劇場公開日 2012年4月28日

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「認知症に罹患してからも息子を想う母の気持ちに涙溢れる。故、樹木希林さんの代表作の一作。」わが母の記 NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5認知症に罹患してからも息子を想う母の気持ちに涙溢れる。故、樹木希林さんの代表作の一作。

2019年8月26日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

知的

幸せ

 幼き頃、母との別れを母に捨てられたという屈託を抱えながら、社会的地位を築いた男が主人公。

 彼が当時の真実を知り、母が認知症に蝕まれながらも息子に対して贖罪の気持ちを持ち続け、ある行動を続ける姿を見る中で自らの母に対する心の解放と慈しむ気持ちを取り戻す姿に涙が溢れる。

 初見以来10年近く経つが、扱うテーマの重さは変わらない。

 今、当時のパンフレットを読み返すと、今や日本の邦画を支える俳優陣のラインアップにも驚かされる作品。

 家族とは何かという永遠のテーマに対して、ある答えを提示した作品でもある。秀作。

<2012年4月30日 劇場にて鑑賞>

NOBU