「Hugoが蘇らせた映画の魔法」ヒューゴの不思議な発明 everglazeさんの映画レビュー(感想・評価)
Hugoが蘇らせた映画の魔法
確かに、発明ではない…(^_^;)。
せめて「Hugoの不思議な修理」でしょうか…。
突然孤児となった少年Hugoが、亡き父と取り組んでいた機械人間の修理を続ける内に、周りの大人達の壊れかけた心も修理するというお話。
様々な理由で親を亡くした子供達、戦争により人生の夢や目的を見失った人、戦地で負傷した元兵士、出兵した家族を失った人。
確かに主要な登場人物は、かけがえのない何かをなくして喪失感に包まれています。しかし、孤児となり家を追い出され学校にも行けず食べ物も盗むしかない幼い少年の境遇は、過去の栄光やライフワークを失った(だけの)大人の鬱状態とは比較にならないと思うのです…。
不憫な少年を憐れむどころか辛く当たる大人達が、棚からぼたもち的に幸せになるので、何だかなぁという感じです。勿論Hugoも幸せになれるのですが、彼のガッツによる所が大きいです。まぁ、子供の偉大な知的好奇心は、大人にとっての過去の遺物にも、スポットライトを当てて輝かせてくれるということで…。
駅の常連達が繰り広げるちょっとした恋愛模様が面白いです。
時計がひとつ時を刻むだけでも、沢山の歯車が必要です。世界がひとつの大きな機械なら、人間ひとりひとりが大切なパーツ。1人でも欠けたら世界は上手く動かない…..。
ワクワクするような夢を見続けよう!という映画愛に溢れていました。
児童向けの小説なら良いお話なんだろうなと思いました。
Hugo君の青い瞳が、紫や緑がかることがあり、とてもきれいでした。
“Everything has a purpose..... If you lose a purpose, it’s like you are broken.”
“I'd imagine the whole world was one big machine. Machines never come with any extra parts.....They always come with the exact amount they need. So I figured if the entire world was one big machine... I couldn't be an extra part. I had to be here for some reason.”