恋の罪のレビュー・感想・評価
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迷走園さん
どうも「愛のむきだし」から意固地に逃れよう、逃れようと「冷たい熱帯魚」やこの「恋の罪」を無理やり撮ったという印象がある。
「愛のむきだし」は「勃起を恥じるな」という名セリフがあるように、虚にまみれた世界から自分を解放するドラマだった。
しかし園監督自身がどうもそういう人ではないらしく、「冷たい熱帯魚」では実は虚にまみれた世界こそが実は人間を人間らしくもさせているという、真逆の世界観を描いた。社本は覚醒したのではない、ただ単にキレただけで、それ以前の虚にまみれた生活こそが社本にとって、真実だったのだと言える。
それらの前の作品である「紀子の食卓」はその両方を一つの家族の中で描いた傑作である。
「冷たい熱帯魚」は「愛のむきだし」で「らしくない」結果からのプレッシャーか、単なる天邪鬼か、必要以上に自由に撮れる環境になったせいか、下らないエログロで画面を汚し、それらが先行してしまい、上記のテーマすら汚してしまう結果となった。中身はかなり危ない内容だが、エログロがなければもっとそのテーマが色濃く出たはずで、つくづく残念だった。
さて「恋の罪」。
中身は「冷たい熱帯魚」と全く同じテーマだと思う。ていうかまるっきり一緒。
虚から抜け出し、自分を解き放て、とは言うが、虚にまみれた世界で人は守られてもいる。
今回もエログロ祭りなんだが、これありき、ってだけの監督と思ってなかったんだが、どうもこう2作つづくとやっぱりこういう人なんかあ、とは思ってしまう。
そして今回さらに輪をかけて映画が饒舌すぎる。そのくせ「冷たい熱帯魚」と同様にテーマがすっかり埋没してしまっている。
家族と虚と実の世界は彼のこれまでの得意分野なはずで、2作続けて、エログロにかまけすぎているのをみると、「ヒミズ」の出来が心配になってくる。
園子温
「冷たい熱帯魚」と同じで、心の奥底にある願望を満たす映画だと感じた。その対象が男か女かの違いで、「冷たい熱帯魚」は男が主体で女が対象、「恋の罪」は女が主体で男が対象。でも結局その願望を満たすってゆう行為のその先にあるのは破滅というのは同じ。だけど、「恋の罪」は主人公が死ななかったからちょっと違うのかも。でんでんと冨樫真はどちらもその育ちに言及してることからも、自らの願望を満たした果ての破滅だと考えられるけど、吹越満も最後死ぬのに対して、水野美紀の最後のセリフ、「分からん」というのは、この状況とか愛人の言葉とかをバカバカしく感じてるようにも聞こえた。久しぶりに家族そろってご飯食べたくなったのよとか言ってたし、願望を満たしたいけどその先に待つ破滅(自殺と今回の殺人で2回)を目の当たりにしたから、それよりこの幸せな家族ってゆうものを求める選択をしたようにも見える。神楽坂恵の最後のシーンはその反対で、そういう幸せとかをあきらめて欲望のまま生きることを選んで、その結果めちゃくちゃ満たされた顔してるけど、その先に待つのは破滅だけ。その両立は無理。それは男も女も同じ。でもどっちが良いのか、どっちがおれにとって良いことなのか、今の時点で決めかねる。中村文則の「掏摸」でも結局幸せを求める側に行くし、「恋の罪」も結局、願望を満たした先にあるのは破滅だけ。でも、その破滅を肯定できたら話は全く変わってくるんじゃないか。破滅、すなわち死は、幸せに生きようが欲望のまま生きようが変わらずやってくる。そこに違いはない。ならどっちでも同じじゃない?今のままで幸せな自分を想像できないなら、一旦神楽坂恵のように欲望に素直になって、心の奥底にある願望を、こうやって園子温の映画を見るだけじゃなくて、実際に満たしてみても良いのかもしれない。どっちにしたって今のおれの人生は幸せとは言えないんだから。
くらいきもち
「影があるって言われるうちは、まだ間に合う」
覚えている美津子の言葉。
カオルは「ラブ&ポップ」のキャプテンEOを思い出した。あんな格好していたよね。あの映画は援助交際の話だったかな。東電OL事件もほぼ同じ時期だから、その頃は売春が溢れていたのかもしれない。今も溢れているのかもしれない。
本当のところはわからない。
あなたも、あなたの隣にいる人も。
どこかで、知らないところで何しているかわからない。
だけど、そのどこかでしている事が、あなたの本当のところかもしれない。
そこがあることで、普段の生活が保たれることだってある。
だから、下品だなんて思わない。
触れ合って初めて言葉に体がつくのでしょう?
