「う~ん、ステイサム」メカニック kossyさんの映画レビュー(感想・評価)
う~ん、ステイサム
コロンビア。大邸宅の室内プールで一人泳ぐ麻薬王を潜水服のアーサー・ビショップが窒息死させて逃亡する。ルイジアナ州、ニューオーリンズ。自宅に戻ってきたビショップは今回の暗殺を反省しながら、暗殺の何たるかを独白する。そして先輩であるハリー・マッケンナ(サザーランド)に報告。報酬をもらう。インターネットで怪しげなサイトをクリック。文字化けしたかのような暗号文をちょいと細工をすると次なる以来が待っていた。ハリーを殺せ!直接ボスのディーン(トニー・ゴールドウィン)に確かめる。ハリーは車いすに乗っていたこともあり、もう仕事は無理だ。おまけに多額の借金、バカ息子に振り回され、金が欲しかったため、多額の報酬である仕事を相手側に漏らしたのだ・・・その密告のため組織の手勢5人が殺されてしまった。
しかし、すぐには殺そうとしないアーサー。ディーンに狙われていると教え、ハリーを逃がそうとする。が、そうではなく、地下駐車場までおびき寄せて銃殺だ・・・
“AMAT VICTRIA CURAM(周到な準備が勝利を招く)”と彫られたハリー愛用の拳銃。証拠を残さないためにカージャックの犯行に見せかけたアーサー。この拳銃が後にガレージで見つかったために波乱の展開となる。
墓地でハリーの息子スティーヴ(フォスター)と知り合い、彼を訓練するアーサー。彼の判断で依頼された殺しをスティーヴにやらせてみた。心臓麻痺を起す薬物を飲ませるように指示したのに、彼は指示通り動かず、体力勝負でやってみる。ターゲットは2メートルの巨漢。その上別の組織のメカニック・・・ただし、ゲイ。証拠を残しまくるがなんとか暗殺に成功。
ここからがオリジナルとは違った展開で、カルト教団のデブ教祖を2人で殺し、追手を振り切ったところへ、ハリー暗殺の原因となった男が生きていたことで、ディーンに騙されたことに気づく。そして、スティーヴも父親を殺したのがアーサーだと気づくのだ。すぐにもアーサーを殺したい気持ちを抑え、協力してボスであるディーンを殺す。まるでターミネーターのように無茶苦茶な方法で・・・
さらにラストもオリジナルとは異なる。ガス・ステーションで爆死させたつもりだったが、アーサーは生きていた。スティーヴはオリジナルと同じく車の爆破で死ぬ。
チャールズ・ブロンソンの渋さなんてのはジェイソン・ステイサムには似合わないのか、ド派手なアクション満載の映画となっていた。こうも派手だと他の彼の主演作と区別がつかなくなりそうなほど。