「暗い映画だが、暗さを狙いすぎ」ウィンターズ・ボーン いもりりさんの映画レビュー(感想・評価)
暗い映画だが、暗さを狙いすぎ
クリックして本文を読む
全編を通して暗い雰囲気だが、
雰囲気作りのためだけに不必要な描写を入れすぎていると感じた。
例えば、実父の死体をわざわざ手づかみさせて、ノコギリで切断を促すシーン。
そんな生涯のトラウマになるような行為を強いる理由がない。
別の方法がたくさんある中で、一応は主人公の味方が提案する方法としては酷すぎる。
視聴者に対するインパクトを狙っただけという印象。
また村の登場人物ほとんどが愛想笑いすら浮かべないのも、
笑顔がなければ暗いという単純な発想なのか知らないが、
現実にそんな共同体が成立するとも思えない。
そういう具合なのでリアリティが感じられず、ヒューマンドラマとしては響いてこなかった。
ただ、主人公演じるジェニファーローレンスは魅力的で、見飽きなかった。
コメントする