みんなセックス好きだもんね。
そうだね。
言葉なんか覚えなければよかったよね。
神楽坂恵って、、
うまい、のか? なんか、あんまり、、グラビア出身だけあって、体はスゴいですけど、演技が、、。シーンによっては棒読み、もしくは、(こう言ってはあれだけど)学芸会レベルに感じてしまう、、
冨樫真は、うまいです。べらぼうに。この人ナニモノなの(笑)
水野美紀も、スタイルよいのう。キャラクター(女刑事)は、大体予想した通りの感じでした。いわゆる、サバサバした感じの。
「冷たい熱帯魚」のモデルになった埼玉愛犬家連続殺人事件も少し調べたし、「恋の罪」きっかけで「東電OL殺人事件」も調べ中。中村うさぎの「私という病」で少し知ってたけど。
母娘の確執の描写が、ちょっとね。事件の核心をそこに落とし込んで、(迷宮入りの事件だし)真犯人を曖昧に濁すのは分かるんだけど。
最近、園映画の「ほら、過激やろ。ドヤァ」みたいな、他の方も触れてたけど、ちょっとした「ドヤ感」が鼻についてきた。
母娘の確執とか、縁がなかった人からしたら衝撃かもしれないけど、ね。
マーラーのアダージェット(※うろ覚え)と、田村隆一の詩に助けられてるところが大きいと思う。 いやいいね、「言葉なんか覚えるんじゃなかった」。いま思ったけど、監督は女子が馬乗りになって詩的(もしくは聖書的)な言葉を吐く演出が好きなのか(「愛のむきだし」とか)
しかし、結局、、 (モデルになった東電OLのような女性の)心の闇に肉薄するようなものではないんだよなぁ。 神楽坂恵もねぇ。やっぱ監督が嫁さん使いたいだけなのかな。
あと、タイトルもね。「恋の罪」って言うけど、恋がなかった気がします(笑)
難しいテーマをしっかり扱ってる
園子温監督作品。
1997年にこの作品の舞台ともなっている渋谷区円山町で起こった「東電OL殺人事件」をモチーフにしてるらしいが、あくまでモチーフで特に関連も無いし、ドキュメンタリー映画でも無い。
ストーリーは、殺人事件の解決が縦軸ではあるんだけど、そこの解決とか犯人は正直どうでも良くて、描かれているテーマとしては、「女性の性」、だと思う。言葉にできない身体が感じる「欲望」としての性。なので、作品通してエロス感が半端無い。しかし、裸やセックスシーンがスゴい、というのももちろんあるんだけど、言葉で表現できない以上、身体でそれを表現するしかない。だからこそのこの表現なんだろうな、と思う。それこそが、映像化=映画の醍醐味でもあるわけだし。
この映画では、下品の極みに落ちた女と、貞淑な妻から底へ落ちて行く女、そして、落ちかかっている女、という女性3人が対照的に描かれている。
富樫真、神楽坂恵、水野美紀という3人の女優が演じているが、やはり圧巻は富樫真。ほんとスゴい。
この作品の主人公は水野美紀演じる和子、という設定みたいだけど、どう考えても富樫真演じる尾沢美津子が主人公だ。これ以上書くとネタバラしになるから、ここまでに留めておくけども。。
カフカの「城」も題材として登場する。
どこまで行っても辿り着けない城。「女性の性」の暗喩なんだろう。落ちても落ちても「城」には辿り着けない。どこまで落ちても、登場人物の女性達は満足していないし、もちろん「幸せ」も掴めない。
男性の性も若干作中で扱ってはいるけれど、女性のそれに比べて、何とも底が浅い。
自分が男だから余計そう感じるのかもしれない。暴力的で、くだらないフェティシズム。哲学的な意味も無い。
最後の水野美紀扮する和子の台詞が印象的。
「今どこにいる?」「わからん」
他2人の登場人物は底まで落ちて行き着くところまで辿り着いたって感じだが、この和子はまだその途中。とりあえず「城」が見えるところまでは来た。ここがどこなのか?自分はどの位置まで落ちているのか?それが本人もわかっていない。だから「わからん」と答えた。
この先、「城」へ入って落ち続けるかどうかは本人次第。
これが園監督が伝えたいメッセージなのかな?と自分は感じた。
不倫は、おそらく男女問わずかなり多くの人が行っている行為ではあるが、「性」という欲望に身を委ねても果てしなく落ちていくだけ。「城」が見えるくらいのところで止めておけ。そういうメッセージなんじゃないだろうか。
だからこそ、タイトルが「恋の罪(Guilty of Romance)」なんだろう。「愛の罪」じゃなく。
たしかに、ロマンスを求めた果ての顛末ではある。3人とも。
色々と考えさせられた映画。
で、観終わった後に、なんか圧倒されてちょっと気持ち悪かった。酔ったというか。。。
