「馬が主役で、戦争の理不尽さを描いていたが・・・」戦火の馬 Kazu Annさんの映画レビュー(感想・評価)
馬が主役で、戦争の理不尽さを描いていたが・・・
スティーブン・スピルバーグ 監督による2012年製作(147分/G)のアメリカ映画
原題または英題:War Horse、配給:ディズニー、劇場公開日:2012年3月2日。
第一次世界大戦を描いていて、興味深くはあった。あんなに馬が大活躍したんだ。英国では100万頭を超える軍用馬が徴用されたとか。そして、戦場で疾走し、倒れる馬たちの映像は美しく悲しくもあった。黒澤明の映像をイメージした。サーベルを抜いて闘う騎馬軍がアッサリと機関銃によい全滅してしまうのが長篠の戦いにおける武田騎馬隊壊滅に重なって見えた。
主役とも言える馬ジョーイ(撮影には、複数の馬を用いてるらしい)がしっかりと演技をしている様にも見えて、感心もさせられた。ただ、関わっていく人間たちは、変わっていってしまい。あまり、話に乗れないままに終わってしまった。
エミリー役の少女セリーヌ・バッケンズはとても可愛かったが・・・。再登場の祖父の発言から、彼女は亡くなってしまった様。しかし、何故死んでしまった、映画では語られず、中途半端な脚本と思ってしまった。
最初の飼い主(ジェレミー・アーバイン)との戦場での再会は感動的という組み立てだが、少々テクニックが見えて、あざとさを感じてしまった。
監督スティーブン・スピルバーグ、製作スティーブン・スピルバーグ、 キャスリーン・ケネディ製作総指揮フランク・マーシャル レベル・ゲスト、原作マイケル・モーパーゴ、脚本
リー・ホール、 リチャード・カーティス、撮影ヤヌス・カミンスキー、美術リック・カーター、衣装ジョアンナ・ジョンストン、編集マイケル・カーン、音楽ジョン・ウィリアムズ。
出演
アルバート・ナラコットジェレミー・アーバイン、ローズ・ナラコットエミリー・ワトソン
ライオンズデビッド・シューリス、テッド・ナラコットピーター・ミュラン、エミリーの祖父ニエル・アレストリュプ、ニコルズ大尉トム・ヒドルストン、ギュンターデビッド・クロス、ウェイバリー中尉パトリック・ケネディ、セリーヌ・バッケンズ、トビー・ケベル、ロバート・エムズ、エディ・マーサン、ベネディクト・カンバーバッチ。