探偵はBARにいるのレビュー・感想・評価
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10年代の邦画を代表するバディ物の誕生
札幌ススキノにて探偵兼便利屋としてのらりくらり暮らす俺。
その相棒で空手の達人、高田。
コンドウキョウコなる謎の人物からの1本の電話から始まる札幌の裏社会を巻き込んだ危険な仕事に挑んだ2人を描いた、10年代の邦画を代表する(といっても過言ではない)バディムービー第1作目。
人口190万、アジア最北の大歓楽街、札幌ススキノ。
ここは俺の街。
俺はこの街のプライベートアイ。
そう、探偵だ。
冒頭、最高にクールなモノローグをバックにススキノを颯爽と歩く探偵の俺を演じるは北海道の大スター(らしい笑)大泉洋。
長年演じ続けてきたコミックリリーフなキャラクターを活かしつつ、渋みと哀愁の漂う新境地な演技で彼の代表作とも言えるハマリ役を見せる。
その相棒としてグータラな農大の助手で車の免許を持たない探偵の運転手として連れ回される高田役に松田龍平。
完全にいつも通りな松田龍平ながらまさかの空手の達人という設定笑。
激しいアクションをあの松田龍平にさせる邦画きっての無茶を成し遂げ、彼もまた新境地を覗かせる新たなハマリ役を披露する。
ほぼこの2人が並んでる画だけで最高な作品。
その2人をサポートする仲間として、新聞記者でバイの松尾に田口トモロヲ、札幌を牛耳るヤクザ桐原組の若頭の相田に松重豊、探偵行きつけのカフェ「モンデ」の看板娘の峰子に安藤玉恵などなど。
今後のシリーズでも活躍を見せる面々が強烈な個性を残していく点も魅力的。
年齢制限も設けている為、内容は少し過激。
容赦のない暴力描写やススキノらしいムフフなシーンも盛りだくさん。
しかしそれらを中和する大泉洋と松田龍平のポップな存在感とハードボイルドの佇まいが絶妙なバランス。
物語終盤ボロ雑巾のようにリンチにされる探偵の無力さとやるせなさにどうしようもない気持ちを感じたし、その後の回復の過程が仲間内のくだらなさと優しさに溢れたもので笑えた。
その後反撃を目論む探偵を前にして
「1人っきりの友達をなくしたくない」
と言って探偵を止めようとする高田もかなり良かった。
毎回依頼人からの依頼で始まる事件を描くシリーズのようだが、その依頼人が毎回美女笑。
今回はコンドウキョウコ改め小雪からの依頼で物語は始まる。
複数の事件や花岡組なるヤクザが複雑に絡み合った捜査の中で次第にコンドウキョウコに惹かれていく探偵。
命に危機に何度も晒されながら事件の真相を追った探偵の切なすぎる、悲しすぎる最後。
シリーズ1作目にしてはかなり重めのバッドエンドが鑑賞後、尾を引くこと間違い無し。
とにもかくにもカッコ悪くてカッコ良い大泉洋とやたら動き回る松田龍平が観ることのできる稀有なシリーズ。
探偵だが個人的には和製007的な感じだと思っている。毎回ボンドガール的な人物も登場するし笑。
末長く続いて欲しいシリーズである。
2015年08月29日(土)1回目
2017年12月09日(土)2回目
面白そうな映画
おもしろかった!
『探偵はBARにいる』
探偵 "俺"の女の愛し方
俳優、大泉洋 目当てで鑑賞しました。
アクションに体当たり、いつもの笑いを引き出すところではにんまり、探偵役としての人物像は他の方が指摘されていましたが、なるほど、和製ルパン3世のようにもとれます。松田さんとのコンビも絶妙でした。
一度目はストーリー全般を掴み、ストーリー自体を愉しみ(原作未読なので)
二度目を観たときは、"俺"が謎めいた依頼人の女にどんなふうに惹かれていき、最後のクライマックスシーンを迎えたのか・・・という視点で観ました。
それには、全編通して流れる彼のつぶやきだけに耳を傾けるとわかりやすかった。
「最初から最後まで俺を怒らせる女だった」というような一言を吐くのですが、そこが何とも言えない彼流の愛情だったんだなと、感じたところです。
相手役の小雪さん、舞台となったネオン繁華街のシャンデリアの眩しさにも、また雪一面の原野の白さにも負けないくらい、綺麗でした。 (3.8点)
中途半端に終わってしまった
キャスト最高!!!
