ドラゴン・タトゥーの女のレビュー・感想・評価
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バイオレンス度が強い
映画史に残る新たなヒロインの誕生
原作を裏切らない面白さ!
原作ファンとしては、期待半分不安半分で行ったのですが、まったくイメージが壊れることはなかったです。逆に頭の中で想像していたミカエルやリスベット、そして極寒のスウェーデンの風景が美しく完璧に映像化されていて、たまらないほどうれしくワクワクしっぱなしでした。
中盤の謎解きパートは、さすがに情報量が多く、リスベットの目の覚めるような天才っぷりは描き切れているとはいえないかもしれませんが、大丈夫です。それ以外で十分、萌えます。というか、むしろ原作より萌えます。制限された時間の中で、よくもここまでリスベットの魅力を凝縮してくれたことに感謝します。
気が付くとラストには、しっかりリスベットに心掴まれてしまっているのは、原作にも負けません。
知らず知らずのうちに…
怒りに満ちた魂、一人挑んできた少女の物語
スウェーデン版は鑑賞し堪能したので、どんな表現なのか興味津々でした。観て良かったです。
苛酷な過去に、怒りに満ちた魂で一人挑んできた「竜の刺青の少女」の物語でした。ルーニー・マーラ演じるリスベットは、女というよりは原題の通り少女の部分が濃く、期待以上に魅力的でした。
人間としてだけでなく、男としても慕わしいミカエル。ダニエル・クレイグは納得でした。
ミステリーは天才ハッカー・リスベットの豊富な情報と、ミカエルの記者魂の両面からテンポ良く解き明かされていきます。凄惨な描写もありますが、煙草の一服、何気ない食事にも丁寧に重みをもって描かれているのが凄いと思いました。
そして切ない幕切れ、だってあなた、最初から知ってたのに。堅く閉ざした心の扉は少し開いたけれど。
エンディングテーマも、二人の少女への余韻を深めてくれ良かったです。
とても印象的だった事、リスベットのインスタント麺の調理はクール!イマドキ普通なんでしょうか。
ストーリーはよかったけど
ルーニ・ーマーラーいい!!
冷気+殺気=VERYGOOD!
スウェーデン版を見た時に思ったことは、
衝撃的だったけれど、素晴らしい作品。
その雰囲気が、生きているかどうか心配だったけれど、大丈夫。
フィンチャー監督、素晴らしい。
根底に流れているのは、女性への差別や蔑視・暴力、それと権力の横暴さ。
まずは、オープニングで、唸った。
予告編で何度となく聞いた、「アアア~アッ~」という「移民の歌」と漆黒と銀色の画面。
スタイリッシュで洗練された画像は素晴らしかった。
そこから始まるミステリーに、期待はいやでも高まる。
デヴィッド・フィンチャー監督は、とても繊細で美しい世界を作り上げたと思う。
冷気が殺気となり、見る者の心に冷たく鋭く突き刺さる。
ダニエル・クレイグのミカエルも良いが、リスベットを演じるルーニー・マーラがとても良い。
アカデミー賞主演女優賞にノミネートですか。
納得。
リスベットが背負う暗い過去の説明の一つが、スウェーデン版では後見人との短いやり取りでわかったのだが、この作品ではなかったのが残念。
父とのことも。
リスベットへの感情移入が、しにくいのではないか。
暗い過去に傷ついてすっかり閉ざしていたリスベットの心に、ミカエルの優しさがしみ込んでかすかに心を開くという、甘美さもハリウッドらしくて良い。
また、こちらのリスベットは、あの短い髪を変幻自在に操って、色々な髪形を楽しませてくれる。
ヴァンゲル一族のたくさんの名前が一気に登場するので、ややこしい。
ミカエル制作の家系図をもっと見せてくれるとありがたかった。
残酷で非情なシーンもあるが、「どうだ、すごいだろ」という感じはなく、監督の手腕に唸る。
第2部・第3部にも期待大。
傑作と呼んでもいいかと
皆さんのレビューを見て、軒並み高得点なのが逆に不安だったんですが、これは大当たりだったなぁ。マーラーええわぁ。背中のタトゥーはいまいちドラゴンて感じじゃ無かったけど良かった。
もうとにかく2時間30分が短く感じてしまう程惹き込まれました。
原作は読んでないので分かりませんが、でもこの手の内容は映画の方が楽しめそうな気がしました。警戒していたエログロもそれ程過激な物では無かったです。
ただし、正直な所を言うと結末は途中で大体読めてしまいました。これは別に推理力の問題では無く、普段どれだけ本を読んでるかだと思いますが、この手の話は裏読みすると大体当たってたりします。んで、「きっとこいつが犯人で、この女があの人なんだろうなぁ」とぼんやり考えていたら、全くその通りの結末でした。でもその事は個人的にはマイナスにはならなかったです。結末のどんでん返しがそれ程重要な映画でも無かったですしね。もうとにかく主役の2人がいい雰囲気出してます。でも実はダニエル・クレイグ好きじゃないんですけどね。w
あと見る時はかなり集中して見る必要があります。人物相関図をしっかり頭に叩き込まないと、「あれ?この人誰?」って感じになってしまいます。そこだけちょっと大変かなぁ。まぁ2回見ても楽しめる映画だから、途中で誰か分からなくなったら、もう一度ご覧下さい。^^
題名は、気にするな。
ルーニー・マーラ!
