劇場公開日 2011年8月27日

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ハンナのレビュー・感想・評価

全71件中、1~20件目を表示

2.0お父さんのホームビデオ

2011年10月2日
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鑑賞方法:映画館

知的

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しんざん

3.0【71.5】ハンナ 映画レビュー

2025年10月21日
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鑑賞方法:VOD

本作『ハンナ』は、ジョー・ライト監督によるサスペンス・アクションであり、特異なテーマと映像表現への意欲は認められますが、物語の土台と俳優の表現において、さらなる充実が期待される作品です。
作品の完成度
本作は、孤高の少女暗殺者という特異な設定を、グリム童話の要素と現代のスパイ・スリラーの形式で統合しようと試みた意欲作です。ヨーロッパ各地を巡る多様なロケーションは、ハンナの「外界との接触」を視覚的に効果的に描出しています。
しかしながら、物語終盤で提示される「遺伝子操作」という秘密は、その提示が性急に過ぎ、前半の神秘的で緊迫したムードを減衰させました。映像と音楽による表現は優れているものの、物語の確固たる説得力に不足を来たしたため、全体としての調和は一定の域に留まります。また、編集における一部のシーンの配置が、逃亡劇のリズムに微細な乱れを生じさせています。
監督・演出・編集
ジョー・ライト監督の演出は、流れるような長回しを用いるなど、その技術的な精度は高く評価されます。エリック・ヘラーの戦闘シーンなどは、監督の熟練した手腕を証明するものです。しかし、過去作に比較して、本作では物語やテーマに対する深い掘り下げが十分に感じられず、技術的な洗練に重点が置かれた印象があります。編集は迅速なカット割りで構成されていますが、物語進行上の必要性から挿入された一部の場面が、作品のスピード感を僅かに妨げる結果となりました。
キャスティング・役者の演技
主要キャストは、それぞれの役割を演じきっていますが、観客の心に強く訴えかけるほどの表現の深度には到達していません。
シアーシャ・ローナン(ハンナ)
シアーシャ・ローナンは、社会から隔絶され、暗殺術を叩き込まれた少女という設定に対し、高い身体能力と透き通るような存在感をもって対峙しました。彼女の表現は、非情な暗殺者としての冷たい側面と、初めて外の世界や文明、友情に触れた際の純粋な戸惑いを両立させています。肉体的に過酷なアクションシーンをこなし、映像的な説得力を提供しましたが、殺人マシーンから人間性を獲得していくという内面的な葛藤の描写には、彼女の表現力が抑制された結果、観客に強い共感を与えるほどの深い感情の起伏を示すには至りませんでした。そのパフォーマンスは、役柄の二面性を的確に捉えつつも、感情的な変遷における一層の繊細さが求められます。
エリック・バナ(エリック・ヘラー)
ハンナの父である元CIA工作員エリックを演じたエリック・バナは、寡黙で厳格な父性、そしてマリッサへの復讐心という二つの強い動機を内包する人物を体現しました。彼の存在感は、アクション俳優としての信頼感と、過去の影に囚われた男の哀愁が交錯するものです。彼は、言葉ではなく主に沈黙と身体的な動き、そしてハンナを見つめる眼差しを通じて、娘への深い献身と過去の過ちを伝えました。この抑制された表現は、映画の序盤における緊張感を高める機能を提供しましたが、キャラクターの背景にある悲哀が、物語の進行とともに深掘りされることなく、プロット上の役割を終える形となりました。
ケイト・ブランシェット(マリッサ・ヴィーグラー)
ハンナを執拗に追う冷酷なCIA捜査官マリッサを演じたケイト・ブランシェットは、神経質なまでの完璧主義と権力欲に駆られた悪役として、画面に確かな存在感を確立しました。彼女の演技は、自身の歯を鏡でチェックする癖など、細部にわたる演出を通じてマリッサの病的ともいえる執着を強調し、観客に強烈な不快感と恐怖を植え付けます。そのパフォーマンスは、物語に不可欠な敵役の凄みを十二分に表現したものの、キャラクター造形が類型的な「執拗な悪役」の枠内に留まり、複雑な人間的葛藤の領域まで踏み込むことはありませんでした。
トム・ホランダー(アイザックス)
マリッサに雇われた追跡者アイザックスを演じたトム・ホランダーは、薄気味の悪さと異様なまでのケレン味を作品にもたらしました。彼の口笛や、派手な服装に象徴される表面的な軽快さは、裏で冷徹な追跡を実行するプロの殺し屋という顔との強烈なコントラストを生み出しています。彼は、この追跡者グループのリーダーとして、物語のアクションと緊張感を維持する役割を見事に果たしましたが、その存在は主にアクションシークエンスを機能させるための装置として位置づけられました。
脚本・ストーリー
脚本は、追跡劇という明確な骨格は有していますが、ストーリーテリングに難点を抱えています。「アイデンティティの探求」という中心テーマは魅力的ですが、物語の核心となる秘密の開示が性急で説得力に乏しく、プロットの展開が観客の感情的な高揚感を十分に獲得できませんでした。その結果、物語の持つ詩的な側面が損なわれました。
映像・美術衣装
この映画の視覚的な表現は、極めて高い成果を収めています。撮影監督アラミス・スーリンによる光と影、色彩の使い方は、アクション・スリラーとしての独自の映像美を確立しました。美術と衣装についても、ハンナが育った環境と、CIA施設などの人工的な空間との対比が巧妙に設定されており、作品のテーマを視覚的に効果的に補強しています。この映像美術面の完成度は、本作の大きな支えとなっています。
音楽
ザ・ケミカル・ブラザーズが提供したエレクトロニック・サウンドトラックは、作品にユニークな個性を与え、アクションシーンの躍動感を増幅させました。そのサウンドスケープは前衛的で評価できますが、物語の感情的な深部を表現するよりも、映像にクールな要素を付加する側面が強調された印象があります。