こういう気分を感じる映画は久しぶり。
さすがです。園子温。
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自宅で鑑賞。「家賃三部作」の二作目。良くも悪くも本作の後、監督と婚約発表した“菊池いずみ”役、神楽坂恵の映画。余り必然の感じられない放尿シーンや『愛のむきだし('08)』でも観られた男に跨り暗誦するシーン等、孰れも話題集めか。この監督の実話ベースは現実の表層のみを汲み取った作品が多く、本作でも被害者が昼はエリート、夜は娼婦と云う設定のみ。判り易いエディプス複合と云う解釈や監督お得意の「言葉」で核心に迫るので無く、摂食障害から異常性欲に至ったと考えられる実在の事件寄りのアプローチが観たかった。60/100点。
・アンダーグラウンド系を含め、監督常連組みがスタッフ・キャストに終結しているが、そんな中“菊池由紀夫”の津田寛治が印象的──この人は爽やかな笑顔より、前半によく観られた訝しげな表情が佳い。更に“尾沢志津”のキャラクターが作品に深みを与え、異常性を際立たせており、演じる大方斐紗子も好演技で違和感が無く、作品の世界観に溶け込んだ妙な説得力が有る。
・鑑賞日:2012年6月23日(土)
ゴメンなさい!
え、面白かった。
舞台のような。時計仕掛けのオレンジ色。
ミツコはイズミを嵌めたのかな。
「恋」は、誰の恋?
愛のあるセックス、お金の介在するセックス、って出てくるのに、タイトルが「愛」ではなく「恋」だった意味は?
ミツコが父に抱いた恋心?
夫を寝取られ自分をはめたミツコに対する、イズミの恋?
お母さん出てきてから引き締まったなぁ。いい演技。。
水野さんの旦那さん、めっちゃいい人そうだし幸せな家庭だから、これは消えて欲しくないなって思ったり。笑
ドロドロぶっ飛び系なだけに、見ながら、途中、「ここがちょっとなぁ」とか粗探ししてしまいそうになってゴメンなさい!
見終わってみると完敗。
めっちゃ楽しみました。
見てる途中は色々思ったけど、振り返ってみると、役者さんそれぞれいい仕事してたなぁ。。。
関係ないけど、神楽坂さんのおっぱいも好きだし、ほんと大満足でした!
やっぱり園子温さんの作品好き。
印象に残った言葉は、
「言葉を知るんじゃなかった」
(でしたっけ?微妙に違ってたらごめんなさい)よりも、
「セックスにお金を介在させると、セックスの意味が変わった」。
ウリをしていたけど、イズミは、夫が客としてくるまではやっぱり夫を愛してたんだと思う。だから、そんな生活になってからも夫ともセックスがしたかった。
客としてやってきた夫を見てそれも崩壊したけど。
ああ、ここだけ矛盾があるかも、なのかな。
愛のないセックスにはお金を、だったら、夫がやっているのも「お金の介在したセックス」。
それが結婚する前からであったとしても、彼はお金を払ってたんだから、「夫は自分を裏切ってた」とはならないはず。。
もちろん人間はそんな割り切って考えられないからこそ、どうしようもない絶望を感じるんだろうけど。
ただ、夫は妻とセックスしようとはせず、それだけに、妻との間に愛がないように感じられていた。
夫は果たして本当に妻を愛してなかったのかな。
「人形」「マネキン」「ハウスマネキン」的に飼ってただけなのかな。
特殊な性癖のために妻を抱けず、案外、夫は夫なりに妻を愛してたんじゃないかな。
最後のゴミ出しは、水野さん演じる女性刑事が、作中に出てくるエピソードをなぞるかのように蒸発するのか?と匂わせる感じで終わってるけど、これは、単に女性刑事の行く末を描いたのではない気がする。
ゴミ出しという、日本に暮らす人がほぼ必ずやる日常の動作。あなたの、あなたが全く信じて疑わない家族や家庭のすぐ隣にも、言葉の体を求める世界への入り口はあるんですよ、と言いたいんだと感じた。
現実逃避女性がセックス依存症になるまでの話
確たる自分を持たず、30歳まで何となく生きてきた女性たちが性の闇へ堕ちていく様が残酷に描かれている。
自分は純粋だと思い込むため、現実を直視しようとしない人間ほど、現実から逃げるために更に深い闇にはまっていく。
この痛々しい姿から目を背けてはいけない。
「影がある人ねと言われるころはまだ間に合うの」
「闇は影よりも濃いんだよ」
「このあたりは闇が濃いから来ない方がいい」
「早く帰って」
このセリフが一番心に残った。
おもしろいんだけど、堂々とみれないかなぁ。AVみてると思われそう。...
