「ブレードランナーMeetsマイノリティ・リポート」トータル・リコール ロロ・トマシさんの映画レビュー(感想・評価)
ブレードランナーMeetsマイノリティ・リポート
ベースがフィリップ・K・ディックの原作というよりもシュワちゃん版に寄った感じのリメイクってことなんだそうですが、まあ原作読んでないんで比較のしようもないんでアレですけど、ちょっとこれは何つーか、ベツモノですね。
いや、ま確かにストーリーなぞってはいるんですけどね。
でも、ただ単にリメイクってんじゃなくて、ちゃんと独立したひとつの映画になってるというか、こういう切り口で攻めるのか!とね、感心したんですよ。
トータルリコールの看板借りてるけど、監督がやりたいことやってるの、何か分かりましたもん。
同じ作者原作の『ブレードランナー』的世界観、あのサイバーパンク空間で、もしガチンコアクションキメたら?っていつも妄想してたんじゃないかなあ?この監督、レン・ワイズマンは。
荒廃した最下層居住区の未来情景がまさしくブレランのそれでしたよ。
それとは対を為す富裕層居住区の情景は『マイノリティ・リポート』チックな無機質感というか、まあこれまた同じ原作者なんですけど。
つまり、ワイズマンが抱いてるフィリップ・K・ディック感をこの映画で余すことなく描きたかったんじゃないかと。
これが俺なりのフィリップ・K・ディックだと。
そんな風に思いました(実際は知りませんよ?原作読んでないし)。
いやいや、うん。
これはこれで、なかなか。
唸りました。
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