「良いお父さんが無敵お父さんになった!」ラブ・アゲイン movie mammaさんの映画レビュー(感想・評価)
良いお父さんが無敵お父さんになった!
まず、ララランドより後にこの作品を見て、これがライアンゴズリングとエマストーンの1度目の共演と知らなかったので、このカップルが再び出てきて、本作では成就していて嬉しくて。エマストーンは歯を直す前で、ララランドの時の方がお顔も滑舌も美しい。
妻、身勝手すぎないか?最初はサエない夫に出会った当時のまま子供扱いされてたんだなと見ていたけど、スティーブカレル扮する夫は、充分良き夫、良き父。
シッターに預けて夫婦2人で外食したりもしてるし、お金に困ってる様子もないし、思春期の子供からも信頼されてて、一体なにが不満なの?!
服のセンスやらだとしたら、それは妻がアドバイスすれば良かったのに。身なりを整えれば、猿顔の浮気相手より断然上!
とはいえ、夫、変身前はかなりダサめ。財布はベリッ。ズバズバ切り込んで買い物に連れ回すライアンゴズリング演じるジェイコブが、ナンパでほいほい女の子を引っ掛けるのを、物欲しげな顔で見ている様子は本当に少年のまま。
ところが、変身すると、目は輝きキラリと笑顔に光る歯。演技うまいなぁ。ライアンゴズリングがかっこよすぎて霞んじゃうのが勿体無いけど、充分素晴らしい。
そのライアンゴズリングが義息子になる展開。
でも、顔を叩かれ、サウナを共にし、既に知りあいすぎた2人には、親子になるのは実はぴったり。
母親からの愛情不足の穴を、女の子を取っ替え引っ替えして埋めようとしているジェイコブが、初めて本気になり、女遊びをやめて、妻と長年の関係を築いた経験を持つスティーブカレルに電話して、アドバイスをくれよというシーンがとても好き。ただ、過去を無意識に繰り返すのだなぁと。義母が身勝手な人となる、エマストーンを選んでしまうとは。
弁護士になる予定のエマストーンが、親の遺したお金で豪遊してると思しきライアンゴズリングを相手にしても、彼氏ヒモになるんじゃないのと思うけれど、父親と彼氏が既に良い関係なら安心。
最後に息子。可愛い。両親を元サヤにおさめようと考えつつ、自身もシッターに恋をして。父親を好きだったシッターなら、息子の事も好きになる可能性は大いにあると思う。がんばれ!