リアル・スティールのレビュー・感想・評価
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とっても良かった
僕は最近映画を観てもつまらないことが多くなっていました。
それは多分自分がたくさんの映画を観て、飽きてきたのだと思います。
なので、この映画を観る前は期待と不安が半々ぐらいでした。
ですが、映画が始まってから、その不安はどこかへ吹っ飛びました(笑)
2人の主人公への感情移入ができて、尚且つメカ好きの心をくすぐる描写が面白かったです。
ロボットに大金を使い、すぐに調子に乗ってロボットを壊してしまうダメ親父が息子と打ち解けていく様子はとても感動的でした。
また、ロボット同士の戦いにも迫力があり、何よりCGが自然で映画の世界観に引き込まれました。ロボットのデザインや動きなどがあまり現実離れし過ぎていない所が良かったです。
そして、所々にある日本的なものがなんとなく良かったです。特に、「超悪男子」には、ねぇ。腕になぜか「贖罪」とか表示されるし。これをデザインした人はよっぽど不思議な人なのでしょう。
まあとにかく、映画館を出たときにはもう心がお腹いっぱいでした。久しぶりに面白い映画を観て楽しかったです。
すっごく、おもしろい!!
ちょっと遅くなりましたが、観てきました。
基本ストーリーは落ちぶれボクサーのチャーリーと母親に死なれて失意のマックスが、オンボロロボットアトムを通じて、親子の絆を深めていくという王道かつベタなものですが、それ故に変に複雑にならず、映画そのものをとても観易くしていたと思います。
そのキーキャラとなるアトムですが、これといった特別な性能も無くだんだんと性能UPしていくわけですが、それをプログラミングだけではなく、相手の動きをマネするシャドーという機能を持たせた点が本作の一番のミソですね。
この設定によって、チャーリーとマックスの役割が明確になり、アトムの性能UPの過程もプログラミングという機械的な作業だけでなく、本当にボクサーが訓練しているように感じられ、それが最終的には元ボクサーだったチャーリーの設定を十分に生かすと同時に、再生にも繋がっていく辺りはほんとにうまいなと思いました。
その他のロボットもデザイン&アクション供にしっかりと個性わけされている点も良かったです。
そしてそのロボット達のアクションですが、格闘スタイルに限定することで、鋼と鋼のぶつかり合いという肉弾戦ならではの迫力ある映像に仕上がっていて、観ている間中ずっと興奮しっぱなしでした。
また、隠れたお楽しみとして、序盤に登場するロボットがいかに『鉄人28号』っぽいデザインだったり、最終決戦となる会場の前に建っているロボットが『ガンダム』そっくりといった所々に散りばめられた日本に対するオマージュを捜すのも一興です。
同じロボットものでも派手なだけでその他がすっかすっかな『トランスフォーマー』よりも何倍もおもしろい映画です。まだという方は是非劇場でご覧になることをお勧めします。
父と息子の絆を通し親子問題を見事に判り易く描いた映画
父と息子しかし、父親らしい事は,一度もせず別れたが、元妻が死去し息子の親権で息子をお金で預かり、そこから父と息子のドラマが生まれる。
感動した‼
ミッションインポッシブルのついでに見てきました
ミッションインポッシブルを見て疲れていたので寝るかもしれないと友達と話していまいした、始まりはまぁまぁ普通でした。
お父さんが凄くダメなやつで金に埋れていて、頑固でダメなやつで子供にも強くあたり、とにかくまだおでした。
そんな中あるロボットと運命的な出会いをして、子供がロボットの面倒を見て、その姿に父親も心を打たれ、協力する事を決め、戦いに向けトレーニングをし戦いに勝ち、勝ごとに親子の絆が深まっていき、有名になりここからだという時にある事件がおき、息子を叔母に渡さなくては行けない日がきました。
けどその時はもう金に執着しなくなっていて、本当に大事なものに気づき、最後にゼウスと戦うことを決め、1ラウンド持つか分からないと言われていたけど、5ラウンドまでいき、けどダメージが大きく故障してしまい、かつてボクサーだった父にシャドー機能で闘ってもらい、そこには今まで見たことない父がいて、反撃をする時の一言はしびれました。
DVDでみればいいと思ってるひとは損しますから、絶対映画館でみてください、臨場感半端ないです
今まで見た映画で一番心にきました、今でも興奮してます
下手な文でしたが読んでくれてありがとうございます
映画館で見るべき作品!
