劇場公開日 2012年8月10日

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「ミスキャストとネタしかなかった…。」トータル・リコール 平田 一さんの映画レビュー(感想・評価)

1.5ミスキャストとネタしかなかった…。

2015年5月23日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD、TV地上波

単純

寝られる

コリン・ファレルがどう見ても、ただの労働者に見えないし、ハラハラ感も薄かった。ケイト・ベッキンセールのローリーも最早主人公のストーカー状態(笑)自宅から逃走するシーンはカットの繋げ方が良かったけど、良いと思ったのそれだけだった。疑問だらけのリメイクだったな。

追記:久しぶりにTVで見たけど、なかなか"響く台詞"があった。一番なのはマサイアス(ビル・ナイ)の、
"過去というのは脳が作った主観的な概念にすぎない。心は今を生きようとする"。まさにディックの小説に出そうな深みを感じる台詞だった。それを言うのが悪役演じる印象強かったビル・ナイだから、意外性も含めた意味で台詞がジワッと染み込んだ。
他にも敵側のハリーが告げた"自分の現実を掴め"にダグがコーヘイゲンへ告げた"過去を知らなくても、今の俺は知ってる"。どっちもディック作品に出そうな台詞だったし、中身がとても意義深くて、グッと迫るものがあった。それをもっと生かしていれば良い映画になるかもしれないのに…。

平田 一