劇場公開日 2011年12月9日

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「ネタを生かした良作。」リアル・スティール KIDO LOHKENさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5ネタを生かした良作。

2014年3月30日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

泣ける

単純

興奮

スクラップ置き場からスクラップになったロボットを拾ってきて直して大事にする…まさに日本のマンガ銃夢と同じネタと言っていいだろう。またラジコンでミニチュアのロボットを操縦して戦わせる…と言うのも、私の少年時代の漫画にあった。そういった面でアイデアを日本のサブカルチャーから拝借していると思うのだが、ありそうでなかった甘いところをとった題材だと言えよう。その題材を上手に料理して、とてもよくできたエンターテイメントである。特にバトルシーンがとても面白いに映画に仕上げている。もう、ほとんど文句の言いようがない。
しかし文句が言いたい。なんでこれもまたファミリードラマなんだ…と。ファミリードラマはテレビドラマで見飽きただけでなく、スポーツ中継でもすぐファミリーが映るし、テレビCFでもしょっちゅうファミリードラマをやっている。なんで映画館に入ってまたファミリードラマ見なきゃいけないんだ?しかもこれはこんなに素晴らしい題材をとっているのに!もったいない。ファミリードラマでは無い別の人間ドラマを仕込んで欲しかった。ファミリードラマは確かにビジネスを考えると無難な線かもしれないが安直すぎる。てかなんでその男はそんなにがんばるの?家族の為。 1番話が作りやすい。脚本家目線で言うと、ファミリーードラマを描くというのは無能であることの証明である。ファミリードラマにするのはやめていただきたい。映画が全部ファミリードラマになってしまう。

タンバラライ