友達とレイトショーでこの作品を観たのですが、座席は一番前の席にしようということで、最初は首が痛くなるかなと考えていたんですが、始まってからすぐに引き込まれ気にならなくなりました。
まず、なんといってロボット同士が戦うシーンはものすごい迫力があります。
ふとしたきっかけで、ロボットのゴミ置き場で少年が崖から落ちそうになったところ偶然見つけたロボットATOM。少年を中心として、いわゆるダメな父親であった彼が変わっていく姿に感動しました。最後のシーンでは思わず、映画の中の観客同様ガッツポーズをしたくなりました(笑)
これを映画館で見ないのは絶対損です!!!
超悪男子なヒュー。
リアルなボクシング観戦が好きなわけではないのだが、
「チャンプ」も、「ロッキー」シリーズも、大好きなワタクシ。
そりゃ観ますわい、なんたってヒューたま主演ですしv
なんて観に行ったものの、明らかに子役に超えられてる!
すごいわねこの子、ダコタ・ゴヨくん。名前が面白いけど。
えっ?あ?ソーにも出てたの?あ、少年ソーだった子??
いやぁ~^^;何を観ていたんでしょう、ワタクシったら。
今ではダメ親父と化した元・天才ボクサーのチャーリー、
冒頭から日銭稼ぎに精を出す不様な毎日が映し出される。
すでに世の中は肉体を使わずしてロボット対戦するご時世、
使い捨て身分と化した(この辺ATOMとダブるのね)自分が
全盛期に自ら捨てた息子と再会、ここでもまだダメぶりが
横行し、息子を金で養子に売る始末。いや~ヒューたま、
ここまでダメダメな役も珍しいよねぇ^^;なんて庇おうにも
酷い人間ぶりなので、これはもう息子とATOMに同情する。
が、この息子マックス、父親譲りの商売上手!?なのだ。
父親をさしおき(爆)ロボットを掘り出すわ、面倒をみるわ、
ゲーム世代ならではの技までプログラミングして準備万端。
ダンスまで仕込んでしまった^^;あはは…すんごいの~。
ただの負け犬で終わらない親子の再生劇に目を奪われる。
考えてみれば…いちばんの被害者はこのマックスなのだ。
父親には捨てられるし(二度もだよ~)、母親は亡くなるし、
しかし養子先は母親の姉上ということでなかなかのご家庭、
ここへ行きさえすれば…幸せになれたかもしれないのにぃ。
やはり蛙の子は蛙だ。
とにかく父親とソックリ!な言動をこの子は起こす。
あまりに同じことを言うので所々で苦笑い^^;
ギャンブル魂も父譲りか!?賭け金ぶりもハンパない(汗)
そんな行き場を失った親子がATOMと出逢い、心を通わせ、
共に頑張って闘おう!としていた矢先、預かり期限が切れる。
すでに親権は父親にはなく、チャーリーにはどうしようもない。
が、最後の対戦相手に選んだ最強のロボットとの闘いに懸けた
親子の熱意に負けて、皆が彼らを応援する。そして当日…!
いやもう~ベッタベタにベタな話なんで^^;ラストも期待通り。
もうこちらはロッキーを観ているようで、チャンプの面影も然り、
行けー!ぶちかませー!な訳です(姉御さんも叫んでましたね)
どう見ても練習用ロボットのATOMは小さく、その2倍はある
(いかにも悪役面なのに名前がゼウス)屈強なロボを倒す様子は、
かのロッキーがドラゴと対戦した場面を思い出してしまう~
(ラングレン!!)
