ヒューゴの不思議な発明のレビュー・感想・評価
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映像がハリーポッターみたいな世界
何度も途中で飽きてくるのか中断。ようやく最後まで観たけれど正直あまり印象に残らなかった。原因は登場人物の気持ちが理解出来なかったからだろう。まずあのおもちゃを販売しているおじいさんが意地悪だと思った。男の子がお父さんの形見のメモを取られ、灰にしたと言う(実際には燃やしていない)シーンなんて酷すぎると思った。戦争で映画が作れなくなって悔しい思いをしたのかも知れないが、男の子やその父親には何の罪もない。駅にいる警官みたいな義足の男も気に入らなかった。
映像と雰囲気は良かった
総合:65点 ( ストーリー:45点|キャスト:70点|演出:75点|ビジュアル:80点|音楽:65点 )
映像と世界観は良かった。しかし物語はちぐはぐで何をしたいのかはっきりしない。
嫌な爺さんは酷いことをしたヒューゴにいつの間にか癒されているし、ヒューゴは別に爺さんを助けたかったわけではないけれど、突然死んだ父親の跡を追いかけ機械仕掛けの人形を修理したら偶然自分を追い込んだ嫌な爺さんの過去を掘り起こし彼を助けることになった。そんな偶然の行き当たりばったりの展開を延々と見せられるだけではいったい物語は何のことやら。ヒューゴの能力とそこからの機械仕掛けのことが描きたいのか、過去に有名だった映画監督ジョルジュを発掘したいのか、はっきりとした主題を持った方が良い。
他の登場人物だってたいして背景が掘り下げられるわけでもなく何がしたいわけでもない。ただ日常を生きているだけ。イザベルは冒険好きといいながら特にたいした冒険はせずに終わった。本人たちが何か目的を持ってどうしたとか、善良に一生懸命生きて報われたとかいう前に、いつの間にか適当にまとまってしまった。これでは魅力を感じない。
全体の雰囲気は良かった。クリスマス前に観るには季節的にも合っていた。でも物語が付いて来ていない。
邦題と異なりヒューゴは何の発明もしない。映画の原題はただの「Hugo」、しかし原作の小説は「The Invention of Hugo Cabret」なので、原作では何か発明をするのかもしれない。それとも原作も題だけで発明もせず物語もまとまりがないのだろうか。
Hugoが蘇らせた映画の魔法
確かに、発明ではない…(^_^;)。
せめて「Hugoの不思議な修理」でしょうか…。
突然孤児となった少年Hugoが、亡き父と取り組んでいた機械人間の修理を続ける内に、周りの大人達の壊れかけた心も修理するというお話。
様々な理由で親を亡くした子供達、戦争により人生の夢や目的を見失った人、戦地で負傷した元兵士、出兵した家族を失った人。
確かに主要な登場人物は、かけがえのない何かをなくして喪失感に包まれています。しかし、孤児となり家を追い出され学校にも行けず食べ物も盗むしかない幼い少年の境遇は、過去の栄光やライフワークを失った(だけの)大人の鬱状態とは比較にならないと思うのです…。
不憫な少年を憐れむどころか辛く当たる大人達が、棚からぼたもち的に幸せになるので、何だかなぁという感じです。勿論Hugoも幸せになれるのですが、彼のガッツによる所が大きいです。まぁ、子供の偉大な知的好奇心は、大人にとっての過去の遺物にも、スポットライトを当てて輝かせてくれるということで…。
駅の常連達が繰り広げるちょっとした恋愛模様が面白いです。
時計がひとつ時を刻むだけでも、沢山の歯車が必要です。世界がひとつの大きな機械なら、人間ひとりひとりが大切なパーツ。1人でも欠けたら世界は上手く動かない…..。
ワクワクするような夢を見続けよう!という映画愛に溢れていました。
児童向けの小説なら良いお話なんだろうなと思いました。
Hugo君の青い瞳が、紫や緑がかることがあり、とてもきれいでした。
“Everything has a purpose..... If you lose a purpose, it’s like you are broken.”
