「思ったほどじゃなかった(;´Д`)」ヒューゴの不思議な発明 初台験さんの映画レビュー(感想・評価)
思ったほどじゃなかった(;´Д`)
『ヒューゴの不思議な発明』とあるが・・・
どこに不思議な発明が???
原題通り『ヒューゴ』で良かったんじゃないか?
正直期待して観に行っただけに残念(;´∀`)
まずテンポが悪過ぎる。
主役の子は黙りこくってるだけで一体何を考えてるのか。
ノートを取られた時になぜ内容を説明しない???
とにかく返せと言うだけで秘密にする理由が全く分からない( ゚Д゚)ハァ?
そりゃあ~ジョルジュおじいさんも業を煮やすわ。
冒頭の雪が降ってるシーンは『クリスマス・キャロル』を彷彿とさせ、さらに奥行きのある街並みは『タンタンの冒険』を彷彿とさせる3Dで、個人的には楽しめた。
機械人形にお父さんのメッセージが隠されてるという話だけど、その結果があの月面にロケットがささった「月世界旅行」の絵って・・・
何がメッセージなのか分からんしお父さん関係ないし(;´Д`)
さらに言うとそれをなぜ機械人形に仕掛けたのかも分からんし(゚Д゚)
ジョルジュ爺さんは戦争に突入して娯楽が禁じられたから映画を捨てて嫌いになって・・・でもマジックは続けてるわけだよな???
何で映画は駄目でマジックは駄目なんだ????
まあそれはいいとしても、それで映画を捨てて、さらに奥さんや養女の子にまで映画を観るな!!!って・・・映画に愛情がねえじゃねえか!!!ヽ(`Д´)ノ
おばさんも「盗人に用はないわ」みたいなことを言ってるけど、何であんたがそれを知ってるんだ???
おじいさんから聞いたなら分けるけど初対面だろ!!!
警官役のサシャ・バロン・コーエンもどういう役どころなのか分からんε-(´・_・`)ハァ・・
コミカルな役どころの割には残酷性を強調してるし、花屋の子に告白しようとしてなかなか言い出せないシャイな性格を見せるシーンも何のためにいれてるのか分からんし。
あと無意味に走るシーンが多過ぎる気が・・・
大人の雑踏に踏みつけられるってのもわざとらしいし。
そもそもなぜ警察が身寄りのない子供をトっ捕まえて孤児院に移送してる???
その時代は浮浪者の子供を探して捕まえて・・・ということはあったのかも知れないけどどうも説明が足らな過ぎて何が何だか┐(´д`)┌ヤレヤレ
あとこの映画の設定って恐らく19世紀だと思うだけど、あの冒頭と中盤あたりに移してる夜景の早回しってどう見ても現代だろ???
ヒューゴの夢の内容も良く分からんし。
あと本屋意味あったか??「デヴィッド・コパーフィールドに恋しちゃいそうになりました」とかいう台詞もいちいち説明的だしいかにも台本の台詞っていう感じだし。
でも映画創世記の頃の実際の映画作りのシーンを現代の3Dで再現させてるという演出は秀逸だと思う。
ジョルジュ・メリエスが始めた映画製作の手法は現代にまで連綿と続いてるということがうまく表現できてると思うし、スコセッシの映画愛と過去の映画人へのオマージュは大変素晴らしいとは思う。
しかし物語の作り込みが雑。
もう少し自然な会話とかカタルシスを持たせて欲しかったです(・∀・)