また向こうのプロモーターがまぁ、いかにもステレオタイプで
(なんだか私的に伊東美咲と天宮良に見えたんだけど…古っ^^;)
やつらの狼狽ぶりも笑えます。どうも日本寄りに見えちゃうのは
冒頭のノイジー・ボーイのせい、何ですか?あれは…
肩にデカデカと書かれた漢字「超悪男子」って、いったい?^^;
ヒューたまを食ったダコタくんの、
やや端正な日本語、そしてダンスの上手さ、いかにも現代っ子
ながら、昭和のギャンブラー(なぜ日本^^;)を思わせる大物ぶり
に大笑いしつつ、心温まる父子愛こそがリアルな見せ場の作品。
余談:ロッキー以来、早朝トレの際に着用するのはグレーの上下、
上はパーカで下はダボダボの…というのが定番になってますねぇ。
(見守る彼女も良かったわぁ。あれはさしずめエイドリアンか?^^;)
泣くまでは
テレビ宣伝を見ていたから泣くかもと思っていたら、そこまではいかないなあ。
ヒューのダメダメ親父が息子のおかげでまともになっていく姿は良かった。
ロボットのATOMの仕草が面白く出来てました。
日本語もあちこち登場して、こういうロボット作れそうな国だと思われてるんだなあと。
ラストは想像通りロッキーみたいでしたが何かスッキリする映画でした。
子役の子供が素晴らしく、それだけでも見る価値ありです。
最高に面白い
元ボクシング選手のヒュー・ジャックマン。今ではロボット格闘技で一花咲かそうとするが資金が無い為負け続けるが、昔の恋人が死んで自分の息子と再会。何の愛情もおきず金の代償として親権を渡す。里親の旅行中暮らすことになるが、自分は売られたと思ったダコタ君はロボット格闘技に興味を示す。廃材の中から見つけたアトムに出会う事によって、親子の関係が深まる。ゲームロボットでないアトムは声を認識し人の動きもまねできる。ダコタ少年がショーの前に一緒に踊りながら出てくるシーンはほほえましい。ダコタ少年は頭の良い子だし、最後の格闘シーンはちょっと古いけれどアリスのチャンピオンの歌が浮かんできました。声の認識が出来なくなったアトムに父親がシャドウボクサーとして頑張り勝利したかと思ったけれど、判定負け。でも惜しまないは拍手と喝采。それは期間限定の親子だかだったから、そう脚色したのかと思いました。期待したより面白かった。わたしにとって今年最高の作品かもしれない。
ハガネの絆
人とロボット、そして人と人の絆を力強く描き出したこの映画。沢山笑えて、時々ホロッとさせ、胸が熱くなり、とても感動しました。
ボクシングの観客たちが無限の暴力性を求めるようになった結果、人間のボクサーが弾き出され、ロボットがそれにとって替わった近未来。
このストーリーの主人公チャーリー、最初は最低オヤジに思いました。賭けをトンズラし、借金まみれで細々とロボットを引き連れるボクサー崩れ。もうひとりの主人公、過去に捨てた息子・マックスの存在を知ると、マックスの叔母夫婦に親権を金で取引しようとする悪賢さ。まさに、軽蔑されて然るべき存在ではないか。
しかし、親子で過ごす2ヶ月の間、互いに冷たい眼差しでギクシャクしていた関係に少しずつ変化が…。そのキッカケが、マックスを救ったATOMとの出会いです。
シャドー機能を搭載したATOMにマックスは心を開き、チャーリーも息子とロボットの姿に触発され、過去の輝きをATOMに投影させていきます。ここで、マックスがDr.ペッパーを何本も開けながらATOMを改造し、一緒にダンスをするシーンがとても笑えました。
チャーリーの技術とマックスの賢さがATOMを増強させ、善戦を重ねていくのだが、ある事件から親子の別れが否応なしに迫ってきます。叔母夫婦に引き渡す際に、チャーリーがかつて要求していた大金を跳ねつけた所からも、チャーリーの心の成長が感じられました。
一度切り離してしまった絆だったが、たどたどしく、また一緒に戦おうとマックスに説得するチャーリーの姿には、ウルウルしました。
そして、無敗の王者ゼウスと臨む最後の戦い。ズタズタにぶちのめされるATOMとチャーリーとマックス。劣勢な状況から、相手に対して渾身の一撃に導いたのは…。
━━最終的には負けてしまいましたが、感動的で逆に良かったと思います。眩いスポットライトを浴びてフェードアウト。その先、親子には?想像が膨らみます。
ATOMを介して、息子が父の偉大さを実感する過程が丁寧に描かれていて、最後まで楽しめました。ATOMの拳も親子の絆も、まさにタイトル通り“真実のハガネ”です。
また、所々“日本LOVE”なシーンもあり、日本語満載の超悪男子ロボも笑えます。拷問・贖罪・聖所とか・・・。
そのせいか、タク・マシドが「逞しいど!!」に聞こえたのは、自分だけでしょうか?
