「父性の再生を描いた物語」リアル・スティール 瑞さんの映画レビュー(感想・評価)
父性の再生を描いた物語
「チャンプ」の近未来バージョンではあるが、自分勝手に生きてきた父親が父性を取り戻す話でもある。父親失格というか、父親ということすら自覚のない男。父親を知らない息子。この二人が一緒に暮らすことになって、父親はいい親になろうなんて気持ちはさらさらない。ただ今まで通り生きようとしていた。でも、変わらざるを得ない。もう一人ではないのだから。その過程、変化がこちらにも伝わってきた。ある意味息子の方が大人の部分があり、おかしかった。もちろん、シュガー・レイ・レナード監修のロボット・ボクシング・シーンは大迫力なので楽しめると思うが、そこの部分もぜひ観てほしい映画だ。
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