混沌とした狂気のせかい
スウェーデン版をみていた私は、どうしてもこの映画を劇場で観たくて足を運んだ。結果正解だったと言えよう。
2時間半の混沌とした狂気のせかいが広がり、苦手な人は苦手だろうと思った。
しかし、オープニングから引き込まれた。オープニングだけであれだけ心が高揚し、引き込まれ、席を離れられない何かを感じたのは久しぶりではないだろうか。
物語はスウェーデン版を観て居た為分かっていたのだが、スウェーデン版より綺麗でいい意味で見やすい作品になっていたと思う。それはキャストのおかげもあると思う。ミカエル役のダニエル・クレイグもだし、なんといってもリスベット役のルーニー・マーラの演技には圧巻された。
彼女の今後には大いに期待できるし、もっとみたいと思う。
一つ、ラストの終わり方はスウェーデン版のほうが私は好きだったと感じた。
二部、三部と同じキャストで続いてほしいし、必ず劇場でみたいと思う。
久しぶりに見た面白映画
濃いね、セックス&バイオレンス
もう良いです…
超高速刺激物
こんにちは(いま2月13日pm5:10頃です)
「アアアー、アー」とシャウトする、
そう、レッド・ツェッペリンの「移民の歌」
(神々の怒りのハンマーで我らを大陸へと向かわせる・・・)
そんな歌詞とサウンドではじまるこの映画が退屈のわけがない。
いろんな異物が混じり合い、混迷・混沌・混乱の世界へ向かわせる。
主人公のリスペット自体が普通を拒否した存在であり、
事件そのものが猟奇的であり、登場人物も人間の隠れた業みたいな
ものを感じさせる。もうひとりの主人公であるミカエルが実にノーマル
なひとに見える。そのミカエル役が007のダニエル・グレイグである
のはフィンチャーが意図したことだろうと思える。
デビッド・フィンチャーはテクノロジーを駆使して、
刺激性の強い映像を作り出すのに長けている。
「エイリアン3」にしても「「セブン」にしても
「ベンジャミン・バトル」異形なるもの映像化するか。
ミュージック・ビデオの製作からスタートした監督は、
とにかく観客を飽きさせない刺激を求めている。
この「ドラゴン・タトゥーの女」はそんな監督の格好の
素材だったといえるだろう。
ただ、役者たちがいまいち僕好みではなかったのが残念。
不要な性交場面と殺された猫。
主役二人の男女の二度に及ぶ性交場面では場内から失笑が漏れていました(久々にボカシの入った映画を見ました)。監督のデヴィッド・フィンチャ―は、どうしても主役の男女(ダニエル・クレイグ、ルー二・マーラ)をくっつけたかったのかもしれませんが、そうした意図がこの作品をきわめて、通俗的なものにしているように思えました。途中、猫の惨殺死体がでてきます。私は精巧な作りものであろうと高をくくっていたのですが、エンドロールを最後まで見ても、「この映画では如何なる動物も傷つけていませんし、殺してもいません」といった趣旨の文言がありませんでした。あの名演技をこなしていた猫は殺されてしまったのでしょうか。もし、映画のために動物を殺していたとしたら、それは許し難い行為です。ストーリーは極めて平凡なものです。古文書と現代の殺人事件を結び付けるサスペンス物なのです。私は「ダヴィンチ・コード」を思い出していました。かつては「セブン」や「ゾディアック」といった傑作を撮っていた監督だけに、今回の映画には不満だらけです。一言で云って、脚本が退屈なのです。仕掛けが安っぽいのです。しかし、脚本自体が殆ど、払底している現在にあっては到仕方ないのかもしれません。日本映画など、酷いものだらけなのですから・・・。
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