格闘モノとしても父子モノとしても手堅いジャブの応酬
予告が面白そうだったので、初日の初回に出掛けたが、拳闘モノとしても父子モノとしても戦法が手堅い印象。
決してしょっぱくなくてファイトは評価するけど、内容そのものにはKOされなかった。
頼りない父親をしっかり者の息子が檄をトバす絆は『チャンプ』で、
王者サイドは冷酷非情の無敵を誇り、善悪の対立が明確化されたマッチメイクは『ロッキー4』のドラコを彷彿とさせ、殴るだけ殴られ、相手の弱点が解るや怒涛のラッシュを仕掛ける試合運びは『あしたのジョー』そのものやねetc.etc.…
過去のボクシング作品のエッセンスを巧みに取り入れ、テンポの良いパンチ応酬で飽きない。
しかし、致命的なのは要のロボットボクシングにイマイチ魅力が欠ける事である。
第一、いくらロボボクシングが面白いからって、本家の生身の殴り合いが淘汰され、衰退してしまうのは疑問だ。
直前に亀田兄弟の熱闘にばかりやったのもあり、高校生が操る『ロボコン』がハイテク化したような展開にあんなに熱狂する光景は、温度差を感じざるを得ない。
だったら、プロレスや空手etc.他の格闘技の状況においても説明義務が有ると思う。
エンターテイメントとして成り立っている割にはシステムが不完全なのも解せない。
プロ化されているなら階級やルールをもっと明解にすべきだ。
メインエベントの王座戦は、どう考えてもウエイトが違い過ぎる。
大相撲なら話は別だが、今作はボクシング映画である。
割り切って観ても、ロボット同士の試合なのに、どうしてレフリーだけ人間なのだろう?といきなりつまずく。
ヒートアップした際、生身の人間がロボットの間を割って入り、中断できるワケがない。
レフリー専用機を配属するのがフツウではないか。
となると、点を判定するのもロボットでなければ筋が通らなくなる。
しかし、父子モノとして割り切って観ると、なかなかの出来映え。
特に子役が良い。
ヒュー・ジャックマンと一歩も引かぬ存在感を放つ。
日本のTVゲームの大ファンってぇのはヨイショし過ぎやろと思うが、試合で《ロボット》とデカデカとカタカナで書かれたTシャツを着こなす姿は、やっぱし可愛い。
トータル的に並の上って査定で無難じゃなかろうか。
では、最後に短歌を一首
『廃る値で 火花通わす 泥とコブ 夢観る拳 王者(チャンプ)の傍で』
by全竜
マックスがキュート。
ヒュー・ジャックマンのダメおやじぶりも良かった。
けれど、マックス君、めちゃキュートだった。
かわいさと憎たらしさの割合が、ちょうど良い。
母子家庭で育ったわりには、いえ、母子家庭で育ったためか、しっかり者の11歳の男の子。
することなすこと、うまくいかないダメおやじとの交流。
前半、投げやりで、ちっとも一生懸命でないチャーリーにイケスカないものを感じた。
こういうダメ役も、上手いね。
ストーリー的には、こうなるでしょう!だけど、そこにロボットが混じって、戦いが始まって・・・。
最後まで、飽きることなく、ダレルことなく見ることができ、良かった。
諦めない気持ちを教えてくれたのは、マックスだけではなく、アトムも教えてくれたのだ。
アトムが持つ、真似をする機能。
まるで、意志が、感情が、あるかのようなアトムの動き。
つまりは、操っている本人の気持ちを、悲しみや辛さ、痛さ、または、楽しみや喜びまでを写しているのだ。
マックスが生まれて間もなくから、離れて暮らしていても、父親と男の子、似た者同士であるのが、なんとも微笑ましい。
血の繋がりが、成せる業か。
日本に対する好感をいくつか目にするが、あの漢字のセンスは、いただけない。
なんとかならないの~。。。
期待通りの面白さ(続編もあり?)