おもしろいんだけど、堂々とみれないかなぁ。AVみてると思われそう。
おかんの俳優さん、こぇぇ。素晴らしい
じわじわ伝わってくるメッセージ
園子温と神楽坂恵が夫婦だったということをつい先日知った私です。
だから園子温の作品に毎回出てくるのか。
だって言いづらいけどさ...なんていうか、大根...だよね...??
「自分の妻をどんな使い方してんねん!」っていう、100人中150人が言いそうなセリフを呟きながら観ました。
【メインの登場人物】
◆吉田和子(水野美紀):刑事。夫と娘がいる幸せな家庭。ドSな男と不倫中(相手は出てこない)。夫の後輩とも不倫経験ありという奔放さ。円山町で起きた猟奇殺人事件を捜査する。
◆尾沢美津子(冨樫真):昼は有名大学の助教授、夜は立ちんぼやデリヘル嬢という二つの顔を持つ謎の熟女。昼と夜で人格まで豹変する。
◆菊地いずみ(神楽坂恵):売れっ子小説家と結婚して表向きは玉の輿だが、夫にも私生活にも満たされない思いを抱いている主婦。ある日、夫に隠れてAV出演してしまう。その後尾沢と出会い、尊敬、共感、崇拝する彼女と一緒に立ちんぼやデリヘル嬢をするまでに堕ちていく。
円山町の廃墟で女性の変死体が発見された、という同僚からの電話を受けたとき、吉田はラブホテルで不倫相手と情事の真っ最中だった。
慌てて現場へ向かうと、そこには2体のマネキンが。
よく見ると、マネキンの数カ所に腐乱した女性の身体の一部が埋め込まれていた。
蛆虫がそこらへんにうじうじ。鑑識によると死後十日ほど経過しているという。
そして、部屋の壁には大きな「城」の文字。
この廃墟はなんなのか?
被害者の身元は?
城とは何か?
犯人は?
出てくる三人の女たちは、みんな自分の人生に満足できず煮え切らない思いを抱えているわけだけれど、側から見たら完璧なまでに恵まれて幸福であろう人生を送っている、というのが象徴的。
女ってほんと無い物ねだりしてやまない生き物よね!
無い物をねだってそれを手に入れるためには相当の犠牲を払わなきゃいけないし、犠牲を払ってまで手に入れたとしてもそのときにはもう自分がズタズタになっている、っていう世の常を秀逸に描ききっているなと思った。
ほんと園子温の作品は、容赦なくザクザク切り込んでくるよね。
だから観終わると漏れなくちょっとオエッてなるんだ。
「地獄でなぜ悪い」「冷たい熱帯魚」のようなスプラッター的グロ描写は影を潜めた一方で、あまりにも生々しい「生」と「性」を余すところなく描ききったという点でまた違ったグロさがあった。
でもどっちにしても好き。容赦のなさが圧倒的。鑑賞後すぐにはわからないこの魅力。
水野美紀、この作品まではほとんど映画とか出てなかったんだなぁ。
圧倒的な滑舌の悪さを凌駕するほどの美しさなので、好きです。
初っ端からフルヌードで随分体当たりだなぁ~と思ったけど、中盤以降は特に過激なシーンもなく普通だった。
鑑賞後しばらく時間が経った今でこそ「容赦のなさが圧倒的!」とか賛美してるけど、実は、園子温の作品としては珍しく途中で止めようかなって少しだけ思った。
前半の間延び感、濡場の多過ぎ感、登場人物の饒舌感、神楽坂恵の大根感、そして水野美紀側のストーリーの、影の薄さ。
しかもとにかく長い、いや、長いのはいつものことだけどこれはやや嫌んなっちゃうくらいの長さ。
重要な「城」というキーワードの使い方もイマイチ釈然としない。
最初にドーンと出てきて以来ほとんどヒントらしいヒントもないまま終盤に突入し、一番最後にミツコ母の語り&回想で全部を説明するという、後出しジャンケン的な種明かし。
せっかく長い映画なんだから、たくさん伏線を張って徐々に謎が解明されていくストーリーだったら、もっともっと楽しめたかなぁ。
次は「愛のむきだし」だ!!
