「コリンファレル好きなら無論楽しめるが」トータル・リコール てんてんさんの映画レビュー(感想・評価)
コリンファレル好きなら無論楽しめるが
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コリンファレルがスクリーンを縦横無尽に走り回る。
それだけで大満足。
それではレヴューにならないので・・・
『トータルリコール』の御冠を借りた、現代風近未来SFといった感じ。
アーノルド版へのオマージュはあるが、これではリメイクにはなりえない。
アーノルド版の荒唐無稽な展開や映像が、鑑賞者をぐいぐい映画の世界に引き込んでいったが、本作ではその部分は排除されありがちな近未来サスペンスになりさがってしまった。
かの有名なスリーおっぱいガールもあの猥雑で混沌に満ちた火星のバーだからこそ、皆の記憶に残ったのではないか?
今回のように単なる歓楽街の客引き娼婦となったスリーおっぱいガールは人の記憶に残るだろうか?
そしてそんな歓楽街にあるそこそこの大企業っぽいリコール社…ありえるのか?
・・・などなど。
そんな不行届きな演出たちが、前作をこえられなかった理由かもしれない。
個人的にコリンファレルのダグはよかったと思う。
アーノルドはその存在感は凄まじいが、その分大味な演技やキレのないアクションに目がいくことがあった。
その分をしっかりカバーできていたコリンのダグの方がエージェントとしては優秀なのかも。
前作をそっくりそのままコリンファレルが演じれば、『トータルリコール』=コリンファレルになっていたかもしれない。
それがコリンファンとしては悔やまれるところ。
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