「ロッキー」や「チャンプ」の要素を盛り込んだ感じの、ロボットボクシングもの。人生に挫折した男の復活劇や父と子の絆の描写を含みながら、予告編から感じた期待以上のロボットアクションを見せてくれる。父親が元プロボクサーであること、マックスがかなりのゲーマーであること、ATOMがスパーリング用のロボットであるという設定が、多少強引さはあるものの、ATOMが勝利していくことを納得させてくれる。
マックスを演じる子役もなかなか存在感もあり、魅力的だ。
ただどうしても気になったのはメカニックがいないこと。いくらゲームに長けていてもハードな闘いを続ける上でメカニックは不可欠はずで(例えばシリンダーやヒンジなどは少し変形しただけでも作動不良を起こすだろう)、やはりここはワンパターンと言われても、アクが強く腕のいいメカニックを入れて欲しかったところだ。
続編を作ることもできる終わり方(1番単純なのは「ロッキー」と同じくゼウスとの再戦だけど)なので、もし作るとしたら変形ロボ部門も設定して、ぜひ日本のアニメーターや漫画家からもメカデザインに参加させて欲しいものだ。
天才的子役 大活躍
新作映画「リアル スチール」、原題「REAL STEEL」を観た。
スチーブン スピルバーグ製作、指揮。監督:ショーン レビ。
1956年の「スチール」という題の短編小説をもとにして作られた作品。
ストーリーは
近未来のアメリカ。
ボクシングは 人命に関わる危険なスポーツなので、禁止されている。代わりに、ロボットボクシングが盛んだ。男も女も 巨大なドームに集まって、人の何十倍も大きな鉄の塊のロボットとロボットを戦わせて、一方がバラバラになるまで 激しい打ち合いをさせることに熱狂している。
チャーリーは 元ボクサー。今は飲んだくれのロボット狂だ。ロボットボクサーをトレーラーに乗せて、全米を興行して回っている。何年も前 とっくの昔に家庭を捨てて ドサまわりをしている。勝っても、負けても飲むばかり。しかし、最近では自分がチャンピオン戦を戦っていたボクシング時代と違って、ロボットもコンピューター操作のリモートコントロール。自分の思うように勝ってくれる訳ではない。自分よりも もっと資金をかけてテクに強いロボットに負かされてばかり。
父親の跡を継いで ロボット修理工場を経営する女、リリーのところに転がり込んで 何とか頼み込んで自分のロボットを修理しながら居候していたが 借金がかさむ一方だ。とうとうリリーに 愛だ恋だの言うよりも お金を返して と冷たく突き放されてしまった。ロボットボクシング興行主に払わなければならない借金もとうに期限が過ぎている。
進退窮まったところで、警察から連絡が入り、何年も前に捨てた妻が 亡くなったという。裁判所に呼び出されて、ひとり残された11歳の息子、マックスと、父親チャーリーは再会することになる。死んだ妻の妹が マックスを引き取りたいと言う。彼女は裕福で年の離れた老紳士と結婚していて、マックスを養子にして 立派な教育を身につけさせたい と思っている。
それを知ったチャーリーは 即座に義妹の夫に「750で どうだ?」ともちかける。息子を裕福な男に売って 得たお金で新しいロボットを買い、ボクシングの試合で勝って借金を返せる。これですべて円満解決だ。
5万ドルを前金で 残りは一月後に。義妹夫婦はイタリアで暮らしていたが、マックスを引き取るに当たって、イタリアの家を処分して ニューヨークで マックスと暮らせるように準備する。その期間1ヶ月だけ実父チャーリーのところにマックスを預けていく。ということで、話し合いはついた。
10万ドルで父親に売られた息子は1ヶ月だけ ろくでもないロボット狂の飲んだくれのところに預けられた。父の顔など覚えていない。昔 父親に捨てられて 母を失くしたばかりのマックスは 自分が売られた金でチャーリーが手に入れたロボットに対面する。
新しいロボットは日本製、超悪男子という名のロボットだ。新しいロボットに夢中のチャーリーを尻目に、マニュアル時代の元ボクサーチャーリーよりも、コンピュータ操作は 新世代11歳のマックスの方が「うわて」だ。リモートコントローラーは、いつの間にかマックスの手に。