あえての昭和テイスト
個人的嗜好として
ハードボイルドは『軽さをまとった』というのが好み。
日本製でいえばTVドラマ『探偵物語』=松田優作が至高。
原作は未読だが、そーいったハードル設定をしてみても
この映画は合格といっていい出来だと思う。
『探偵物語』を引き合いに出したのはご子息が出てるからですね。
ハッキリ言って松田龍平はもうけ役。
探偵の運転手、というか相方。
掛け合いはバディムービーのようだし
キャラ設定はオイシイし
龍平独特の濃さを今回は薄めて、ライトでいい味。
おっと主役の話も。
今まで大泉洋は特別好きでも嫌いでもなかった。
笑いの要素がない役者のコメディ演技は失笑ものだがその点は心配なく見れた。
シリアス演技の重さ不足かなとも思ったが全体的には悪くない。
物語=探偵への依頼+謎の解決は
ミスリードを散りばめ、先を読まさないようにしてある。
脇役も中々良かった。
特に高嶋政伸。(今後は怪優への転向を勧めます)
1つだけ文句があるとすれば
大泉洋がボコられた後、回復するのはかまわないが顔がキレイに戻りすぎ。
あそこは『チャイナタウン』のジャック・ニコルソンよろしく
絆創膏を貼った顔でやるべきだな。
オセロを置いているバーに行ってみたい気分になりました。
ご存知大泉洋
北海道の英雄は、やはり凄い
2のレビューが先になってしまった。
この原作だが、初期の頃は舞台、キャラクターの設定や文体が気に入っていて4,5作目くらいまで読んでいた。最近のこのシリーズは、気に入らないモノをこき下ろしているだけの悪態文章なので見向きもしていないが。
で、この映画は原作の第2作目である。
前述のとおり、自分の興味は「舞台、キャラクター、文体」なので、果たしてそれが、どこまでスクリーン上に再現されるだろうか、と言うだけで劇場へ行った。
惜しかったなぁ、と思う。
カメラワークはドラマのように平坦でもなく、ハリウッド映画のように凝ってもいない正しい日本映画って感じだし、キャストについては大泉洋、松田龍平、は間違いなく満点だと思う。大泉洋は、言動と文体優先で、原作がやたらしつこく書いている「俺」像を無視している点がナイスだと思う。因みに原作で作家が主張する「俺」は風貌の説明部分だけ切り出すと、ゴッドファーザーヴィトコルレオーネを肥らせて下品にしたチンピラだ。あのセンスを無視したと言う一点だけでもこの映画はキチンと評価されて良いと思う。
高田は、原作ではそんなにくどい説明が無く「何があろうとマイペースで空手が強い」て事で、松田龍平がキッチリ演じてくれている。
このペースで周りもライトな感じで固めていけば少なくとも4.0は出していたと思う。
問題はね、小雪さんと、西田敏行さん。好きな役者さんなんだけど、原作ではキャラクターイメージが、ほとんど表現されていない薄~い存在なので、スクリーンに再現て目で見ると、色の濃い役者さんはどうしてもやり過ぎに映ってしまう。
ま、これがマイナスの主な理由です。
2に書いたんだけど、2が1作目なら主役2人と、ゴリって時点で4.0は堅かったです。
映画館で観たかったなぁー
2の予告を最近映画館やテレビでよく観るので、観に行きたいなと思ってました。
じゃあ1の方も観た方がいいかな、と、思ってたら日曜洋画劇場でやってました。
一言でいうと、もっと単純なお話だと思ってました…。
いや、私がネイルやりつつ、ぼーっと観てたからいけないんですが、登場人物が多くて、途中から誰が誰だか分からなくなってしまいました…。
もっと集中して観ればよかったなぁ…と後悔。
でも、完結しているようだったので、2だけ観ても大丈夫かな?
やっぱり映画は映画館でポップコーン片手に、集中して観るのに限りますね‼
松田さんの、やる気ないけど何でも出来る相棒キャラがすごく好きになってしまいました。かっこいい‼
2は映画館でしっかり集中して観ようと思います。
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