“I'd imagine the whole world was one big machine. Machines never come with any extra parts.....They always come with the exact amount they need. So I figured if the entire world was one big machine... I couldn't be an extra part. I had to be here for some reason.”
不思議
1930年代のパリ。父親の残した壊れた機械人形とともに駅の時計塔に暮らす少年ヒューゴは、ある日、機械人形の修理に必要なハート型の鍵を持つ少女イザベルと出会い、人形に秘められた壮大な秘密をめぐって冒険に繰り出す。単純な冒険物語だと思ったらもっと面白い作品でした。ヒューゴの出会った老人はサイレント映画の天才監督だったが今は引退して寂しく暮らしている。彼はサイレント映画で成功し、自分のスタジオまで持ったが戦争によって活動休止を余儀なくされ、フィルムは溶かされ靴底の材料にされてしまう。ところが、ある人物がフィルムを探し出して再び上映され喝采を浴びるのだった。
ヒューゴは物語の語り手で真の主人公はこの老人であると思う。
妙味がある
芸術的なSFの世界観もよいけど、何より素敵なドラマだと思う。
機械人形に記されているはずの形見のメッセージを探す話であるが、
実際には、人形にそのようなメッセージはないのが面白い。
人形に意味を持たせた(縁を繋いだ)のはあくまで主人公の行動であり、
とはいえ、この人形でなければ意味を持たせることもできなかったところも上手い。
公民官も趣がある。
一見すると敵かと思うが、行動をつぶさに見ていると子どものために行動している。
駅で盗人させるより、孤児院のほうが幸せになれるという信念は理解できる。
ともかく、独創的な世界観と、固定観念を崩されそうになる作風。
非常にオリジナリティーのある傑出した映画(監督)だと思う。
タイトルって難しい
邦題が悪い。
確かに、ヒューゴは発明はしていないし、もう少し掘り下げて描いて欲しかった部分はあるから、そこが減点ポイント。
はじめて映画を見た人々が、こちらへ向かってくる列車に驚いたり、時計に捕まってる人にハラハラしたり、なんといってもパパジョルジュの作品のわくわくが素晴らしい、実在する映画が用いられているので映画愛が感じられる作品。
パパジョルジュも実在の人物。
新しいことに挑戦し、人々を驚かせて楽しませることの楽しさ、そのすべてを奪った戦争
夢を売って、開いたおもちゃ屋での、夢を修理する少年との出会い
色んなことが重なって映画に深みが出る
パパジョルジュの部屋で、大切にしまっていた絵コンテが宙に舞うシーンがたまらなく好き。
監督がMスコセッシでびっくりした映画
なかなか良い感じのファンタジック&ノスタルジックな映画だったけどタイトルからの乖離が残念。
クロエ・グレース・モレッツいい~(萌)
ママ・ジャンヌ、どこで見たのか思い出せず
後で調べたら、ハリポタで高貴な悪魔女役の
ナルシッサ・マルフォイだった。
007スカイフォールにも出てる・・・
ヒューゴと機械じかけの秘密
皆さんと同じくファンタジーと思ってました(笑)
タイトルちょっとずれてますね(^_^;)
少年とおじいさんの物語という感じかな。
でも、観ているうちに少しずつ謎が解けていき、
ヒューゴに人との繋がりができてくると嬉しくなりました。
ただ怒るだけの「こわい大人」にだんだんと親しみがわきました。
それぞれの登場人物の傷が癒える度、
じんわりと温かい涙が出ました。
時計台から、エッフェル塔の見える街並みを見ながら
ヒューゴがイザベルに話すシーンがとても好きです。
ヒューゴのセリフに胸打たれました。
余談ですが、
あの映画のシーン観た時、
和田アキ子の「さあ冒険だ」
が脳内で流れてました(笑)
ガチャピンが出てくるやつ(^_^)
そういえば、気になったんだけど…
ヒューゴパパのノートってやっぱり燃やしちゃったのかな?
ヒューゴが発明したものは?