チャーリーは 新しいロボットをトレーラーに積んで、マックスを伴いボクシング会場に行く。しかし、このハイテクの新機種ロボットは アッと言う間に 叩きのめされて 鉄くずに。
チャーリーにはこのロボットの修理する資金もない。ロボット解体所に忍び込んで部品を盗んで来るしかない。真夜中 マックスを連れて部品を探索している最中 マックスはロボット廃棄場の巨大な穴に誤って落ちてしまう。寸手のところで捨てられたロボットに引っかかって マックスは命拾いをする。助かったマックスは チャーリーが止めるのも聞かず、自分の命を救ってくれた古いロボットを抱えて連れて帰る。
その「アトム」という名のポンコツロボットは 修理してみると、昔の鋼鉄で出来ていて、リモートコントローラーで操作するよりも、自分の前の人のまねをするロボットだった。マックスが飛び跳ねれば、アトムも飛び跳ねる。マックスとアトムが楽しそうに 一緒に ヒップホップのダンスする様子を見て、チャーリーは これは 使えるかもしれない と考える。そして、元ボクサーは アトムにボクシングの戦い方を教えて、訓練する。
チャーリーとマックスの アトムを連れた興行の旅が始まった。ロボットアトムとマックスのダンスは どこでも受けた。そのあとで、ボクシング試合をさせても、なかなかアトムは よく戦ってくれた。アトムは小さいながら鋼鉄製だから、セラミックや新素材のロボットよりも 壊れても修理が効く。リモートコントローラーか効かなくなっても、アトムはチャーリーの動きをコピーすることができるから 続けて戦うことができる。そんな、アトムに人気が出てきて、活躍することになった。しかし、一ヶ月があっという間に経って、養父母が帰ってきて、そこで、、、。
というお話。
天才子役 という言葉があるが、11歳のダコタ ゴヨの マックス役が素晴らしい。母に死なれて、父に10万ドルで売られた息子という難しい役を 実に自然に演じている。ヘラルド紙やロスアンデルスタイムスでも、ダコタ ゴヨを手放しで褒めていた。「ナチュラル チャーム」生まれてついた魅力、というか、全く役を演じていると思わせない自然さで 役柄になりきっている。
カナダ トロント生まれ。生後2週間でテレビのコマーシャルに出たのが、デビューだったそうで、5歳のときから 俳優としてテレビや映画に出演している。最近の映画では2009年「アーサー」、2011年の「THOR」、2012年「ライフ オブザ ガーデアン」など、ハリウッド映画に出演している。
印象的な子役といえば、2006年の「リトル ミス サンシャイン」のアビガイル ブレスリン、2001年の「アイ アム サム」のダコタ ファニング。1986年の「スタンドバイミー」のリバー フェニックス。
その前になると 1952年の「禁じられた遊び」のブリジット フォッセイ、1948年の「自転車泥棒」ビットリオ デ シーカ監督が使った子役などが、最高だった。大人を見上げる懸命な瞳の光の強さは 大人にはまねできない。ダコタ ゴヨはこれから きっと大活躍してくれることだろう。
ヒュー ジャックマンは ブロードウェイで 踊りも歌もうまいと ミュージカルで認められ人気者になったオージー俳優だ。「エックス メン」で鉄の爪を持ったスーパーヒーローを演じ、「オーストラリア」では、荒馬にまたがり勇敢なカウボーイをやった。背が高く、美しい肉体を持ち、シャープな顔をしている。同じオージー俳優でも、メル ギブソンやラッセル クロウのような アクの強さはないが、その分 どんな役でもできる。とても良い役者だ。飲んだくれの元ボクサーの役など とても似合う。
しかし、この映画では、そんなマルチタレントのヒュー ジャックマンがかすんで見えるほど 子役のダコタ ゴヨが光っていた。
アトムに潰されて 次々と新しいハイテクロボットを開発するのが 日本人の怖い顔をした技術者だったり、アトムの前の日本製ロボット:超悪男子が、日本語でしかリモコンが作動しない、など、笑えるシーンもたくさんあった。日本製イコール優れた技術ロボット というイメージは健在なようだ。
ハリウッド製娯楽映画。おもしろい。
見る価値はある。
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