主演
評価対象: シアーシャ・ローナン
適用評価点: B8

助演
評価対象: ケイト・ブランシェット、エリック・バナ 他
適用評価点: B8

脚本・ストーリー
評価対象: セス・ロックヘッド、デビッド・ファー
適用評価点: B6

撮影・映像
評価対象: アラミス・スーリン
適用評価点: S10

美術・衣装
評価対象: サラ・グリーンウッド 他
適用評価点: A9

音楽
評価対象: ザ・ケミカル・ブラザーズ
適用評価点: B8

編集(減点)
評価対象: ポール・トーシル
適用評価点: -1.0

監督(最終評価)
評価対象: ジョー・ライト
総合スコア: \bm{71.50}

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honey

3.0ベタではあるが

2025年6月11日
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鑑賞方法:VOD

開始早々、山奥で父親から殺人テクニックを叩き込まれるハンナ。どこか見覚えのあるストーリーだがテンポよく面白かったのに途中からスピードダウンし勿体なかった。相変わらずのケイトブランシェットの美しさは悪役がハマる

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ゆうき

2.0ハンナたちの正体や関係性が判明するのが終盤でストーリーが意味不

2024年10月7日
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難しい

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かちかち映画速報

4.0真っ白な少女ハンナは

2024年10月1日
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訓練された特異な技能の持ち主。雪深い森の中に住んでいる。

しかし、おばさん(マリッサ・ビーグラー)が怖いね。

キャンピングカーの家族がどうなったかは午後ローではわからないが、
モロッコ?の宿の主人やグリムの家の人から見ると、全員生きていないかな。

パスポートが完成していたら、その後の生き方少し楽だったかな。

2011年米
シアーシャ・ローナン (ハンナ)
エリック・バナ (エリック・ヘラー)

午後ロード録画視聴にて

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myzkk

3.5【”哀しきアサシン少女”外界から隔絶された森で育った少女が、初めて文明に触れ自身のルーツを知るサスペンスアクション。若きシアーシャ・ローナンの唯一無二の個性が光る作品でもある。】

2024年7月23日
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悲しい

興奮

知的

■フィンランドの山奥で、元CIA工作員の父エリック(エリック・バナ)に人知れず育てられた少女・ハンナ(シアーシャ・ローナン)。
 叩き込まれた戦闘スキルは父を超え、追っ手のCIA捜査官のマリッサ(ケイト・ブランシェット)が迫る中、ついに外の世界へと単身旅立つ。
 そして、戦いの中で彼女は自身の卓越した身体能力が何故に備わったのかを知るのである。

◆感想

・シアーシャ・ローナンを初めて知ったのは、ウェス・アンダーソン監督の「グランド・ブダペスト・ホテル」である。アルピノかと思うような、透明感ある白い肌が印象的な少女であった。
 その後、「レディ・バード」「追想」「二人の女王 メアリーとエリザベス」「ストーリー・オブ・マイ・ライフ/わたしの若草物語」「アンモナイトの目覚め」を劇場で鑑賞し、変わらない透明感溢れる姿と、確かなる演技力に魅了された。

<だが、今作でのシアーシャ・ローナンが演じた役は、父により天才的なサバイバル能力&殺人スキルを叩き込まれた文明を知らない野生児である。
 彼女は、野を駆けまわり、プロの敵を瞬時に殺害し、4か国語を自在に操る。
 どこまでスタントがこなしているのかは分からないが、今作後のシアーシャ・ローナンが演じた役との違いに驚くが、それでもシアーシャ・ローナンという女優の唯一無二の個性が、既に屹立したモノである事に驚いた作品である。>

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NOBU

3.0この追いかけっこは一体

2024年7月8日
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まあでもシアーシャ・ローナンちゃん可愛いからOK