駅の中が、迷宮のようで面白かった。あと、ヒューゴと少女の関係がよかった。当時は孤児になると生きていくのが大変だったんだね。
結局ヒューゴは何を発明したのだろうか?
ヒューゴ
気に入らないのはタイトル。そのままヒューゴにすればいいのに不思議な発明をつけたことで小さい子にも興味がわくようなタイトルに。
映画自体はいいと思います。2人とも可愛いし、映像も綺麗。舞台が古いので衣装にも注目しちゃいます。もう少しひねりがあったら面白いけど。
心の修理
映画には、ヒューゴが機械人形を修理する、という大きな軸がある。しかし、本当の主題は、パパ・ジョルジュと鉄道公安官の心の修理である。彼らは心に傷を負い、荒んだ行動をとりがちであったが、ヒューゴとのやり取りを通して、人間らしさを取り戻す。ヒューゴは知らず知らずの内に、たいそれた事をやり遂げたのだ。
終始、おとぎ話を聞いているような、映画の雰囲気感がよい。登場人物一人一人に、丁寧にスポットライトが当てられている。完成度の高い作品ではある。
ストーリーが弱い
一切の情報なしで観た
配給会社さん、タイトル詐欺はいけない
おかげでいつヒューゴが不思議な発明をするのかと、ミスリードされてしまったじゃないかw
映像は文句なく美しい、3Dで鑑賞したらさぞや素晴らしかったろう
『アバター』もそうだが、2Dと3Dで戦略的に効果を考え、ストーリーを単純化する傾向があるのかなーと思った
映画としてはストーリーの薄さが哀しかった
ヒューゴが孤児で、駅に住んでいて、玩具屋からメカを盗んでいる、そういう事がわかるまで十分以上かかる(映画パンフの最初には書いてあるんだろうが)
いきなり泥棒呼ばわりされ、大切な手帳を取り上げられるまでの流れが意味不明だし、何も言えない主人公の顔が恐くて引いた
後半はちょっと盛り上げては肩すかしというパターンの連続で、中途半端なカタルシスしか得られないので正直退屈した
古典映画にノスタルジーがない人間には「えっ、ヒューゴパパの話は? あれで終わり?」的なガッカリ感がつきまとう
ヒロインパパの栄光と挫折を禁忌的な「悲劇」に見せて興味を引っ張るやり方は、視聴者に不誠実ではないか
フィルムを見付けて、「パパもママも元気にさせてあげよう!」という、お決まりの子供パワーみたいなものもあんまり前に出ていない
家族連れの視聴者は楽しめたのだろうか
映画の素晴らしさを謳うなら、この作品自体のエンターティメントの部分もキチンと製作すべきではなかったのか
普通の映画として考えた時には、中途半端にリアルで、ハメを外すバカが一人もいないのでワクワクできないし、観た後も不完全燃焼な感じの残る映画だった
使われてる部品は全て必要なんだ
映画「ヒューゴの不思議な発明」(マーティン・スコセッシ監督)から。
画像の素晴らしさだろうか、脚本の巧さだろうか、
あっという間の上映時間126分であった。
「時間とは、60秒で1分、60分で1時間。この世は、時間が全てだ」
冒頭に出てくるこの単語「時」をキーワードに物語は展開される。
しかし、もう一方で「役割」について考えさせられる。
今回の一言は、機械修理が得意な主人公・ヒューゴが少女イザベルに呟く。
「何にでも目的がある、機械にさえ。
時計は時を知らせ、汽車は人を運ぶ。みんな果たすべき役目があるんだ。
壊れた機械をみると悲しくなる。役目を果たせない。
人も同じだ。目的を失うと人は壊れてしまう」と。
そして、駅の時計塔の上から下界を眺め彼女に話すシーンへと続く。
「ここからは、世界が1つの大きな機械に見える。
機械に不要な部品はない。使われてる部品は全て必要なんだ。
だから、世界が1つの大きな機械なら・・僕は必要な人間だ。
理由があってここにいる。君にも理由があるはずだ」
なるほど・・そういう発想こそ、人間の生き方には大切だと痛感した。
自暴自棄にならず、この世の中での自分の役割を果たすこと、
大きな機械の歯車の1つでもいいじゃないか、
その機械には必要なんだから、と考えてみる。
新しいものを作る(創る)人より、直す(治す)人の方が素敵だなぁ。
自分の生き方に不安や疑問を抱いている人は、是非、お薦めしたい。
詐欺ですね。
評価 レビュー見てから鑑賞したら良かった。邦題と内容が違いすぎます。ヒットガールは好きなので、クロエちゃん見れた意外は時間の無駄。金と時間を返せ。といった気持ちになるのは私だけでしょうか?