・・・と思ったけど、あれ4時間くらいあるんだよね。
なんか短くて濡れ場がなくて軽いやつでいったん休憩してからにしよ。
ウインナーが食べたくなった(゚∀゚)
『冷たい熱帯魚』や『愛のむき出し』に比べればわりかしソフトな映画に仕上がってる(^_^)
まあ『冷たい熱帯魚』がマッチョ過ぎなんだろうけど( *´艸`)
これは女版『冷たい熱帯魚』と言っても差し支えないかなと(・∀・)
いきなり冒頭から水野美紀のオールヌードで、実は刑事で変死体が発見されたという一報が不倫相手とセックスしてるところに。
そして津田寛治扮する小説家の奥さんの神楽坂恵が徐々にAVにスカウトされて、そこからどんどんどつぼに嵌って行って・・・
鏡の前で全裸になって「いらっしゃいませ~いかがですか~おいしいですよ~」
ピンクのカラーボールをばしばし投げつけたり
徐々に焼いてるウインナーがでかくなっていったり
園監督遊び過ぎアッヒャッヒャ!ヽ(゚∀゚)ノアッヒャッヒャ!
冨樫真もがりっがりの体を惜しみなくさらけ出してやりまくって・・・いや~凄まじい役者魂Σd(゚∀゚d)イカス!
真面目一辺倒な小説家だけど、実はその裏では冨樫真と前からの知り合いでやりまくってたという旦那の津田寛治良かったな~(・∀・)イイ!!
「久しぶりに見てみる?僕のちんちん。」
ヾ(≧∀≦ )ブハハッ!!ヾ(≧∀≦)ノブハハッ!!( ≧∀≦)ノブハハッ!!
冨樫真がお母さんと話すところで
「糞ばばぁ早く死ねよ」
。゚(゚^∀^゚)゚。ギャーハッハッハッハッハッハハッハッハッハッハッハ !!
水野美紀が不倫相手に電話で話しながらも言いなりになってオナニーを始めるのもΣd(゚∀゚d)イカス!
不倫相手にアンジャッシュ児島っていうキャスティングもさすがです(゚д゚)イーヨイイヨー
エログロあり、おしっこありという、園監督のドS感さく裂の素晴らしい傑作ですワチョ――ヽ(・∀・)ノ――イ♪
ただラスト近くで、首つり死体があの売春あっせん人だったというのはちょっと良く分からんかった(;´∀`)
個人的には石井隆監督の映画に雰囲気が似てる気がして、都会の影とそれにうごめく欲望をレトロな感じの映像で表現できてる、どこか懐かしい感じもして一種の風情も感じました(^O^)/
抜けるし楽しめるし考えさせられるし最高じゃないですかYE━━━━d(゚∀゚)b━━━━S!!
男には解らない愛がある。
「愛のむきだし」「冷たい熱帯魚」ときてこれですか…
この監督なに考えて生きているのか不思議に思いますね。こんどは、女の映画って事でいろいろレビューを見てから行ったのですが、やたらエロを強調し過ぎて、若干内容がありきたりな所も…
しかし、尾沢美津子を演じた冨樫真さんは、素晴らしかった。昼と夜の顔を完全に別人格にかえ、昼も夜も魅力のある「女」を演じた彼女。その両方の「女」が言った言葉が凄く印象に残ってます。
「本物の言葉はね、一つ一つ、体をもっているの。」
「私のとこまで堕ちてこい」
吉田和子よりも、菊池いずみよりも尾沢美津子の性に何故か共感することが多かったです。あと、劇中に出てくる「帰途」とという詩がこの、映画の全てだった様におもいます。
「意味が意味にならない世界に生きてたら、どんなによかったか。」
そんな風に思う事あるな~って。
もう少しエロを減らして、文学よりでも良かったかも。監督と、神楽坂が結婚したって聞いてから見たので、余計な感情が入っちゃて…まるでキムギドクの悪い男じゃん‼リアルで‼嫁になにさせてんだ⁈って感じです!
