「前作を超えるのはなかなかむずかしい・・・」トータル・リコール 瑞さんの映画レビュー(感想・評価)
前作を超えるのはなかなかむずかしい・・・
これまた大好きな作品だったので、劇場では観なかった。前作を知らなければそれなりに楽しめると思うが、やっぱりシュワちゃんの方がおもしろかった。私はシュワちゃんの作品の中で、「ターミネイター2」と並ぶベスト2だと思っている。まず、主役。コリン・ファレルは悪くないが、シュワちゃんのようなカリスマ性に欠ける。体も小さいし、スケールがない。次に悪役、リクター役マイケル・アイアンサイドはなくなり、悪妻がそれを兼ねていた。シャロン・ストーンがケイト・ベッキンセールになったことについては別に文句はないが、ただのヒステリーにしか見えず、アイアンサイドのあくの強い存在感には負けていた。それから、火星が舞台ではないのも、つまらない。地球上の話だとロマンがない。火星の話だから夢があっていいのに・・・ また、ポール・バーホーベン監督のこれでもかのシュワちゃんへのいじめもないのも物足りなかった。発信器を取り出させるために鼻の奥深くに用具を突っ込まさせたり、酸素が無くなって、眼を膨らませたり、そういう体を痛めつけるシーンもなくて残念。もうひとつ前作は酸素をめぐる話もあったのに、今回は見事にカット。ただの革命話に終わっていた。やっぱり、シュワちゃん版の方が断然いい。また観たくなった。
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