正直、昔の映画オタクの為の映画
正直、何が子ども向けの映画なんだか分からない。試写会の時隣に座っていた小学生が終わった後「意味分かんない」と言ったのも納得。
ヒューゴとイザベルのシーンだけを見れば、子ども向けの映画と言えるだろう。鉄道公安官とのやりとりにも今の子どもに訴えかける部分もある。しかし、ジョルジュ・メリヤスの話が入ってきた途端ごちゃごちゃ…。
だったらメリヤスとの秘密のからくり人形だけの映画で良かったのではないか?そして結局ヒューゴの父親が残した秘密は謎。
あんなにファンタジー要素を伺わせる予告編だった上にガッカリ。
なぜ?
3Dが邪魔でした。3D映像は元来リアリズムの追求が目的であるべきで、インパクトを目的とした時それは子供向き映画に採用するのが正解と捉える私には、内容がミスマッチに思われました。
とは言え、この作品が大人の満足する質かとも思えません。
挙げれば切りがないないので、初台 サンのレビューに共感とし割愛させて頂きます。
私はタランティーノの作品、特にパルプフィクションが好きです。
人によっては、これを独りよがりの自慰的映画と言いますし、確かにとも思いますが、それでも私には心地よい映画です。
結局、響き伝わることは人それぞれなのですが、ヒューゴに関しては詰めが甘いとしか思えません。
ほとんどの登場人物に共感できませんし、特に、元映画監督がいじけた老後を送っていることが、それほど美化に値するとは伝わりません。
ロボットの存在理由も解りません。
挙げれば殆ど全否定になりかねないので止めます。
やたらダラダラ長すぎる
スコセッシ監督がファンタジ-なんて、どんな映画になるのかと、期待して行ったら、やっぱりスピルバ-グ程には,ならなかった。主人公の少年はいったい何がしたかったの。子供の魅力がぜんぜん出てませんでした。だだ父の思い出の機会仕掛けのロボットを,直したかっただけなの?しかし、時代というのは残酷なものだなと思った。昔の思い出を忘れようとする元映画監督と、父の思い出に浸る少年の出会い。老人は過去の栄光を乗り越え、映画監督へカムバック。少年も父の思い出を秘め、再び時計修理人を目指す。もっとカラッと描いてほしかった。やたらダラダラ時間が長くて、ダレてしまった。
見どころは…
この映画の見どころは、なんと言っても3D映像に尽きるのではないでしょうか。今まで観た3D映画の中で一番良かったように思う。不自然なところも無く、スーパーナチュラル3Dと言った感じ。全編にわたって綺麗で素晴らしい映像を観ることが出来ます。しかし残念ながら、ストーリー的には今ひとつな感が拭えません。まず世界観が狭すぎる上に色々詰め込み過ぎ。亡き父が博物館から引き取った機械人形にまつわる人や物が、特に労せず目の前にある。そんな都合良くいってはリアリティに欠ける。そこからストーリーは映画創生期へ展開していく。そのあたりも中途半端で焦点が定まっていない。映画の素晴らしさにに比重を置くのか、夢を無くした人間の再生に比重を置くのか。どちらも浅い気がした。スコセッシ監督作品だけに、どうしても期待して観てしまうところがありますが、3Dが美しかっただけに、少し残念でした。考えずにただ観るぶんには良いのかなと思います。
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