劇場公開日 2012年1月21日

「三作目にして、最高傑作。泣けます。」ALWAYS 三丁目の夕日’64 勝手な評論家さんの映画レビュー(感想・評価)

4.5三作目にして、最高傑作。泣けます。

2012年1月22日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

前作『ALWAYS 続・三丁目の夕日』から5年後という設定。実際にも、4年強経過しています。

一作目『ALWAYS 三丁目の夕日』、二作目の『ALWAYS 続・三丁目の夕日』のキャストを振り返ってみてみたんですが、子役も含めてすべてのキャストがずっと同じ俳優が演じていたことを再確認。そういう意味で、須賀健太もその子供時代からの古行淳之介を演じていた訳ですが、画面を通して、淳之介の成長と共に須賀健太の成長も見ることができるわけですよねぇ。

成長といえば、六子を演じる堀北真希。一作目の『ALWAYS 三丁目の夕日』の時は、「新人女優の一人だなぁ。」くらいの認識でしたが、今や人気女優の一人ですからねぇ。同時に、六子も堀北真希も17or18歳の頃からの成長を画面を通して見ることが出来ました。この作品で六子も結婚するわけですが、結婚の挨拶を鈴木夫妻に行うシーンは、ジーンと来てしまいました。堤真一も同じように感じたような事をインタビューで語っていました。

この『ALWAYSシリーズ』は、いつも物語後半に茶川の身辺をめぐって一騒動ある訳ですが、この作品でも同様です。って言うか、その茶川騒動は、いつもウルッと来そうになるんですが、この作品の茶川騒動は最大のウルッと来るポイントでしたねぇ。六子の結婚の頃と同時期に攻めて来られて、マヂやばかったです。

この作品は、3Dでも公開されているのですが、敢えて2Dで鑑賞しました。だってねぇ、アクション作品とかならば3Dを積極的に選択しますが、普通の人々の日常を描いた作品なので3Dを選ぶような内容でもないかなぁと。で、その選択ですが、結論としては間違ってはいなかったと思います。ですが、3D公開を前提にした作品ですので、明らかに立体視を意識した映作りになっていて、2Dでみると若干不自然に感じるシーンがあったことも付け加えておきます。

同時に、1964年当時の街の光景はもちろん、新幹線も画面には登場します。1964年の新幹線は0系な訳で、いまはもはや実車は営業していません。アップのシーンは、静態展示されている車両で撮影しようと思えば可能ですが、走行シーンはそういう訳には行きません。当然CGで作られているわけですが、昔よりは上手くできていますが、やっぱりCGだなぁと思いました。これは、東京タワーの映像も同じです。

シリーズ物の三作目となると、マンネリ化も進み、かなりつまらない作品になることが多いですが、この作品はそんなことはありませんでした。六子の結婚と、淳之介の独り立ちと言うこともあり、結構ウルッと来てしまいました。年取ったのかなぁ・・・。

勝手な評論家