あと、アンジャッシュの児島が演技うま過ぎてビックリしました。まさかの注目株かもしれない。
女は、恐い生き物では、ありません。ただ、愛がなければ渇いてしまうので欲してしまうだけなんです。
すさまじい女の本能
本能が、女を“聖女”でいさせてはくれない。“聖女”の仮面を被ったままでは、女の幸せは得られない。堕ちるところまで堕ちてこそ、絶望の淵に立たされてこそ、初めて得られる快感。汚れても汚れても美しい女達の、すさまじいまでの生き方を描いた衝撃作。
女はいつもワガママで、無いものねだり。有名作家の妻で、何不自由なく生活しているいずみ(神楽坂)、大学で日本文学の講義をしている助教授美津子(冨樫)、刑事という仕事をしながら理解ある夫のもとで幸福な家庭を築いている和子(水野)。仕事・家庭それぞれ充実した生活を送り、傍から見ると幸福な3人の女。しかし彼女達の中に何か「満たされない想い」がしこりとなり、常にないものねだりの女のワガママを体言している。
最愛の父を亡くしたトラウマからか、夜な夜な街娼やデリヘル嬢に姿を変える美津子。そんな彼女と知り合い、自分もその世界へ足を踏み入れるいずみ。仕事の合間をぬって愛人と体を重ねる和子。いったい何が彼女達を駆り立てるのか?「私のとこまで堕ちて来い!」といずみを誘う美津子の姿は、平穏な毎日に虚しさを感じていたいずみにとっては、悪魔ではなくマリア・・・否、マグダラのマリアに見えたろう。その差し伸べられた手に、私自身もすがりたい衝動に駆られた。女ならば誰でも共感できるであろう性の欲望。解放されて行くいずみの姿の美しさ。しかしそこに行き着くまでにどれほど心も体もボロボロにならなければならないのか!
二重生活を送る美津子には、近親相姦的な愛情を捧げていた父を亡くしてから、母親から必要以上の言葉の暴力を受けている傷がある。彼女は毎夜、見知らぬ男に抱かれながら自分を殺してくれる相手を探しているのだ。いずみを誘ったのも、彼女の中に自分と同じ匂いを感じ取り、共犯者となり、理解者となり、そして最後は自分を殺してくれることを願ったからに相違ない。彼女はいずみを助けることによって、自分を生きる苦しみから救ってもらったのだ。
そうして、美津子の苦しみを受け入れ、美津子を追い越して更なる深みへまで堕ちたいずみ。彼女にとって男と寝ることは、道端で飯を喰うことや、子供の前でオシッコをしてしまうことと同じ。生きるための生理現象に他ならない(金を稼ぐという手段でもある)。男達にズタボロにされる彼女の瞳の奥に、恍惚感を見出してしまう私もまた女の本能を持っているのか?
男性は本作をいったいどんな思いで観るのだろう?中盤から涙が止まらなかった私の横に座っていた男性は時折、声を上げて笑っていた・・・。
男性である園監督が、本作を制作した意図は何だったのか?2人の壮絶な性(生)を半ば傍観する形になる刑事和子が、園監督の立場に一番近いかもしれない。仕事と家庭、ワークライフバランスを保ちながら、それでも何かを求める彼女もまた、衝動的な本能を抱えている。しかし私が本作で一番哀しい女だと思ったのは、主演の3人ではなく、美津子の母だったと思う。実の娘に「下品だ、家の恥だ」と罵る彼女の、自分さえも気付かない心の闇。夫の愛を得た娘に対する壮絶な嫉妬心。実の娘を憎まねばならなかった彼女は、娘のように本能を解放する勇気もなく、年老いてしまった。娘に対する嫉妬は、羨望の裏返しだったのかもしれない・・・。
実在の殺人事件をモチーフとしながら、事件そのものではなく、そこに至るまでの女の本能を描いた園監督の新境地。
園子温ワールド
大好物、園作品。
前作の、冷たい熱帯魚には劣りませんが、いいできばえ。
冷たい熱帯魚と同様、恋の罪でも、人が○○に染まって行く姿が、
うまく描けていると思いました。
今回、女優の三人に目を傾けますが、水野美紀だけ、なぜか浮いている感じがします。それが狙いだったのかな(笑)
流れ的には、一つ一つのピースを最後にはまる感じでしたが、
途中、手を抜いた感じがしました。
それが冷たい熱帯魚との差かな?
最後の放尿シーンには、圧巻。
染まりに染まり、最後はここまでオチてしまったのか。
と、言うわんばかりの最後の笑み。
いや~うまい事繋げますね。次回も楽しみ。
おしまい
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