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Giovanni

3.5シアーシャに惚れた

2024年6月18日
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鑑賞方法:映画館

カッコイイ。

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ムーラン

3.02.9グリム童話

2023年9月30日
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asa89

2.0あらすじ読んだ時は面白そうと思ったけど

2023年9月25日
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千恵蔵

4.0ケミカルブラザーズ

2023年7月25日
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本作の音楽をケミカルブラザーズが担当している事に期待を込めて鑑賞。

主人公の無駄な動きのない戦闘、無機質な研究施設、照明の明滅などの光と影、逃走の疾走感などが、その音楽にマッチしていたと思う。

ストーリー重視で鑑賞された方は物足りなさを感じるかもしれないが、美しい映像と音楽が楽しめる作品。

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ロマンス

4.0リュック・ベッソン監督の『アナ』はこの映画をリスペクトしている

2023年4月4日
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マサシ

3.5透明感あるシアーシャ・ローナンの魅力

2022年10月10日
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鑑賞方法:VOD

11年前に公開された、サスペンス・アクション。本作の魅力は、13歳の若さでスクリーンデビューしたシアーシャ・ローナンが、16歳の時に、主演のハンナ役を演じた作品。物語そのものよりは、シアーシャ・ローナンの汚れの無い、美しさを鑑賞できるだけで十分満足できた。

ローナンは、S・スピルバーグやW?アンダーソンのような巨匠監督達の目に留まり、出演した作品で、アカデミー賞候補にも何度も挙がった実力ある若手女優。本作では、金髪の長き髪を纏い、可憐で透明感のある美しさ中に秘めた、切れのある激しいアクションとのギャップに魅了される。

幼き時から、元CIA工作員の父親とフィンランドの山の中で、現代文明と隔離され、高い戦闘能力を叩きこまれながら育ったハンナ。そんなハンナが16歳となった時に、父親と共に、ある任務の為に、別々に旅立つ。初めて見る電気、テレビ、音楽に驚きながらも、女の友達との友情も芽生えていくハンナ。前半は、そんな、ハンナの心揺さぶられる成長を描く、ロード・ムービー的な展開が続く。

しかしそんな時、父の同僚であったCIA捜査官のマリッサが、2人を追跡する為に、殺し屋を雇い、命を狙い始める。そこには、父親のハンナも知らなかった秘密や、ハンナ自身に纏わる、忌まわしき出生の秘密を葬ろうとするマリッサの野望が蠢いていた。そのマリッサ役のケイト・ブランシェットは、あの美しさの中に秘める冷酷で、残忍な捜査員にし、これほどの適役はいないとも思う。

作品的には、アクション映画ながら、それほどの派手なアクションやストーリーとしの盛り上がりも感じないのは、作品の中にも出てきた、グリム童話にも似た、『悪の魔女VS美しい姫』のような構図が根底にあるからだろう。製作側にも、童話的で幻想的な雰囲気を本作に求め、雪山、砂漠、モロッコの街、ヨーロッパの遊園地等を舞台にして描くことで、そうした効果をねらっていたのかもしれない。

ハンナの、これからの運命か気になる中で、エンドロールを迎えた。

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bunmei21

3.0まあまあ面白い

2022年9月27日
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鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

ちょっと荒唐無稽すぎるし、主人公二人は敵にすぐ見つかっちゃうし、とアラを探せばまあ結構あるんですが、それなりに面白かったですよ。ヒロインは産まれてこのかた社会を見ていない、百科事典など書物の知識しかないっていう設定が面白いですね。
シアーシャ・ローナンいいですね。

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arlecchino

3.0音楽の知らない少女の物語なのに音楽が印象的。

2022年6月19日
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鑑賞方法:DVD/BD

悲しい

楽しい

音楽の知らない少女の物語なのに音楽が印象的。

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UPtwHmNNLjBjFuAF

2.5ドラマとは、話が違うね

2022年4月24日
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鑑賞方法:VOD

マリッサの立ち位置が違いすぎ

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JK

1.5ケミカルブラザーズ

2022年2月1日
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鑑賞方法:VOD

単純

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kns

3.0総合的には3

2021年10月23日
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え

3.0主人公頼み

2021年6月23日
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鑑賞方法:VOD

モロッコからスペイン、フランス、ドイツ。グリムの家から東ドイツ。フィールド距離感、短パン殺し屋にハテナだが、シアーシャローナンの魅力が、そんな小さなことは吹き飛ばしている。

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ドテ珍

2.5うむぅ。難しい…

2020年10月5日
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鑑賞方法:DVD/BD

単純

信じれるものが何もない環境で、自分の過去も誰かの意図によって左右されてて、ハンナはこれからどやって生きていくんやろかぁ…ってぼやぁと思った。
もうちょっと過去とか経緯の描写がほしいところ。理解力が足らないのか、なんだか、消化不良でした。

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たね
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