがしてしまう(;^ω^)
でもアクションの洗練さはこちらの方が上ですね(・∀・)ウン!!
2人の女優がそれを際立たせてる面はあると思う。
あと目を惹いたのが携帯。
手に埋め込むっていうのは、オリジナルにはない斬新なアイデアだし、それを手から引き抜くシーンは観ててあいたたたた・・・ってなる(^_^;)
ただ頂けないのが、クエイドの家でピアノの前に座って伝言の映像を観るシーン。
なぜ映像と会話できるんだ?(;・∀・)
これってテレビ電話じゃないだろ?ヾ(゚Д゚ )ォィォィ
あと元上司で諜報機関のボスが現場に顔を出し過ぎじゃねえの?
放射能汚染された場所へすんなり飛行機を飛ばして、レジスタンスの隠れ家に何の装備もなしに来るのもあれ?(・ω・)ってなる。
つうか放射能汚染された街の建物をアジトにして平気かね???
この放射能汚染されたという設定も当然オリジナルオマージュなんだろうけど、いかんせん単に火山灰が降り積もった街にしか見えないのはちょっとな~(;・∀・)
でも総じて良く仕上がってると思う(^O^)
現代風リメイクとしては、押さえる所は押さえてるし、成功の部類に入るのではないかなと。
深く考えず単純に楽しめる映画ですよ(^O^)/
旧作に比べ洗練されたが「トータル・リコール」といえばシュワルツェネッガー
原作は90年のアーノルド・シュワルツェネッガー主演作と同じだが、舞台を地球上だけにして火星は出てこない。
戦争で環境が破壊され、人が住める土地がイギリスのあたりとオーストラリアの一部だけになってしまっていたというのが今作の背景。
イギリス側は富裕者層が住むブリテン連邦、オーストラリア側に労働者層を集めたコロニーいう世界構図だ。
コロニーの労働者たちは地球のコアを抜けるフリーフォールのような乗り物で、地球の反対側にあるブリテン連邦の職場に通う。この乗り物がコアを抜けるときに重力が反転するというのが面白い。
ブリテン連邦は美しい都市開発と高度な交通網が整備されているが、コロニーの方はまるで中国で、「ブレードランナー」に出てくるようなスラム街だ。リコール社もかなり怪しげな佇まいだ。
この双方の都市で展開される逃走劇が面白い。コロニーでは入り組んだ路地を駆け抜け、ブリテン連邦では空中を疾走するクルマとエレベーターをかいくぐり、どちらも立体的に入り組んだ構造物を有効に活用したアクション・シーンになった。
ケイト・ベッキンセールとジェシカ・ビールは二人とも動ける女優で、その一騎打ちは旧作よりも迫力がある。とくにケイト・ベッキンセールの鬼嫁ぶりは相当なもの。クエイドの目が覚めたとき彼女が妻のままだったら、きっと前のようには愛せないのではないか?というぐらいコワい。ハウザー(クエイド)とメリーナの過去も旧作よりはしっかり描かれている。
この作品を見ていると、人が人としてそこに存在するというのは記憶の積み重ねによるものだとつくづく思う。自分のメモリーが消失したら、人は自身を見失い、信じるべきものをも見失う。ある意味、死よりも怖いかもしれない。「脳はひとにいじらせるな」というセリフがあるが、まったくその通りだ。
故プリシラ・アレンが演じた顔割れオバサン似の女優を再び入国審査に登場させ、審査官の質問に「2週間」と答えさせる遊びもあり、旧作に比べて洗練された作品に仕上がっていて観て損はない。
けれども、主役のコリン・ファレルは女優を引き立たせることはできるが、シュワちゃんのような豪快な存在感はない。
世界の設定を旧作と変えたとはいっても大筋は一緒で新鮮味に欠け、後々まで語られる「トータル・リコール」はやはり【シュワルツェネッガーの「トータル・リコール」】なのである。
既視感のあるコラージュ的な作品
会社帰りに、ダークナイトライジング、アヴェンジャーズと迷って、オリジナルとリメイク作品を比較したくてトータルリコールを観に行った。
原作はSF界の巨匠フィリップ・K・ディック。ユニークな着想と独特の政界感をどう表現するかが気になっていた。
シュワちゃん+P・バーホーベン作品の独特の映像世界とはまた違って映像作りは悪くない。コロニーの香港風のアジア的な世界観とUFBの上位階級の西欧的な世界観の対比もわかりやすい。
バーホーベンはロボコップやスターシップトゥルーパーでも徹底的に暗さを排した明るい画面作りが逆にインパクトがあって好き(エイリアンやブレードランナーのリドリー・スコットとは対極だけど)。
