「狂気が生み出す美」クロエ なおこーさんの映画レビュー(感想・評価)
狂気が生み出す美
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以前Netflixでキリングミーソフトリーを見たのだけれど同じく、スリリングなサスペンス調ラブストーリーだ。夫婦がぶち当たるような問題を描くというのは、共感できる人も多いかもしれない。
キャサリンは不安と嫉妬の間で葛藤し、アマンダ演じる娼婦のクロエに夫を誘惑するよう依頼するが果たして本当に裏切ったのは誰か…。
女性ならパートナーの浮気を疑ったことや嫉妬したことのあるひとは多いと思う。
キャサリンにとってはそれに自分の年齢や容姿の衰えが直結してるのは言うまでもないが、自分の中の疑いによって家庭を破滅に導くというプロットが切なくあまりに生々しかった。
アマンダの演技は徐々に本性を露わにしてゆく狂気性を帯びたものなのに洗練と美しさを忘れない。
キャサリンへの執着心…おそらく死なずに済んだのに、自らの生よりも彼女の中で永遠に生きることを選んだクロエ。
ラストにキャサリンの頭に輝く簪に気付く息子マイケルというカットで終わらせたのも良かった。
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