「ぬくさとゆるさの力かげん」ツレがうつになりまして。 na_na_shi_3さんの映画レビュー(感想・評価)
ぬくさとゆるさの力かげん
「うつ」は、乗り越えたり克服したりするというよりは、ゆるく凌いでやり過ごすのがよいようです。
状況をそのまま受け入れて、がんばらず、できないことはしないで身体も心も休ませる。起きられないなら起きられないまま起きずにいる。ゆるくいる。
いくらでもゆるくしていていいのに、本人は、「できない自分」のことを情けなく思い、「もうしわけない」気持ちでいっぱいになって、メソメソしていたりするのですね。
それ、わかります!
堺雅人さんの“抜いた”演技が、その辺の力かげんをほどよく表現していてイイですね。
そして、そんな夫に寄り添い支える妻役の宮崎あおいさんの、あたたかみのある表情が好きです。
ふたりの、お互いを想いあうホンワカぬくぬくとした空気に包まれた癒しの2時間に、ゆったり浸って帰りました。
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