オリジナル版が新鮮な未来的映像世界を造り上げていたのに対し、リメイク版はMatrix+スターウォーズ+あれこれヒット作品の美味しいとこ取り的な、どこかで観たことある感は否めなかった。アジア的なもので誤摩化さず、もう少し突き抜けたアイディアがあってもいいのではないかと思う。
それと、オリジナル版が夢か現実かの区別がつきづらい観客の想像に任せるエンディングだったのに対し、リメイク版はどちらかというと現実=ハッピーエンドに見えた。トータルリコール社やコロニーでの描写含めて、視聴者を惹き付ける、考えさせる部分は弱かった印象。最後はただのSFアクションで終わってしまった。まあ、監督がダイハードの人なので仕方ないのかもしれないけど。
ただ、原作を読んだり、オリジナルのトータルリコールを観てない人にとっては、娯楽作品としては単純にそれなりに楽しめると思う。
個人的にはアンダーワールドの無敵の美女ヴァンパイア役で活躍中のケイト・ベッキンセールのバカ強い悪女ぶりがなかなかでした。ジェシカ・ビールとの美女二人のエレベーター内での殴り合いも壮絶。アンダーワールドシリーズはすべて観ているが、やはりケイトは戦っている姿が美しい。
レジスタンスのリーダー、マサイアス役でアンダーワールドのヴィクター役のビル・ナイが出ていたのには思わずニンマリ(笑)
逆に、コリン・ファレルはちょっと線が細かったかなー。もっとも、主人公が仮にウェズリー・スナイプスだったら、もろアクションオンリーになってしまったと思うけど、ケイトとのヴァンパイアタッグも観てみたい(笑)
動きが鈍いぞ! まぁ楽しんでしまったけど
お盆明け直後の劇場はがらがらだった。
レビューをみると、あまり芳しくない評判。
それを反映しているのだろうか?
前作をみていないので比較ができない。
リコール初心者としては、
記憶を植え付けられるのか、という具体例がほしかった。
どれほど魅惑的で、どれほど危険なのか、
言葉だけで説明されてもわからん。
リコールの施術なしに、昔の自分に目覚めるのは早すぎ。
何だかなぁって感じ。
トップ諜報員としてのアクションは見せ所のはずだろうが、
けっこうそのアクションが鈍い。少しだらけてしまう。
アクションを見せるところにこだわったのだろうな。
ストーリー的には説明不足も、突っ込みどころもちらほら。
だめだよ、トップが現場にいりびたっちゃぁとか、あの黒人同僚どうなったの?とか。どうなった?ブリテン連邦?!
あの携帯電話はかっこよかったかな。
ただ、諜報員が街中で、庶民の前で堂々と使っちゃだめ。
コロニーのイメージは、貧乏人のイメージは、香港中国日本韓国。
特に香港ね…。
トータル・リコールだから観るのはNG
観てはいけない
ブレードランナーみたいな世界で男女がバタバタする映画。
前作は、シナリオも火星と酸素の問題などいわゆるSF臭かったが
今回の作品は正直何が売りなのか、全然見所が見つからない。
地球の反対側に行く変な装置も丁寧に作った映像なだけに
逆に「ありえない」印象。
リコール社が出てこなければトータルリコールですら無い。
コリン・ファレルとケイト・ベッキンセールが出るシナリオを書いて
無理やりトータルリコールに仕立て感じ。
ネットの酷評も頷ける。
自分は今の特撮技術で、徹底的にリアルな火星が見たかったけど
非常に残念。
唯一のよかったところは、ケイト・ベッキンセール。
やはり悪い女の存在感は最高。
お尻も30代後半とは思えないセクシーさ。
まぁこれだけのために観にいく必要はないですが・・・。
かっこいい近未来都市デザインは堪能できる
わかっちゃいたが、追いかけっこ、だけの映画でした。
かっこいい近未来都市の中の追いかけっこなんで楽しめましたけど。
鑑賞中、気になって?マークが頭の中で消えなかった点もありますが。。。
1.劇中で使用されてる銃火器が現代のものであること。
未来の銃は???
2.フォールがあんなスピードで落下してたらずっと無重量なんじゃないか?
3.丸い時限爆弾って15分で爆発するようにセットされてたのに、
全然爆発しねぇーなー???
うーん
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