4デイズのレビュー・感想・評価
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53人でも衝撃的です!
FBIロサンゼルス支局テロ対策班では緊迫した空気が流れていた。通常のテロ対策に加えて、銃乱射事件が発生し、その容疑者スティーブン・ヤンガーが逃走したというニュースが各テレビ局で放送されたのだ。至急、彼の近くの人間、通っていたモスクの人間を徹底的に調査するものだ。そして、ちょっとお茶目な捜査官フィルが向かった先は、何と国防情報局からもマル秘とされる“H”の家だった・・・
サミュエル・L・ジャクソン演ずる“H”ことヘンリー・ハンフリーズって何者?という期待感。頭脳明晰で優秀な捜査官ヘレン・ブロディ(キャリー=アン・モス)との心理戦にわくわくさせられ、一行は軍事施設へと向かい、FBI、CIA、軍といった独立した団体が対立する構図に言葉が出ないほど驚かされる。
犯人は拘束されていた!次元の違う情報戦の中、Hは常に命を狙われている尋問官であることがわかる。そして、拷問のプロだということも・・・ブロディは拷問禁止を訴え、証拠として認められないことを力説するも、大統領直属の人間に説得されるのだ。そして、おぞましいばかりの拷問シーン。というのも、アメリカ国内の3都市に核爆弾を仕掛けたという事実が判明する。
テロに対する考え方が変わってしまうほどの内容でした。とにかく1千万人もの市民が死んでしまう恐怖と、拷問に耐え抜くテロリスト。飴とムチで尋問を交互に行う2人だったが、やはり騙し合い。大統領に対する要求自体もイスラム国家から軍を撤退せよという無謀なものや、個人的な家族のものだし、単にイスラムに陶酔してるだけの偏屈男だった。
ショッキングな映像が多く、こんなサミュエルは嫌い!となってしまいそう。拷問の賛否もさることながら、テロについてまた考えさせられる作品でもあった。オリジナルエンディングに加えて別バージョンのエンディングがあるとのこと。いやはや、オリジナルでも十分伝わってきます。
核テロにおける究極の極限的な捜査を描く
核爆弾を設置したテロリストに対して、設置場所を吐かせようとする、捜査班のさまざまな拷問や説得において、人は極限状況においてどのような選択、行動をとるのが最善であるかを、登場人物達の対話や葛藤を通して、かなり精密に描いてゆく力作。
何が正しいのかという理屈を越えて、何をしなくてはならないのかを優先すべきとする信念。人としての正しさを貫けない状況においても人は普段通りの人間性を保つべきであるという信念。人によりとるべき態度は分かれるであろう。観る者に、このような極限状況において、あなたならどうするか、どう考えるかの選択を迫るような内容になっている。
リアリズムと人道主義、勝利と敗北、善悪と正邪、生と死と愛。こういった言葉の意味するものが、極限状況において、人それぞれにどのような形で表れ、あるいは変質してゆくのかを可能な限り深く掘り下げてゆこうとする、非常に知的なドラマである。
4本目の爆弾がどうなったかが不明のまま終わるのは意図的なものなのか。テーマはそれ以前のところで終了と考えたのか分からないが、個人的には4本目が爆発するというシーンを入れるとさらにシリアスさが増すのでは、とも思われた。
対テロ問題
この映画はアメリカが抱える対テロリストの問題に焦点を当てて作られています。勿論フィクションですが、この映画のような事がもう来ているのかもしれません。もし観ようか迷っている方がいらっしゃったら、まず観ていただきたい。血が苦手な方は、途中目を閉じてでも観る価値はあるかもしれません(劇中、拷問で指を切断するシーン等があります) 以前のようにテロリストは国外から入ってくるのではなく、自国民の中にテロリストがいる。それがどれだけ恐ろしく難しいか、日本にいると実感が湧きにくい問題をこの映画を観ると、テロの脅威、防ぐことの難しさ、隣人がテロリストかも知れない疑い…"そこまでしなければならないのか"と驚く。果てしない負の連鎖なのだ。"暴力は暴力しか生まない"その繰り返しだ。そしてエンディングは2通り。米国版と日本版ではラストシーンが違う。米国版には多分付けられなかったのであろうラストが日本版には付いている。日本版のラストはアメリカじゃシャレにならないのかもしれない。DVDには両方入っているので、是非見比べて欲しい。
実際にあるかもしれない…
1時間半ずっとハラハラさせられました。対テロ対策の話?とでもいうのか…
皆さんおなじみのサミュエルLジャクソンが少しぶっとんでいるが利口な拷問員を演じています。
そこまでしていいのか…理性、法律…なにが正しいのか善なのか…考えさせられます。
そして最後の最後に、
とにかく最後まで楽しめる作品でした。
がしかし、カップルで見に行くのはやめてください(笑)
カップル以外で是非ご覧になってください。
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