「屋根裏から表舞台へ」ヒューゴの不思議な発明 ロロ・トマシさんの映画レビュー(感想・評価)
屋根裏から表舞台へ
これ、公開前頻繁に流れてた予告編、結構な罪作りじゃないですかね?
俺、この映画ずっとファンタジーだと思ってましたw違うんですね。
ピザ食べたいお腹なのにラーメン出されたみたいな感じ。
いや、別に映画自体は全然悪くないんですけどw
つか、むしろ面白かったです。
何でしょう、破格のイマジネーションと超絶視覚の3D効果と様々な群像模様と底なしの映画愛が詰まったスコセッシ流ヒューマンドラマ?て表現すれば分かり易いですかね。
あ、分からないですかそうですか。
もう初っ端、オープニングの縦横無尽なカメラワークからのめり込みましたし。
最近の3D映画だと『タンタンの冒険』や『クリスマスキャロル』なんかを彷彿とさせて、もうアトラクションさながらというか。
主人公ヒューゴが建物の裏を歩き回る描写も、童心を喚起させるというか、何故か『ネバーエンディングストーリー』の主人公が屋根裏で本を読み耽って物語と現実がシンクロしてるあの感じを思い出しました。
淡い恋心?なボーイミーツガール的な程よい甘酸っぱさもあって、クロエ・グレース・モレッツちゃんがこれまた可愛いのなんのw
ファンタジーではないけれど、紡がれる映像はまさしく幻想的。美しい。
物語も泣かせる。
あと、結構賛否の分かれてるらしい『ヒューゴの不思議な発明』という邦題なんですが。
不思議な発明とは?何ぞや?という。
「屋根裏から表舞台に飛び出すチャンスは老いも若きも関係ない」というメッセージ性を自分は受けたので。
それこそが発明だったのかな、とかぼんやりと解釈しました。
いや、本当楽しめました。傑作。
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